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狙いは国民民主か産別か 矢田氏を首相補佐官に 岸田政権、起用の妙
2023/9/16 06:00深掘り 2352文字岸田文雄首相は15日、首相官邸でパナソニック社員で元国民民主党参院議員の矢田稚子(わかこ)氏(57)と会談し、賃金・雇用担当の首相補佐官に任命した。自民、公明、国民民主の3党連立樹立を模索してきた政権は、労働組合の電機連合出身の矢田氏起用で民間労組や国民民主との距離を縮め、連立構想実現への布石とす
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説明尽くした? 「政治とカネ」小渕優子氏に質問集中 自民党新四役
2023/9/13 20:07 1606文字自民党の新四役は13日、党本部で合同の就任記者会見に臨んだ。会見では「政治とカネ」問題で9年前に経済産業相を辞任して以降、「表舞台」に立つことを控えてきた小渕優子選対委員長に質問が集中。小渕氏は事件を陳謝し、時折言葉を詰まらせながらも、「歩みを進めてまいりたい」と言葉をつないだ。 「この場をお借り
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緊急事態の論点整理は一里塚? 自民内に「改憲を衆院選争点に」の声
2023/7/26 05:30 1619文字自民党などの改憲勢力は6月21日に閉会した先の通常国会の衆院憲法審査会で、憲法改正事項の一つである「緊急事態条項」に関する「総括的な論点整理」を初めてまとめた。改憲勢力内では「改憲実現に向けた一里塚であることは間違いない」ととらえられている。岸田文雄首相は通常国会での衆院解散を見送った後、マイナン
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「時代を巧みにつかんだリアリスト」 太田昭宏氏が見た安倍元首相
2023/7/10 05:30 1913文字安倍晋三元首相が銃撃され死亡してから8日で1年となった。日本の政治はこの1年でどう変わったのか。「安倍政治」とは何だったのか。与野党関係者や有識者に聞いた。 ――安倍晋三元首相が銃撃され死去した事件から1年がたちます。 ◆この1年、国会周辺に行った時には、安倍さんの部屋があった衆院第1議員会館12
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安倍氏死去で「自民保守派の抑え役不在に」 谷垣禎一氏が語る変化
2023/7/7 05:30 1826文字安倍晋三元首相が銃撃され死亡してから8日で1年となる。日本の政治はこの1年でどう変わったのか。「安倍政治」とは何だったのか。与野党関係者や有識者に聞いた。 ――安倍氏は2012年、自民党総裁の座を谷垣禎一氏から引き継ぎ、長期政権を築きました。 ◆若い頃の安倍さんとは、ほとんど接触はなく、正直あまり
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原発・出口なき迷走
関電の仏への核燃料搬出 「奇策」の背景に青森県知事選?
2023/6/29 06:00 2107文字関西電力は、福井県の原子力発電所に保管している使用済み核燃料の一部をフランスに搬出する。中間貯蔵施設の県外候補地を今年中に福井県に示すと約束していたが、搬出するのは当初予定の1割程度。これを「解決策」として強調せざるを得ないのは、遠く離れた青森県知事選が影響しているとの見方もある。 関電は2021
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緊迫の国会、くすぶる早期解散論 与党内に「今しかない」の声も
2023/6/6 21:05 1328文字通常国会は21日の会期末まで2週間となり、与野党の攻防が激化している。立憲民主党など野党は、法案を巡って委員長解任決議案や閣僚の問責決議案を相次いで提出する「日程闘争」にかじを切っている。岸田文雄首相が会期末に衆院解散に踏み切るとの観測が根強くある中、立憲は解散を「誘発」しかねない内閣不信任決議案
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連立20年超、自公に不満のマグマ 「選挙どころではない」溝
2023/5/30 21:16深掘り 2622文字衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う候補者調整を巡って、自民、公明両党の幹事長が再び会談したが、東京での選挙協力解消問題について進展はなかった。いったん冷却期間を置いた格好だ。自公両党には積年の不満がたまっており、関係修復の道筋は見通せない。岸田文雄首相の解散戦略にも影響を及ぼしかねない事態と
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参院は格下? 不要? 「理解」求める衆院 改憲論議で浮かぶ溝
2023/5/11 20:59 1064文字与野党は11日の衆院憲法審査会で、憲法が定める「参院の緊急集会」の位置づけを巡り協議した。自民党、日本維新の会など「改憲勢力」の議員たちは、緊急事態時にも国会の機能を維持するため、憲法改正で衆院議員の特例的な任期延長を認めるべきだと主張しつつ、衆院議員の任期延長が認められても参院緊急集会の重要性は
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「リベラル」首相、見えない改憲の本音 意欲示す一方、言葉少な
2023/5/3 06:30深掘り 3707文字日本国憲法は3日、1947年の施行から76年を迎えた。憲法改正に前向きな自民、公明、日本維新の会、国民民主の「改憲4党」が衆参両院で3分の2議席を占める中、国会で改憲に向けた議論が徐々に進んでいる。だが、政治日程を見定めながら改憲発議、国民投票まで進めることは容易ではない。首相就任から1年半、「リ
