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「脱マスク」卒業式 「素顔で記念」歓迎と「式で感染は…」困惑
2023/3/1 20:26 2467文字全国の多くの高校で1日に卒業式が開かれた。国の方針で、今春から学校の卒業式は新型コロナウイルス対策のマスクを外すことが基本となった。「素顔で記念を残せた」などと歓迎の声が上がりつつも、多くの卒業生がマスクを着けたまま式に臨む学校もあった。 神奈川県立生田高校(川崎市多摩区)では、マスク姿の保護者や
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「朝と夜、勉強がはかどるのは?」東工大教授が明かす睡眠の効用
2023/2/24 18:00 2539文字朝と夜で勉強はどちらがはかどるのか―-。そんな疑問を持つ子どもや保護者は多いのではないだろうか。睡眠をとることの大切さは常識になりつつあるが、適切な睡眠法や学習効率との関係など、意外と知らないことも多い。子どもの睡眠に詳しい東京工業大リベラルアーツ研究教育院の駒田陽子教授に聞いた。【聞き手・国本愛
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「世間が切り替わる前に…」 マスク緩和、卒業式巡り賛否両論
2023/2/10 19:29 2051文字「ポストコロナ」への一歩となるか――。今春の学校の卒業式で、子どもや教職員が新型コロナウイルス対策のマスクなしでも出席できるようになった。社会全体のマスク着用緩和(3月13日)に先駆けての措置となるが、学校現場では賛否が割れている。 文部科学省が学校向けに作っている新型コロナの衛生管理マニュアルに
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今春の卒業式と入学式、マスクなしでOK 文科省、対策緩和へ
2023/2/7 19:54スクープ 619文字文部科学省は、小中学校や高校で今春開かれる卒業式と入学式に、子どもが新型コロナウイルス対策のマスクを外しても出席できるよう感染対策を緩和する方針を固めた。政府は、新型コロナの感染症法上の位置づけを5月8日から「5類」に引き下げ、マスク着用を個人の判断に委ねる方針を決めており、これに沿う形で緩和する
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質問権行使の文化庁「回答は不十分」 旧統一教会に追加資料要求へ
2022/12/31 01:00スクープ 1019文字宗教法人法に基づく「質問権」を行使した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への調査で、文化庁が初質問で教団から得た回答について、内容が不十分だと判断していることが政府関係者への取材で判明した。教団を巡る高額献金などの金銭トラブルについて、組織的関与を調べる際に必要となる教団の指示系統や資金の流れが明
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グレーゾーンの攻防が鍵 旧統一教会への質問権、教義は対象外
2022/11/21 21:38深掘り 2552文字文化庁は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の調査に本格着手する。21日には、宗教法人法に基づいて「質問権」を初めて行使するため、宗教法人審議会に調査項目を諮問。教団の不法行為責任を認めた民事判決などを根拠に、裁判所への解散命令請求に向けた事実を積み重ねるとみられる。さらに根拠を補強するために、教
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旧統一教会への「質問権」行使、ガバナンスの確認から 週内にも調査
2022/11/21 01:00スクープ 858文字宗教法人法に基づく「質問権」行使による世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への調査を巡り、文化庁が教団のガバナンス(組織統治)体制を中心に初回の質問をすることが20日、政府関係者への取材で判明した。今後、解散命令請求の要件に該当し得る事実関係を調べるが、その際に必要になる教団の指示系統や財務状況など
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「被害者がお金を出すなんて草」ネット炎上で広がった缶バッジ
2022/11/16 05:30 1502文字女子高生たちが注目する通勤通学グッズがある。満員電車などで身を守ってくれる「痴漢抑止バッジ」だ。昨年夏、この小さな缶バッジを巡り、インターネット上で中傷が相次ぐ騒ぎがあった。ただ、「ネット炎上」は思わぬ効果を生んだ。まずは、時計の針を1年3カ月前に戻したい。【国本愛】 ◇燃え広がる「草」のつぶやき
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「私は泣き寝入りしない」女子高校生が埼京線の痴漢を制するまで
2022/11/16 05:30 3248文字女子高校生は折れなかった。あの卑劣な痴漢たちには負けないと。泣きながら登校した日も、家から出られない日もあった。でも、母と悩みながら考えた一枚のカードが救ってくれた。今、それは満員電車などで痴漢を遠ざけるための缶バッジに姿を変え、女子学生たちの身を守っている。【国本愛】 ◇高校入学2日目、悪夢始ま
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世論に押され…焦る与野党 初の質問権行使、プロセスの透明性は
2022/11/8 19:26深掘り 1889文字世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を巡り、岸田文雄首相は8日、悪質献金などの被害者救済に向けた新法案の今国会提出に意欲を表明した。さらに政府は同日、教団への解散命令請求も視野に、宗教法人法に基づく「質問権」行使の運用基準をまとめた。多くのトラブルが指摘される教団に対する厳しい世論を受け、これま
