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特別抗告断念「再審の流れが変わる」 他の請求関係者ら歓迎
2023/3/20 21:14 836文字袴田事件で東京高検が特別抗告を断念したことに、他の事件で再審請求をしている関係者からは歓迎の声が上がった。 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」を巡っては、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(95)=鹿児島県=が無実を訴えている。これまで3度にわたり再審開始決定が出たが、
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対立ではなく「反省と謝罪」 北九州高2自殺 民事調停で和解成立
2023/3/17 19:49 967文字2017年4月に北九州市の私立高2年の女子生徒が自殺した問題で、いじめたとされる当時の同級生3人に対し、生徒の両親が謝罪を求めて小倉簡裁に民事調停を申し立て、和解が成立していたことが判明した。今回のケースは、訴訟による当事者同士の全面的な対立ではなく、話し合いによる解決を目指す民事調停が活用された
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北九州の高2自殺 いじめた同級生3人が両親に謝罪 和解成立
2023/3/17 11:59 1500文字2017年4月に北九州市の私立高2年の女子生徒が自殺した問題で、いじめたとされる当時の同級生3人に対し、生徒の両親が謝罪を求めて小倉簡裁に民事調停を申し立て、和解が成立していたことが判明した。同級生側が生徒に謝罪し、両親側も慰謝料などを今後求めないとする内容。両親の代理人を務める迫田登紀子弁護士は
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「問題共有していれば…」 福岡商業施設刺殺 被害者遺族が国賠提訴
2023/3/10 19:59 1450文字福岡市の大型商業施設で2020年8月に買い物客の女性(当時21歳)が刺殺された事件で有罪判決となった少年(17)が、事件前に入所していた少年院で適切な矯正教育を受けていなかったことなどが事件につながったとして、女性の母親ら遺族が10日、国に約6170万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。
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20年求めた開門「闘いやめない」 有明海漁業者、最高裁に怒り
2023/3/2 20:24 982文字国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、最高裁が開門を求める漁業者側の上告を棄却し、開門命令を無効化した福岡高裁判決(2022年3月)が確定した。有明海再生を願う漁業者らの提訴から約20年。長い法廷闘争で思いが届かなかった漁業者は2日、「漁業の未来がなくなる」などと憤った。 ◇ 「到底受け入れられ
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マルヨ無線事件、再審請求で地検が新証拠 「存在しない」供述テープも
2023/2/22 05:00スクープ 2442文字1966年に福岡市で電器店員2人が死傷した「マルヨ無線事件」を巡り、強盗殺人などの罪で死刑判決が確定した尾田信夫死刑囚(76)が裁判のやり直しを求めている福岡地裁での第7次再審請求で、地裁に提出されていなかった証拠57点を福岡地検が新たに開示したことが判明した。共犯とされた少年(当時)が56年前に
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ママ友「私のせいにしたいのでは」母親と対決 5歳餓死、司法判断は
2022/9/21 06:30 3653文字母親を精神的に支配したとされた「ママ友」は「全て母親の責任だ」と無罪を主張し続けた。検察側の証人として出廷した母親は、ママ友に指示されたと主張し続けた。福岡県篠栗(ささぐり)町で2020年4月、5歳男児が十分な食事を与えられずに餓死した保護責任者遺棄致死事件。2人の「全面対決」を経て、ママ友へ21
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仕事制限、子供とも遊べず…なのに給付金は減額 B型肝炎患者の苦悩
2022/7/26 06:00 2552文字「こんな体に産んでしまって申し訳ない」。体調不良が続く息子に、母は謝罪した。「そんなことない、お母さんのせいじゃないよ」。母を気遣い、息子は答えた。自分の体調不良の原因を、息子は本当は知っていた。それでも、母には言えなかった。 佐賀県在住の60代男性。幼少期の集団予防接種でB型肝炎に感染して以来、
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「クズはクズ」 福岡商業施設刺殺 被告少年の壮絶過去、どう判断
2022/7/24 12:00 2772文字「人は簡単に変われない。クズはクズのままだ」。幼い頃に家族から凄絶(せいぜつ)な虐待を受けた少年は、淡々と自らをそう語った。「少年が生きていること自体が許せません」。愛する娘を失った母親は声を震わせた。 福岡市の大型商業施設で2020年8月、買い物に来ていた同市の女性(当時21歳)が刺殺された事件
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いじめで自殺した娘 学校側「責任ない」 遺族、後悔と憤りの5年
2022/5/15 06:00 3217文字「あの時、ハグしてあげれば……」。母親は涙で声を詰まらせた。「学校から謝罪は一切無い。ここまでバカにされるいわれはない」。父親は怒りで声を震わせた。無料通信アプリ「LINE(ライン)」に、学校でのいじめをうかがわせる書き込みを残した16歳の娘が、自ら命を絶ってから5年。その心の内を、両親が明かした
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自宅出産を望んだ夫婦を阻んだ壁 「病院で産むべきだ」医療側と衝突
2022/4/3 10:00 3285文字自宅での出産を希望したにもかかわらず、地元の助産師会や一部の産婦人科医に強く反対され、自分たちだけで自宅出産に臨んだ20代の夫婦がいた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で自宅出産を望む夫婦は少なくないかもしれない。しかし、なぜこの夫婦は医療関係者らに拒まれたのか。それは、出産を控えた米国出身の女性
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減少続くのに…博多の屋台はなぜ「原則一代限り」なのか
2022/2/5 07:00動画あり 3064文字博多の名物、屋台を営む父の店を継ぎたいと願う男性の思いが届かず、法廷闘争に発展している。福岡市が店の承継を認めなかったのは違法だと訴えているのだが、なぜ市は認めなかったのか。そこには、屋台の承継を巡る市の「原則一代限り」とする方針があった。背景にある歴史を探った。【平塚雄太】 ◇父が築いた親しみあ
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オートロックすり抜け侵入 元不動産会社員の事件から考える防犯対策
2021/11/9 11:00深掘り 2773文字オートロックの共用玄関をすり抜けるなどして元不動産会社員が強盗・強制性交等や逮捕監禁致傷などの罪に問われた事件。懲役23年の判決が確定した元社員は、不動産会社勤務で知った知識を生かして未明や夜間にマンション内に入り、鍵をかけ忘れた1人暮らしの女性の部屋に侵入を繰り返した。オートロックのマンションは
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福岡・商業施設刺殺1年 感情コントロールできなかった少年の16年
2021/8/27 19:19深掘り 1586文字福岡市中央区の大型商業施設で2020年8月に買い物中だった吉松弥里(みさと)さん(当時21歳)が刺殺された事件で、殺人罪などで起訴された少年(16)の弁護人は、その内面に向き合おうと少年との接見を重ねている。21年1月の少年審判で少年は「再非行の可能性が高い」と指摘された。弁護人や周辺の取材から見