-
コロナ禍を越え、日本人は戻るのか 常夏のグアムのいま
2023/3/19 10:00 2535文字新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5月8日に「5類」へ引き下げられる。このタイミングで海外旅行への機運が高まることに、旅行業界が強い期待を寄せている。「行きたい海外旅行先」トップ10常連の米領グアムも旅行者の増加が見込まれる観光地の一つ。英語を学ぶ高校生らの修学旅行先としても人気が高かった
-
マスク着用「個人に委ねる」交通機関 乗客同士のトラブル懸念も
2023/3/13 19:37深掘り 1798文字新型コロナウイルス対策としての政府のマスク着用ルールが13日、緩和された。これまで屋内では原則として着用を求めてきたが、屋内外を問わず「個人の判断」に委ねるのを基本とする。一方で、3年に及ぶコロナ禍でマスク生活が定着しており、着脱を巡って公共交通機関の利用者の間でのトラブルをどう防ぐかが課題となる
-
「脱マスクは象徴」政権、緩和に前のめり 専門家にお墨付き要求
2023/2/10 19:25深掘り 3862文字政府は10日、持ち回りの新型コロナウイルス感染症対策本部で、マスク着用ルールを、3月13日に緩和すると決めた。屋内外を問わず、着用するかどうかは個人の判断に委ねる。一方で、周りの人に感染を広げないため、医療機関の受診時や通勤ラッシュで混雑した電車の乗車時などは着用を推奨する。学校では、4月1日から
-
最強寒波、交通・物流に影響 水道管や給湯管の凍結にも注意を
2023/1/24 18:40 746文字気象庁が「10年に1度程度」と見込む最強レベルの寒波が列島を覆い始めた。航空各社が大雪が予想される地域の発着便の運航を見合わせるなど、交通や物流には既に影響が出ている。東北地方、終日運転見合わせも 航空便では、日本航空が24日午後9時時点で国内線122便を欠航。全日空も午後7時時点で国内線94便を
-
尖閣接続水域、中国船の航行過去最多 1年間に336日 進む武装化
2023/1/24 18:00 965文字沖縄県・尖閣諸島周辺の領海の周囲にある接続水域で、中国海警局に所属する船舶の航行が確認された日数が2022年の1年間で336日だったことが、海上保安庁への取材で判明した。20年の333日をわずかに上回り、12年9月の日本政府による国有化以降で最多となった。22年11月には過去最大となる76ミリ機関
-
-
関係改善とけん制、問われる日本のバランス感 日中首脳会談
2022/11/17 20:58深掘り 3395文字17日の日中首脳会談で、岸田文雄首相と習近平国家主席は、国交正常化50年の節目を踏まえ、両国の関係改善を探った。沖縄県・尖閣諸島を巡る対立や台湾情勢など懸案を抱える中、首脳同士の直接対話は日中関係の安定につながるのか。 「現在、日中関係はさまざまな協力の可能性とともに、多くの課題や懸案にも直面して
-
電力も水も足りない?…「異例」の夏 厳しい暑さのワケは
2022/6/27 21:08深掘り 3569文字関東甲信地方、東海地方、九州南部は27日、異例の早さでの梅雨明けとなった。気象庁によると、今後2週間は各地で高温が予想されるなど、今年は暑さの厳しい夏になるとみられている。気候変動に伴って日本では猛暑日が増加傾向にあり、冷房利用増加に伴う電力需給の逼迫(ひっぱく)に加え、水不足など多方面への影響が
-
欠けていた「確実なチェック」 知床観光船事故 監査・検査の穴
2022/5/22 16:37深掘り 3397文字北海道・知床半島沖で起きた観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の沈没事故では、運航会社「知床遊覧船」のずさんな安全管理が次々と明らかになる一方で、国や検査機関によるチェック体制の甘さや課題も浮き彫りになった。事故後、国土交通省は有識者による事故対策検討委員会を設置し、検討委で了承された改善策は7月の
-
鍵は「飽和潜水」 引き揚げ開始は早くて6月 海底の知床観光船
2022/5/4 21:16深掘り 1974文字北海道・知床半島沖で乗客乗員計26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ」(カズワン)が沈没した事故では、海底から船体が見つかり、運航会社の「知床遊覧船」には第1管区海上保安本部の家宅捜索が入った。行方不明者の捜索と事故調査の両面で、船体の引き揚げが今後の焦点になる。ただ、深い海底に沈んでおり、周辺の海は
-
船の事故、過去にも 「現場任せ」で監査に甘さ? 国の本気度は
2022/4/29 22:53深掘り 1739文字北海道・知床半島沖で起きた観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の事故から30日で1週間。国は事故を受け、規定に実効性を持たせるための検討に入った。海の安全を守る仕組みは整えられるのか。 ◇独自ルール「上乗せ」する自治体も 再発防止を国はどう進めるのか。28日、設置を発表したばかりの対策検討委員会の論
