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元徴用工解決策、識者の見方 韓国の実効性は?日本はどうする?
2023/3/6 20:52 1451文字韓国政府が6日、日本企業への賠償命令判決が確定した元徴用工問題の解決策を公式発表したのを受け、日韓は関係改善に乗り出した。日韓政府、財界の対応に対する評価、残る課題について専門家に聞いた。 ◇韓国側の実行、不安は残る ◇平岩俊司・南山大教授 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権による解決策に対し、
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「対中抑止、日本は特に重要な同盟国」 強硬派・ヤング米上院議員
2023/1/21 07:30 915文字来日中の米上院外交委員会のトッド・ヤング上院議員(共和党)が20日、東京都内で毎日新聞のインタビューに応じた。「米国が太平洋全域で強力なプレゼンスを維持し、日本や台湾などと協力して中国を抑止するために適切な軍事への投資を継続できるよう米議会で役割を果たしたい」と述べ、対中国における日米連携の強化に
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日米一体化加速 有事にリスクも 2プラス2、中国を強く意識
2023/1/12 19:00深掘り 3119文字11日(日本時間12日)の日米安全保障協議委員会(2プラス2)の共同発表は、台頭する中国を強く意識した内容となった。反撃能力(敵基地攻撃能力)の行使や宇宙空間での攻撃への共同対処などを打ち出した。日米の一体化が加速する分、リスクも負うことになる。 「日本の防衛力の抜本的強化を速やかに実現するため、
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日米共同演習参加の英哨戒艦副長 「今後の連携、有効に機能」
2022/12/4 12:00 608文字インド太平洋地域に常駐している英国海軍の哨戒艦「HMSスペイ」のブリジット・マクネー副長が11月29日、東京都内で毎日新聞などの取材に応じた。HMSスペイは、南西諸島を中心に実施された日米共同統合演習「キーン・ソード23」(11月10~19日)に参加。マクネー氏は「現場で得られた教訓や人的つながり
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3期目の習指導部の人事・内政・外交は 東大・高原氏、防衛研・山口氏
2022/10/23 22:01 3494文字23日に開かれた中国共産党第20期中央委員会第1回総会(1中全会)で、習近平総書記(国家主席)が率いる新指導部が発足した。習氏が異例の3期目に突入する中、今後はどのようなかじ取りを行うのか。中国政治に詳しい高原明生・東京大教授と山口信治・防衛研究所主任研究官に新指導部の人事のポイントや内政・外交政
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世界初の同性婚法制化 オランダ教育相に聞く多様性社会への方策
2022/10/2 05:45 1520文字オランダのデイクフラーフ教育・文化・科学相が、東京都内で日本メディアのインタビューに応じた。オランダは世界で初めて同性婚を法制化した。LGBTなど性的少数者の権利保護を担当するデイクフラーフ氏に、多様性ある社会を実現するための方法を聞いた。 ――性的少数者の権利保護の重要性はどのような点にあるので
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オランダ外相「ロシアによる住民投票は偽物」ウクライナ4州巡り批判
2022/9/28 04:30 556文字安倍晋三元首相の国葬で来日したオランダのウォプケ・フクストラ外相が東京都内で27日、毎日新聞の取材に応じた。ウクライナ東部・南部の4州で強行されたロシアへの編入の是非を問う「住民投票」について、「(ロシアが)他国の国土で組織した住民投票は偽物であり、どんな結果であっても到底受け入れることはできない
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アフガン再びテロ温床化も 「日本は対話促せ」元国連支援団代表
2022/8/31 18:00深掘り 1869文字米軍がアフガニスタンから撤収し、米同時多発テロ(2001年9月11日)に端を発したアフガン戦争が終結してから30日で1年となった。約20年に及んだ米史上最長の戦争は結局、イスラム主義組織タリバンが復権し、アフガンから12万人以上が脱出するなど混乱の中で幕が閉じた。米国のアフガン政策の評価や今後の課
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「戦闘の年内収束、考えづらい」ウクライナ侵攻半年、小泉悠さんの見方
2022/8/23 16:00 1702文字ロシアがウクライナに軍事侵攻してから今月24日で半年となるが、長期化した戦闘が収束する見通しは立たない。ロシアの軍事情勢に詳しい、東京大先端科学技術研究センターの小泉悠専任講師に現状と展望を聞いた。【聞き手・金寿英】 ロシアが2014年に強制編入したウクライナ南部のクリミア半島では、8月に入ってか
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「防衛の知識と経験共有を」 イスラエル日本友好議連会長インタ
2022/5/30 05:00 1396文字イスラエル日本友好議員連盟会長のツビ・ハウザー議員が5月中旬に来日し、毎日新聞のインタビューに応じた。ハウザー氏は、科学技術など幅広い分野で協力できる両国の可能性を指摘した上で、「サイバー攻撃などからの防衛に関する知識と経験も共有したい」と述べ、安全保障政策における戦略的関係の構築に期待を寄せた。
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ロシア撤収後のキーウ近郊、音におびえる日々 日常取り戻せるか
