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手話で伝える 京大院生の挑戦「ろう者への理解広げたい」
2023/9/30 10:25 0文字 -
手話で伝える 京大院生の挑戦「ろう者への理解広げたい」
2023/9/30 10:00 1622文字「ろう者の院生がいます。ノック音が聞こえません。代わりに照明を点滅させてください」 京都大(京都市)にある一室のドアにはこんな張り紙があった。生まれつき耳が聞こえない大学院生、松尾香奈さん(25)が在籍する。自席には「声で呼ばない・肩をたたく」と書いてある。 手話通訳を介して、「ろう者とのコミュニ
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ジャニーズのガバナンスに「NO」 起用見送るスポンサーの不満
2023/9/26 04:00深掘り 2192文字なぜ、「起用見送りドミノ」は起きたのか――。ジャニーズ事務所を巡る性加害問題で、取材対象とした103組織のうち25社が所属タレントの広告などへの起用を見送るとした。その理由を読み解くと、事務所の対応に不満を抱くスポンサーの姿が浮かんだ。 「深刻なガバナンス不全の問題がある」。一連の問題を調査してき
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「AI進化おそれない」別所哲也さんが語る国際短編映画祭
2023/7/9 14:00 2267文字ショートフィルムは時代を映す鏡――。俳優の別所哲也さん(57)が自ら代表を務めるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」が今夏で25年目を迎えた。映画界を取り巻く環境は変化を続ける。動画は簡単に撮影でき、人工知能(AI)で脚本の生成も可能になった。だが、別所
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ジャニーズ中丸雄一さん漫画家デビュー 夢への「執念」とワクワク
2023/7/3 16:00 2229文字人気アイドルグループ「KAT―TUN(カトゥーン)」の中丸雄一さん(39)が、6月23日発売の青年コミック誌「月刊アフタヌーン8月号」(講談社)で漫画家デビューを果たした。音楽活動やテレビ番組出演と多忙な生活を送る中、ある出会いをきっかけに7年越しで幼いころの夢を実現させた。デビューは「もう執念」
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「逆パワハラ」の定義は?“モンスター社員”への対処法
2023/6/19 16:00 2126文字部下らに指示を無視され、舌打ちされる――。パワーハラスメントは、上司から部下への不法行為をイメージするが、それだけではない。部下が結託し、上司に嫌がらせをする「逆パワハラ」も増加している。双方ともに改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)に抵触するが、今ひとつ認知度は低い「逆パワハラ」とはどのよう
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ダム決壊、ウクライナ人男性「故郷助けて」 残した親族と連絡取れず
2023/6/9 10:10 0文字 -
ダム決壊、ウクライナ人男性「故郷助けて」 残した親族と連絡取れず
2023/6/9 09:47 938文字ウクライナ南部ヘルソン州にあるカホフカ水力発電所のダム決壊で、大規模な洪水に襲われた同州オレシキー。「6日のダム決壊以降、残してきた親族や知人と連絡が取れない。安否も確認できない」――。オレシキー出身で、現在はポーランドに避難しているウクライナ人男性がSNS(ネット交流サービス)で日本にいる記者(
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「げんせのバカバカ」消えぬ教団の記憶、家族再会に喜びも
2023/3/21 17:00 2234文字1995年3月の地下鉄サリン事件後、オウム真理教の施設にいた100人以上の子どもが全国の児童相談所に一時保護された。学校に通わず、特異な教義の下で集団生活していた子どもたちに、児相はどう対応したのか。最多の53人を一時保護した山梨県の記録などから、その実態に迫る。 この連載は全3回です。 このほか
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親の名前「忘れた」「ここは現世?」オウムの子、修行で家族断絶
2023/3/14 17:01深掘り 2987文字28年前の地下鉄サリン事件後、オウム真理教の施設にいた100人以上の子どもが全国の児童相談所に一時保護された。子どもの多くは劣悪な環境下で心身の発達が遅れ、親子関係も断絶していた。「宗教2世」が注目される今、社会はその教訓から何を学ぶべきなのか。 ◇表情乏しく、足は真っ黒 1995年4月。オウム真
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「オウムにかえせ」教団施設から保護の子らの日記開示 心身に影響
2023/3/14 17:00スクープ 1172文字幼い文字で「はやくオウムにかえせ」とつづられた日記帳。家から火が噴き出た絵――。1995年4月、オウム真理教への強制捜査に伴い、教団施設で生活していた子どもが児童相談所に一時保護された際の記録だ。毎日新聞が山梨県への情報公開請求や関係者への取材で入手した。「宗教2世」の問題が注目される中、カルトと