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その個人情報、誰がコントロール? AIとビッグデータ時代の人権
2022/5/3 09:00 3480文字社会や経済のデジタル化が猛スピードで進んでいる。「第4次産業革命」とも言われる大変革の下で、人類が長い歴史の中で確立し、憲法で保障される「人権」が危機にさらされている。インターネットを介した個人情報の無秩序な利用や、ネット上の中傷は個人の尊厳を冒し、人権を侵害しているのではないか。憲法施行75年を
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「侵攻で有事に」活気づく改憲論 自民、防衛力強化に前のめり
2022/5/2 21:36深掘り 3296文字ロシアのウクライナ侵攻は、冷戦後の国際秩序を揺るがし、日本も安全保障政策の見直しが迫られている。政府・自民党は世論の理解を得やすい好機とみて、防衛力強化に前のめりだ。併せて、歯止めとなってきた憲法9条の改正を求める声も強まっている。危機に乗じた動きに冷静に向き合うことが求められている。 「ウクライ
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国民、「維新超えた」の声も 与党接近決定的に 自公と党首会談
2022/3/4 20:10 1178文字国民民主党の玉木雄一郎代表は4日午後、岸田文雄首相(自民党総裁)、公明党の山口那津男代表と国会内で会談し、ガソリン税の一部を引き下げる「トリガー条項」の凍結解除などを要請した。野党党首が単独で与党党首と会談するのは異例。国民民主は政府の2022年度当初予算案に衆院採決で賛成しており、与党への急接近
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こども基本法案、第三者機関巡り自民に異論 公明との火種にも?
2022/2/4 19:35 1043文字自民党は4日、「こども・若者」輝く未来実現会議(座長・加藤勝信前官房長官)を党本部で開き、子どもの権利尊重を目指す「こども基本法案(仮称)」について議論した。しかし行政から独立して調査・勧告を行う第三者機関「コミッショナー」設置に「権限が強すぎる」などと異論が相次ぎ、法案提出のめどは立たなかった。
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国交正常化50年 7度目の訪中さぐる公明・山口那津男代表
2022/1/8 17:56 1249文字公明党の山口那津男代表は、9月の日中国交正常化50年を前に、訪中を模索している。日中関係は沖縄県の尖閣諸島問題、中国国内の人権問題などのため良好とは言えず、節目の今年も友好ムードは高まらない。公明は50年前の国交正常化で重要な役割を果たしたという自負がある。一方で、中国に厳しい視線を向ける自民党保
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政治力使った「不平等」重く見た検察 公明・遠山元議員、在宅起訴
2021/12/28 18:16深掘り 3089文字新型コロナウイルス感染拡大で困った企業を助けるための特別融資を違法に仲介したとして、公明党の遠山清彦元衆院議員(52)らが28日に在宅起訴された。コロナ禍で申請が殺到する中、東京地検特捜部は政治力を使った「不平等」を重く見た。異例の公明党への捜査となった。 ◇わずか1日で1200万円の融資決定 芸
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公明・北側氏「議長は発言慎重に」 細田氏「10増10減不満」に
2021/12/23 16:57 293文字公明党の北側一雄副代表は23日の記者会見で、細田博之衆院議長が衆院小選挙区定数を「10増10減」する配分見直しに不満を述べたことについて「議長個人のご意見を発言されるのは、できれば慎重であってもらいたい」と苦言を呈した。 北側氏は定数配分見直しについて「法律に従って(総務省の衆院選挙区画定)審議会
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野党の攻撃かわすも…首相の「先手と低頭」 くすぶる不安要素
2021/12/13 21:15深掘り 2658文字岸田文雄首相は13日、就任後初めての「一問一答」形式となる衆院予算委員会での論戦に臨んだ。混乱を呼んだ18歳以下への10万円給付や政党支部による雇用調整助成金受給問題を巡る野党の追及を「先手と低頭」戦術でかわしたが、柔軟さの一方で政権のブレや迷走が目立ち始め、不安要素も抱えている。 ◇首相、無難に
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枝野氏に代わる本命不在 「野党共闘」見直しの行方は 立憲代表辞任
2021/11/12 21:17深掘り 2291文字立憲民主党の枝野幸男代表の辞任に伴う代表選は、共産党などとの野党共闘や、2022年夏の参院選に向けて与党に対抗する新たな政策方針などが争点となる。党内では参院選での選挙協力の必要上、共産との連携を完全に解消すべきだとの声は少ない一方、協力のあり方については見直しの機運も高まる。代表選は19日告示・
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「一本化、相当きつい」与党幹部フル稼働 野党は激戦区てこ入れ
2021/10/29 21:00深掘り 3037文字衆院選は31日の投開票が迫る中、与野党の攻防が激しさを増している。接戦の選挙区が多く、各党は少しでも多くの議席を獲得しようと対策を強化。自民党は岸田文雄首相を筆頭に党幹部らがフル稼働し、野党も他党との共闘や独自政策のアピールを強め、支持取り付けに躍起になっている。 ◇首相「僅差」の接戦区に 「北海
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