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特集ワイド
「次元の異なる少子化対策」にもの申す! 生き方が選べる国を望む
2023/5/9 13:05注目の連載 2862文字人口減少に歯止めがかからない。2070年の国内人口は、今より3割減り8700万人になるとの推計が公表された。岸田文雄政権は「次元の異なる少子化対策」を掲げるが、予算規模は不透明なままだ。少子化を食い止めるには何が必要か。先進的な働き方改革を進めてきたソフトウエア会社サイボウズの青野慶久社長と、柴田
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特集ワイド
横行する障害者ヘイト ネット投稿、規制緩く 「まず違法性を周知」「政治家が非難の声を」
2023/4/18 13:01注目の連載 2842文字「障害者ヘイト」という言葉をご存じだろうか。ネット掲示板で「殺処分でいいやん」などと中傷された障害者が損害賠償を求めて前橋地裁に提訴したのは象徴的な出来事だった。確かに、ネット上には障害者を差別するヘイトの言葉があふれている。いったい、どうすればなくせるのか――。 <重度障害者は速やかに安楽死させ
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家族と普通に暮らしたい 「仮放免」の外国人、妻の願い
2023/3/27 13:03注目の連載 2830文字日本には、安定した夫婦関係を築いていても、「家族」と認められない人がいることをご存じだろうか。さまざまな事情で在留資格を得られず、母国に帰ることも難しい外国人のことだ。「愛する家族と日本で普通に暮らしたい」。その配偶者も、そう願っている。 「今もスリランカは、国民が自由に政治活動をすることができま
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復興と風化、12年の溝 震災、それぞれの生活と地続き 芥川賞・佐藤厚志さん
2023/3/9 13:16注目の連載 2882文字東日本大震災を背景に、宮城県沿岸部の町を舞台にした小説「荒地の家族」で芥川賞を受賞したのは、仙台市の書店員だった。東北の地で生まれ育った佐藤厚志さん(41)は、どんな言葉で記憶をよみがえらせ、何を書き残したかったのだろう。あの日から12年。果たして「復興」とは何なのか。 仙台駅に近い丸善仙台アエル
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この国はどこへ これだけは言いたい 「反撃能力」は平和主義の放棄 元内閣法制局長官・阪田雅裕さん 79歳
2023/2/24 13:17注目の連載 3375文字政府が防衛力強化として打ち出した「反撃能力」について、岸田文雄首相は「憲法及び国際法の範囲内で、専守防衛等の考え方を変更するものでない」との説明を繰り返している。対して憲法9条との整合性に厳しい目を向ける専門家がいる。政府の憲法・法律解釈の最高機関、内閣法制局の長を務めた阪田雅裕さん(79)である
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「防衛強化」が起こすリスク ジャーナリスト・布施祐仁さん
2023/2/21 13:04注目の連載 3119文字相手国のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)もしかり、5年間で総額43兆円とされる防衛費もしかり。岸田文雄首相の国会答弁を聞いても、具体的な中身は浮かんでこない。防衛問題に詳しいジャーナリストの布施祐仁さん(46)は「その先にある最大のリスクが、国民にも自衛隊員にも語られていない
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石破茂元防衛相、「安保大転換」の懸念語る 「43兆円ありき」は疑問
2023/2/1 13:15注目の連載 2922文字昨年末、岸田文雄政権は駆け込みで政府方針を決定し、今国会では「防衛力の抜本的強化」が審議中である。確かに国際情勢は変化しているが、国の台所は借金まみれ。「コロナ不況」で苦しむ人も多い。そもそも43兆円、どこまで必要なのか。元防衛相の石破茂さん(65)に素朴な問いをぶつけてみた。 まずはおさらいする
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「老害」の現実と本音描いた作家・内館牧子さん 若者と老人は「別世界の人」
2023/1/23 13:10注目の連載 2962文字社長を引退した高齢男性が、後継ぎの娘婿をはじめ、誰彼かまわずに手柄話を繰り返す。そんな世間で耳にしたような題材を小説化した「老害の人」がベストセラーになっている。人生100年時代、「老い」とどう向き合うかは切実なテーマだ。作者の内館牧子さん(74)に「老害の傾向と対策」について聞いてみた。 「老害
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午後のおしゃべり 失踪願望 足元にふわり 作家・椎名誠さん
2023/1/6 13:07注目の連載 3519文字<シーナ、よろよろと生還す>。作家の椎名誠さん(78)が昨年11月に出版したノンフィクションの帯にこうあるのを見て、ドキッとした。新型コロナウイルス感染症からの回復に時間がかかり、一時は書けなくなる不安も抱いたという。そこから見えた境地を知りたいけれど、ほかにも聞きたいことは山ほどある。 なにせ話
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「安倍さん追悼本」バブル? 事件後刊行相次ぐ 冷静な検証も必要
2022/12/26 13:09注目の連載 2845文字◇MEMORIAL永久保存版/ありがとう そしてサヨナラ 安倍晋三元首相が亡くなった今夏以降、実はあまり語られてこなかったことがある。悲劇的な死を遂げた元首相を題材とする「安倍さん本」が続々刊行中という一件だ。安倍さんの足跡をたどる本や雑誌が書店に次々と並び、それは今も続いている。まるで「安倍さん
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いい人っぽいんだけど…「岸田文雄」大研究/下 掲げる「核廃絶」 本気度は 広島選出 「ライフワーク」だが…
