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未就園の子ども 保育所を居場所の一つに こども家庭庁の新規事業
2023/3/30 18:00 1338文字こども家庭庁が4月1日に発足し、新規事業として、保育所や幼稚園に通っていない未就園児の支援に力を入れる。未就園自体は問題ではないものの、中には孤立しがちなケースがあるからだ。 東京都内で2児を育てる30代の女性は昨年、「ホームビジター」と呼ばれるボランティアの子育て経験者による家庭訪問での支援を受
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声をつないで
元首相秘書官の差別発言にNO LUSHが同性婚法制化を訴える理由
2023/3/16 17:00 3205文字元首相秘書官の差別発言が報じられた数日後、「結婚は誰もが平等に持つべき権利」と公式アカウントからツイートした企業があった。世界的なコスメブランド「LUSH(ラッシュ)」だ。LGBTQなど性的少数者に関する認識は広まりつつあるが、法制度にまで踏み込み、政治的な議論となっている最中でも主張する企業はめ
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実は対面授業やサークル活動も 放送大学での「学び直し」に脚光
2023/3/11 05:00 1547文字通信制の放送大学というと、名前の通りBSテレビやラジオによる放送授業のイメージが強いが、実は対面授業やサークル活動の人気も高い。新型コロナウイルスの感染拡大を経て、こうした「リアルの学び」が再び活発になってきたという。「キャンパス」は幅広い年代に開放されている。「学び直し」が話題になる昨今。新しい
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法務省の人権冊子から消えた「性自認」の文字 その裏にある誤解
2023/3/7 11:00 1600文字「『誰か』のことじゃない」。そう訴える法務省の人権啓発冊子やホームページから昨年、「性自認」や「性的指向」という言葉が消えた。LGBTQなど性的少数者をめぐり、岸田文雄首相も国会答弁で使っている表現であるのに、なぜなのか。法務省の担当者が理由に挙げたのは、あの法案をめぐる議論だった。【藤沢美由紀】
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首相、LGBT法案成立に及び腰 強硬派の動き見極められず
2023/2/8 20:25深掘り 2215文字岸田文雄首相は8日の衆院予算委員会で、LGBTQなど性的少数者や同性婚に対する元首相秘書官の差別発言について改めて陳謝し、「多様性を尊重」するとの政府方針に変わりはないと強調した。差別発言を機に当事者団体には同性婚などの法制化を求める署名が続々と集まり、野党も性的少数者の権利擁護に向けた法制化要求
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記者の目
東京地裁が「違憲状態」判決 同性婚の法制化、急げ=藤沢美由紀(くらし医療部)
2023/1/4 02:00注目の連載 1853文字結婚したい2人が法的な保障と社会からの承認を得られる。当たり前のはずの権利が、特定の人たちには許されない差別が日本にはある。 東京地裁は昨年11月、同性婚を巡る国家賠償請求訴訟の判決で、同性愛者がパートナーと家族になるための法制度がない現状を「違憲状態」と指摘した。婚姻を「両性の合意」とした憲法の
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「単なる先送り」負担減の実感薄く 医療保険制度見直し方針
2022/12/15 20:30深掘り 1360文字現役世代に偏ってきた医療費負担の是正を目指す医療保険制度の見直し方針が15日、まとまった。75歳以上の後期高齢者に、保険料の引き上げや、来年度から50万円に増額される出産育児一時金の財源負担を新たに求めることが柱だ。ただ、現役世代の間では、所得の高い大企業の会社員らに負担増を求める見直しも盛り込ま
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支給増えれば費用も…いたちごっこの現実 出産育児一時金引き上げ
2022/12/15 20:01深掘り 1264文字来年4月から、出産育児一時金が50万円に引き上げられる。岸田文雄首相肝いりの案件で、15日にまとまった医療保険制度の見直し方針に盛り込まれた。ただ、一時金が上がれば出産費用も上がる「いたちごっこ」が繰り返されており、厚生労働省と関係学会の間でせめぎ合いが始まっている。【神足俊輔、藤沢美由紀】 「『
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高額献金取り戻せる? イチからわかる旧統一教会救済新法
2022/12/6 13:07深掘り 3176文字長年にわたって、何千万円、何億円と宗教団体に寄付したお金を取り戻せるようになるのはどんなケースなのか。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を巡り、被害者救済に向けた法案が今国会に提出され、成立後は条件を満たせば寄付を取り消せるようになる。今まで泣き寝入りしていたケースでも、裁判などを通じて取り戻
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「ほぼ救われない」 旧統一教会巡る救済法の政府案、問われる実効性
2022/12/1 21:38深掘り 2204文字世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を受けた被害者救済のための新法案が1日、閣議決定された。政府・与党は勧誘をする際に配慮義務を設けるなど、当初方針から修正を加えたものの、野党や有識者からは「内容が不十分で救済につながらない可能性がある」と批判の声が上がる。政府・与党は5日にも審議入りする構え