2022/4/16 06:30 1389文字ロシア軍が周辺地域から撤収したウクライナの首都キーウ(キエフ)では、日常生活が戻りつつある。一方で、今も連日、空襲警報や爆発音が鳴り響き、市民は大きな音におびえ続ける。また依然キーウへの攻撃再開の恐れは残る。身の危険を感じることがなかった、侵攻前の日常の暮らしは取り戻せないのか――。 「キーウが包
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「接種先進国」でも警戒感 5~11歳へのワクチン、各国の状況
2022/1/21 16:00 1893文字厚生労働省は21日、5~11歳の小児を対象にした米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを特例承認した。3月以降に接種を始める方針だ。既に5~11歳の接種が始まっている海外での状況は――。 ◇ベルギー・動物園に会場設置 ベルギー北部のアントワープ動物園。複数のサファリテントの中で、児童が次々とワ
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SNS中傷、責任はどこに 豪「所有のメディア側に」判決で波紋
2021/12/26 13:00深掘り 2885文字米交流サイト「フェイスブック」(FB)上で運営されている新聞やテレビなどの公式ページに投稿された中傷について「その責任はページ所有者のメディア側にある」としたオーストラリア連邦最高裁の判決が波紋を広げている。豪州では判決が出た9月以降、責任を負うのを回避しようと、政治家らも自身のFBでコメント機能
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北朝鮮、繰り返すミサイル発射 見えない緊張緩和の糸口
2021/9/15 22:18深掘り 2238文字北朝鮮は11、12両日の新型長距離巡航ミサイルに続いて、15日に弾道ミサイル発射を実施した。短期間にミサイル発射を繰り返すのは、日米韓をけん制し、中国も意識した動きといえそうだ。一方、韓国も潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験の成功を発表。緊張緩和の糸口は見えない。 ◇批判避ける中国、意図
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タリバン暫定政権 国際協調、女性の権利尊重 識者の見通しは…
2021/9/8 20:27 1244文字アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは7日、暫定政権の主要閣僚を発表した。今回の人事では国際社会と協調したり、女性の権利を尊重したりする姿勢は見られるのか。識者に評価や今後の見通しを聞いた。 ◇欧米からの承認、ハードル高く ◇中東調査会研究員・青木健太氏 タリバンは20年に及ぶ戦闘の結果、米軍
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「首都が戦場に」逃げ惑う市民 アフガン、米軍とISの攻防激化
2021/8/30 20:34深掘り 2348文字イスラム主義組織タリバンが実権を握るアフガニスタンで、米軍と過激派組織「イスラム国」(IS)系の地元武装勢力との攻防が激しくなっている。首都カブールでは市民が米軍の報復攻撃の巻き添えになったとの報道も。退避希望者の移送作戦などに従事する米軍の完全撤収期限が31日に迫る中、首都の緊張は高まっている。
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米軍がアフガン撤収にこだわった理由 識者が指摘する「米国の衰退」
2021/8/28 13:00 1971文字米軍のアフガニスタンからの撤収期限が迫る中、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握し混乱が広がっている。8月26日には首都カブールの国際空港近くで爆発が起こり、米兵を含む多数の死傷者が出るなど情勢は混迷を深めている。米国政治に詳しい前嶋和弘・上智大教授は「アフガンからの完全撤収はバイデン米大統領の信
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不参加の北朝鮮 空手に夢見た在日選手の涙「力を試したかった」
2021/8/6 20:03深掘り 2614文字東京オリンピックで新競技として採用された空手で、北朝鮮代表としての出場を目指していた在日朝鮮人3世の選手がいる。東京都の会社員、宋尹学(ソン・ユナ)さん(25)だ。同国が大会への不参加を決めたことで、6月の最終予選に出られないまま、五輪の夢をあきらめた。「出場のハードルは高かったが、最後まで挑戦を
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こだわりの一品
半世紀ぶりに戻ってきた柔道着 日本の夢を破ったオランダの巨人
2021/7/19 11:00 1829文字前回の東京オリンピック(1964年)で柔道の全階級制覇を狙った日本勢に対し、「オランダの巨人」と呼ばれるアントン・ヘーシンク(故人)が立ちはだかった。半世紀以上が過ぎた今、当時着用していた柔道着が東京都内のオランダ大使館の一室に飾られている。「日本とオランダの友好関係を象徴する人物」(ペーター・フ
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G7サミットを振り返る 歴史的成果と残された課題 日本が果たすべき役割
2021/6/25 17:00 2328文字英南西部コーンウォールの主要7カ国首脳会議(G7サミット)で採択された首脳宣言では、中国をけん制する姿勢が強く打ち出された。中国を「唯一の競争相手」と見なすバイデン米政権の外交方針が色濃く反映された格好だが、米中関係に詳しい東京大東洋文化研究所の佐橋亮准教授は「米欧間での対中政策の隔たりは依然とし
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