-
-
公共交通の被害者支援、計画策定・公表は5% 知床遊覧船も行わず
2022/4/28 20:37深掘り 2213文字鉄道やバスといった旅客輸送を担う国内の公共交通事業者で、大規模な事故が起きた際の被害者への情報提供や精神的ケアのあり方などをまとめた「被害者等支援計画」を策定・公表している事業者は3月末時点で360事業者にとどまることが、国土交通省への取材で明らかになった。対象となる事業者全体(約7500事業者)
-
知床観光船不明 悪天候影響か 「従業員が運航に不慣れ」指摘も
2022/4/24 21:09深掘り 3126文字北海道・知床半島沖で発生した観光船「KAZU Ⅰ(カズ ワン)」の事故はなぜ起きたのか。関係者からは、当日の悪天候や現場周辺の岩場の状況などが影響した可能性があるとの指摘がある。一方、事故の通報を受け、海上保安庁や北海道警が夜を徹して救助作業を進めたが、やはり気象条件などで難航を極めた。 ◇「春の
-
震度6強、大規模地震が続く震源域 3.11「余震」と判断難しく
2022/3/17 21:00深掘り 2475文字16日深夜に発生した地震では、宮城、福島両県で震度6強の揺れを観測した。2011年3月の東日本大震災以降、東北の太平洋沖では大きな地震が相次ぐ。一方、今回の地震による影響は大きく、乗客を乗せた東京発仙台行きの東北新幹線が脱線した。 今回の地震について、気象庁は17日、陸のプレートの下に沈み込んでい
-
外環道トンネル工事で「町は虫食い状態」 住民ら全面凍結訴え
2022/2/28 21:51深掘り 2348文字東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事差し止めを一部認めた28日の東京地裁決定は、住宅街で道路が陥没する事故が現実に起き、住民が抱える不安は看過できないと判断した。ただ、差し止め区間は一部にとどまり、住民らは「全面凍結すべきだ」と国などに踏み込んだ対応を迫った。 ◇懸念が現実に「不安な日々変わら
-
1300席を10分で 早業の新幹線清掃に援軍 さらにスピード化?
2022/1/15 08:00 1498文字1編成約1300席の東海道新幹線を10分できれいに整える東京駅の座席清掃・点検作業に、強い味方が現れた。AI(人工知能)を駆使した新たな機器の名は「座席ぬれ検知装置」。いったいどんな機能を備えているのか。また、その作業の時間は機器の導入によりどれほど短縮されるのか。 最高時速285キロで東へ西へと
-
-
国交省統計書き換え 問題意識なく、ずるずると「隠蔽」 その要因
2022/1/14 21:04深掘り 3284文字国の基幹統計「建設工事受注動態統計」を国土交通省が無断で書き換えて二重計上していた問題で、同省第三者委員会は歴代担当者らへの聞き取りを積み重ね、意図的、作為的な行為ではなかったとの結論を導いた。一方で問題発覚後の対応は「責任追及を回避したい意識があった」と指摘。公的統計への信頼回復について「政府全
-
ペットは荷物じゃない スターフライヤーが目指す「同伴フライト」
2021/12/31 11:00 2067文字おむつを着けてケージに入り、水は飲んでもエサはしばらく辛抱する。行儀良くちょこんと座り、長時間のフライトもへっちゃら――。近い将来、飛行機の客室でこんな犬や猫を見かけることも珍しくなくなるかもしれない。航空会社のスターフライヤー(北九州市)が2022年春にも定期便で導入しようとしているペットとの同
-
国交省職員自ら統計書き換え 20年以降、都道府県から作業引き取る
2021/12/16 20:57 989文字国の基幹統計「建設工事受注動態統計」を国土交通省が無断で書き換えて二重計上していた問題で、2020年1月~21年3月分の書き換えについては国交省の職員が自ら行っていたことが判明した。会計検査院から算出方法の不備について指摘されたことを契機に、都道府県に指示していた書き換えをやめさせ、作業を引き取っ
-
書き換え「慣習継承」 一斉点検でも発覚せず 国交省、統計二重計上
2021/12/15 21:28深掘り 3303文字国の基幹統計「建設工事受注動態統計」を巡って、国土交通省が建設業者の提出した調査票を無断で書き換えるなどして二重計上していた。なぜこうした事態が8年にわたり明るみに出なかったのか。正確さを欠いた基幹統計はどういった悪影響を及ぼすのか。政府・与党は幕引きを図るが、野党は反発している。 ◇「悪意はなか
-
国交省、独断で予約停止要請 「スピード重視」も即撤回の背景は
2021/12/2 21:36 3154文字新型コロナウイルスの「オミクロン株」への水際対策で、政府は国際線の新規予約停止を求める航空会社への要請を取りやめた。岸田文雄首相が目指す「先手対応」に向け国土交通省が独断で行った要請だが、公表翌日に撤回に追い込まれた。首相官邸の「ガバナンス(統治)」能力にも疑問符が付きかねない。 ◇停止要請、国交
-