2022/12/14 13:36注目の連載 2930文字広島市内にあるオーダースーツの老舗「三宅洋服店」に1本の電話が入った。声の主は、2021年9月の自民党総裁選に勝利したばかりの岸田文雄さん本人だった。第100代首相の就任にあたり、スーツを新調したいという。 岸田さんはこの店に、1993年の衆院選で初当選した頃から通い続ける。首相となる自らがまとう
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特集ワイド
中世の古楽器使い40年「ロバの音楽座」 忘れた響き、呼び起こす
2022/12/2 13:11注目の連載 2165文字中世やルネサンス期の古楽器、そして手作りの「空想楽器」を使って独特の音楽を奏でる「ロバの音楽座」が活動40年を迎えた。素朴さとぬくもり、どこか懐かしさを感じる不思議な音楽の体験は、世代を超えて受け継がれている。楽屋裏をのぞいてみると――。 東京都立川市の玉川上水沿いの遊歩道。シャリシャリと枯れ葉を
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特集ワイド
中森明菜、高まる待望論 デビュー40周年/NHK紅白出場?/SNSに「再始動」
2022/11/15 13:02注目の連載 2916文字中森明菜さん(57)の復帰待望論がかまびすしい。2017年暮れのディナーショーを最後に長らく芸能活動を休止中だが、今年はデビューから40年に当たり、年末のNHK紅白歌合戦に「出るかも?」と怪情報が飛び交う。だが一つ、確かなのは、明菜さんという「昭和の歌姫」が、今も人々の心をひきつけてやまないという
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相次ぐ死は防げなかったのか 機能不全の入管監視機関、独立性乏しく
2022/11/5 11:00 3477文字収容施設で外国人が死亡する事案が相次ぎ、「ブラックボックス」と呼ばれるようになった入管行政には、実は第三者による監視機関がある。出入国在留管理庁(入管庁)が所管する入国者収容所等視察委員会(以下、視察委員会)である。「外部の目」は果たして職責を十分に全うしてきたのだろうか。 大阪出入国在留管理局に
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この国はどこへ これだけは言いたい 継いでいく夫の思い、沖縄の怒り 前沖縄県知事の妻・翁長樹子さん 66歳
2022/11/4 13:17注目の連載 3543文字ウクライナに続いて「台湾有事」が取りざたされ、世界はきな臭さが増している。沖縄を取り巻く情勢は進展がないどころか、悪い方向へ向かっている予感さえある。そんな憂いを深めているのが翁長樹子さん(66)だ。前沖縄県知事で夫の翁長雄志(たけし)さんが67歳でこの世を去って4年余、沖縄を守る闘いは今も終わっ
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特集ワイド
旧統一教会関連月刊誌、首長も39人登場 自治体にも接近図る 「知らなかった」/霊感商法は「過去の話」
2022/10/21 13:05注目の連載 3940文字世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と関係の深い月刊誌を調べたところ、国会議員がゾロゾロ出てきた――。これは9月9日付「特集ワイド」で報じた通りだが、実はこの話には続きがある。多くの知事、市町村長も単独インタビューや座談会などの特集記事に登場していたのである。再度、アンケート取材を試みた。 まずは日
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草津のハンセン病療養所に「重監房」 分断の象徴、目を向けて 全国で唯一、遺構訪問わずか
2022/10/11 13:19注目の連載 2835文字かつて「日本のアウシュビッツ」と呼ばれた施設がある。ハンセン病患者が入所する国立療養所、栗生楽泉園(群馬県草津町)に実在した懲罰施設「重監房」だ。草津町はかつて、ハンセン病患者の湯治場だった歴史もある。日本屈指の温泉街にあった「分断」を象徴する現場を歩いた。 バスに乗り、草津温泉のターミナルに着く
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無限の可能性、カレー愛 「つまらない人生」に刺激 スパイス料理研究家・印度カリー子さん
2022/9/16 13:02注目の連載 2669文字気になる人がいた。「スパイスカレーをおうちでもっと手軽に」をモットーに活動するスパイス料理研究家の印度カリー子さん(25)だ。学生時代、突如カレー愛に目覚めて起業。昨年、東京大大学院を修了後も「スパイスブームを日本で巻き起こす」という夢に一直線である。しかし、それまでは「超絶つまらない人生」だった
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旧統一教会系月刊誌に閣僚級も 現職国会議員35人にモヤモヤ
2022/9/6 05:00 4411文字世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が政界に浸透していた事実が次々に明らかになっている。岸田文雄首相は自民党と教団との「絶縁」を表明したが、教団と関係が深いとされる月刊誌の過去約26年分を調べてみると、首相経験者や閣僚など大物国会議員がゾロゾロ出てきた。本紙はさっそく4閣僚を含む現職議員35人にアン
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「政治と宗教 日本の恥部にふたをするな」 平野啓一郎さん
2022/7/24 16:00 2890文字安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件の輪郭が少しずつ明らかになってきた。「事件は図らずも日本社会の持つ矛盾をあらわにした」。事件をそう読み解くのは、凶悪事件の加害者・被害者家族の苦悩を描いた小説も手がけ、常々政治に厳しい目を向けてきた小説家の平野啓一郎さん(47)である。 ◇「いつか起きるのでは」
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