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旧統一教会被害者の救済法案作り 識者の目に映る「拙速さ」
2022/11/12 05:00 2065文字世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題の被害者救済に向けた動きがようやく本格化してきた。これから詳細が決まる救済法案のあり方について、元衆院議員で立法過程も知り尽くし、消費者庁の有識者検討会のメンバーだった菅野(かんの)志桜里弁護士と、国民生活センター前理事長の松本恒雄一橋大名誉教授に考えを聞いた
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「爆編み爺」ことコーダさん 編み物、ゲイ…発信で“新しい”人生
2022/11/6 06:00 2097文字編み物が大好きなこと。そして、ゲイであること。長年抱えていた秘密をツイッターや動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信したら、思いも寄らない人生が始まった。「爆編み爺(じい)」と名乗り、SNS(ネット交流サービス)で人気の編み物作家、Coda(コーダ)さんに、これまでの道のりとシニアライフを充実して送
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高額献金規制の新法制定、野党譲らず 与党は先送りを提案
2022/11/1 20:06 1456文字自民、公明、立憲民主、日本維新の会の4党は1日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済対策を検討する与野党協議会の第4回会合を国会内で開いた。与党側は消費者契約法の改正を今国会で優先し、高額献金を規制する新法については「今後の検討課題」として来年の通常国会以降に先送りする与党案を示した。一
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2人に1人「自殺考えた」 10代LGBTQの深刻な今
2022/10/20 10:00 2367文字LGBTQなどの性的少数者の若者の意識を調査したところ、10代の半数近くがこの1年間に自殺を考え、7人に1人が自殺未遂をしていたとの調査結果を、認定NPO法人「ReBit(リビット)」(東京都)がまとめた。LGBTという言葉は確かに広まってきた。ただ、親が性的少数者を「そっち」と表現するなど、日常
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質問権行使で「両刃の結果」も 旧統一教会への調査、試される本気度
2022/10/17 22:11深掘り 3605文字岸田文雄首相が17日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令請求が視野に入る教団への調査指示を打ち出したのは、教団を巡る高額献金被害などが次々と明らかになる中で、厳しい対応を求める世論を意識せざるを得なくなったためだ。しかし解散命令へのハードルは高く、首相は17日の衆院予算委員会で、調査終
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「なんで使ったおむつ返すの?」保育園に渦巻く親たちの戸惑い
2022/7/22 21:33 0文字 -
「なんで使ったおむつ返すの?」保育園に渦巻く親たちの戸惑い
2022/7/22 20:00 3474文字公立保育園で園児が使ったおむつを保護者に持ち帰らせている自治体が全国の4割に上ることが、民間団体の調査で明らかになった。その理由は五つに集約されるが、いずれも親たちには合点がいかないものばかり。私立でも園によっては同じ問題があるが、地域の育児を支えるのは行政の務め。なのになぜ、多くの自治体は保育園
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性暴力を許さない
「クビになっても」日本人ハリウッド俳優が映画界にほえる理由
2022/7/5 17:00 3301文字性暴力やハラスメントの告発が相次ぐ映画界の改革を訴え続ける異色の日本人俳優がいる。「硫黄島からの手紙」など数々のハリウッド作品に出演し、米国で約20年間活躍してきた松崎悠希さん(40)。大物監督や著名人も名指しで厳しく批判し、「クビになっても、仕事に影響が出ても、声を上げたい」と、ほえ続ける理由と
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「子どもを育てたい」 同性カップルに「里親」という道
2022/5/10 09:00 4503文字子どもを育てたい--。そう願うLGBTなど性的少数者に、「里親」という選択肢があることが徐々に知られてきている。家族の形は多様化しており、実際に里親になることを検討している女性カップルに取材すると、家族として子どもと暮らしたいという希望を語った。また、里親に子どもを預ける児童相談所(児相)などに対
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ファクトチェック
外務省も採用「銀ぶら=銀座でブラジルコーヒー」説は誤り
2022/3/20 11:00 2948文字「銀ぶら」の語源は「銀座でブラジルコーヒーを飲むこと」だとする説が、インターネットなどで拡散し、外務省のホームページでも紹介されている。しかし、正しい意味は「銀座をぶらぶら散歩すること」であり、ブラジルコーヒー説は誤りだ。(ファクトチェックの判定基準)【藤沢美由紀/デジタル報道センター】 ◇外務省
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