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平仮名で「こども」表記を こども家庭庁準備室が他省庁に依頼文
2022/11/2 18:30 1619文字「子供」「子ども」「こども」――。複数の表記があるこの言葉を巡り、来春に発足する「こども家庭庁」の設立準備室が他省庁に依頼文を出した。6月に成立した「こども基本法」の理念を浸透させることを目指し、行政文書などは原則、平仮名表記の「こども」を用いるよう呼びかけたのだ。一部の省庁では、突然の依頼に困惑
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解散命令、見えぬ実現 前例ない「不法行為」 旧統一教会質問権行使
2022/10/25 21:00深掘り 3088文字文化庁は、宗教法人法に基づく解散命令の請求を視野に、金銭トラブルで多数の被害者が出ている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を調査する方針だ。ただ、岸田文雄首相が示した「民法の不法行為」を根拠にした請求は前例がなく、調査には憲法が保障する「信教の自由」への配慮が求められる。請求に至る道のりは不透明な
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9年前にもわいせつ行為 中学教諭が教壇に立ち続けられた「死角」
2022/10/8 12:00スクープ 2701文字女子高校生のスカートの中を盗撮したとして今年、懲戒免職になった東日本の公立中学校の男性教諭(40代)が、2012年にも未成年へのわいせつ行為で検挙されていたにもかかわらず、教育委員会から処分を受けないまま勤務を続けていたことが毎日新聞の取材で判明した。学校現場で約9年にわたり生徒への性暴力が生まれ
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「人目が気にならないトイレで」 Z世代の女性が変える性教育
2022/10/1 16:00 3410文字日本の性教育は世界標準から後れを取っているとされる。学校現場などに十分な知識が届かない中、海外留学で各国の事情に触れたことで、性教育の担い手になった「Z世代」と呼ばれる若者たちがいる。【国本愛】「じぶんのからだはじぶんのもの」 大阪府や兵庫県などの一部の公立学校のトイレに、風変わりなトイレットペー
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「46%の意味、分かりますか?」慶大生が性暴力防止講座を義務づけ
2022/9/23 16:00 2289文字慶応大の学生たちがキャンパスから性暴力をなくすため、全国的にも珍しい取り組みを進めている。学内で性暴力が相次いだのを受け、学生自治を担う「全塾協議会」が傘下の部活動やサークルの代表者らに、性についての知識を身につけるワークショップの受講を義務付けたのだ。「そもそも何が性暴力に当たるのかを理解してい
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「非正規雇用の綱渡り」翻訳家・斎藤真理子さんがブレークするまで
2022/9/2 16:00 3140文字書店で専用コーナーが作られるなど、韓国文学が人気だ。ブームの火付け役とされる韓国フェミニズムのベストセラー小説「82年生まれ、キム・ジヨン」(チョ・ナムジュ著、筑摩書房)を2018年に翻訳したのが、斎藤真理子さん(62)だ。昨年だけで6冊の邦訳本を出版した売れっ子だが、8年前に翻訳家デビューするま
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「無知だった。ごめん」性教育本21万部、レジェンドの苦い原点
2022/8/27 16:00 4796文字東京都三鷹市の元私立高校教員、村瀬幸浩さん(80)は50年にわたって性教育に携わり「日本の第一人者」とも呼ばれている。学校では性教育が避けられがちだが、村瀬さんらが2年半前に出した本はベストセラーとなっている。「今まで何冊も書いてきたけど、こんなに読まれるのは初めてです」。原点には自身の苦い夫婦関
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「勉強しなさいは言わないで」 林真理子さん肝いりの日大新理事
2022/8/19 11:00 2720文字日本大学初の女性理事長に就任した作家、林真理子さんの肝いりで理事入りし、注目された女性がいる。熊平美香さん(61)。米ハーバード大で経営学修士(MBA)を取得後、日本マクドナルドの創業者に師事。ビジネスや教育分野で活躍する。多才な熊平さんが大切さを広めているのが「リフレクション(内省)」なるものだ
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「性教育の灯、消したくない」 元教諭が明かす七生事件の真相
2022/7/29 16:00 4529文字愛用の青いスマートフォンには、心身に障害がある若者から頻繁にメールや電話が入る。何気ない日常会話だったり、生活の相談だったりする。特に多いのが性の悩みという。 日暮(ひぐらし)かをるさん(73)は、その一つ一つに応えている。<自分の体を触りたくなるけど、どうしたらいいの>。自慰行為を求める自分に悩
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揺れる学校現場、脱マスク浸透せず 「熱中症よりコロナの方が…」
2022/6/29 20:12 1979文字新型コロナウイルス下の日本列島が記録的な暑さに見舞われるなか、学校現場が「脱マスク」を巡って揺れている。熱中症リスクが高まるとして、文部科学省は登下校時や体育の授業などでマスクを外すよう繰り返し求めているが、梅雨が明けた地域でも徹底されない。コロナの感染などを恐れ、着用を望む子どもや保護者の意向を
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