岸田文雄首相の地元は私と同じ広島県だ。首相の父(岸田文武氏)とは初当選同期(1979年衆院選)で、親しかった。がんばってもらいたい気持ちは強い。
しかし、今は「第2次帝国主義時代」だ。米国のバイデン大統領、ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、この3人が世界を分割しようとしている。
日本は飼い主にほえない、おとなしいポチに成り下がってしまっている。米国のポチになっているが、中国のポチになるかもしれない。日本は独立国家であり続けられるかという危機にある。
経済も大変な状況になっている。大企業が賃上げをせず、従業員に配らないで内部留保をため込んでいる。こんなバカなことがあるか。
労働組合もあってなきがごとしだ。労働組合の役職が会社で出世するためのステップになっている。ストもしない。そんなことで経営者から賃上げをもぎとれるはずがない。
そして東京一極集中だ。「農家の次男、三男が家を出て行く」どころではない。長男まで含めてみな東京に行ってしまう。かといって、東京に出てもいい暮らしができるわけではない。ビルの谷間で安い賃金でこき使われている。これが今の日本の姿だ。日本はコンクリートとプラスチックの国になってしまった。
岸田氏にそうした危機感があるか。穏やかだけれども事なかれ主義だ。
いい人では…
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