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パソナ過大請求 医療従事者も3割不足 無断で3市兼務
2023/2/19 15:00スクープ 1951文字新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、三つの自治体からコールセンター業務を受託した人材派遣大手「パソナ」(東京都)が必要なオペレーター数を確保せず、約10億8000万円分を過大請求していた問題が波紋を広げている。 取材を進めると、コールセンターに常駐する医療従事者も契約期間の3割超で不足していた
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「音楽通じ友人の声世界へ」大阪の歌手、ウクライナ民謡のCD発売へ
2023/2/6 20:30 1377文字音楽を通じてウクライナと交流する日本人歌手が、自らボーカルを務めるウクライナ民謡のCDを制作した。ロシア侵攻後のウクライナも訪ね、厳しい状況をひしひしと感じてきた。侵攻から1年となる24日に発売予定で、音楽を通じて現地の人たちの思いを伝えたいとの願いが込められている。10年前から交流重ね 大阪府八
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声を聞いて・宗教2世
「日本に帰れ」祝福結婚の果て 異国で破れた「地上天国」の夢
2023/1/2 17:00 2067文字親の信仰の影響を受けて育つ「宗教2世」。安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに、多くの当事者がその体験を語り始めています。信仰とは、家族とは、生きるとは。寄せられた「声」をシリーズで届けます。 ◇声を聞いて・宗教2世(7)貴子の場合 「将来は神様が選んだ相手と結婚するのよ」。小学生の頃から、母にそう
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奇跡の生存者「つるはげのテツ」 米沢鉄志さんの生前の証言、世界へ
2022/12/30 06:00 1774文字冊子のタイトルは「つるはげのテツ」。髪の毛が全て抜け落ちた自分に向けられたあだ名だった。広島原爆を奇跡的に生き延び、2022年11月に88歳で亡くなった語り部の米沢鉄志(てつし)さんの体験証言がドイツ語に翻訳され、12月に冊子が完成した。生前に残した証言が海を渡り、日本と同じく米国の「核の傘」の下
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信仰の自由か虐待か 医療拒否や食事制限… 児相「対応に限界」
2022/12/19 06:01深掘り 3428文字信仰の範囲内か、虐待か――。宗教を背景にした虐待への対応について尋ねた毎日新聞のアンケート調査では、多くの児童相談所が憲法で保障された「信教の自由」とのバランスに苦慮する実情を訴えた。宗教団体への対応が必要になった場合、「児相では限界がある」との声も。児相に寄せられる通告や相談はごく一部とみられ、
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宗教背景に虐待疑い 29自治体で78件、対応苦慮 全国児相調査
2022/12/19 06:00スクープ 1065文字児童相談所を設置する全国の77自治体のうち、宗教を背景とした子どもへの虐待が疑われる通告や相談を2017~22年度に児相が受けたのは29自治体で、計78件に上ることが毎日新聞の調査で判明した。そのうち4割の12自治体は「対応に迷ったことがある」と回答し、憲法が定める「信教の自由」との関係に悩む意見
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「私はなぜ養子に?」 苦悩の旧統一教会2世、明かせぬ本音
2022/12/4 07:00 2016文字「私はなぜ養子になったの?」――。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)内での養子縁組が問題になる中、養子として育った10代の女性が毎日新聞の取材に応じた。教団では養子縁組を「美しい伝統」と推奨してきたが、教団の関与など詳しい実態は分かっていない。女性は愛情を持って養父母に育ててもらったことに感謝する
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裕福ではない小国の人々がウクライナ避難民を受け入れる訳
2022/7/7 09:00 2270文字2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻で、西隣のモルドバには6月末までに約51万人が逃げ込み、今も約8万人が避難生活を続けている。経済的に裕福とは言えない人口約260万人の小国にとって受け入れの負担は重い。それでも人々が助けの手を差し伸べるのはなぜなのか。 ◇頼りにされたら…… 南部の都市コムラ
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100日の地下潜伏生活 ウクライナ脱出を決意させた「暴力の影」
2022/6/30 09:00動画あり 1829文字ウクライナ南部のヘルソン州は、ロシアのターゲットにされてきた。ミサイルにおびえる生活が100日を超えた6月上旬のある日、アレクセイ・アロヒンさん(36)は「食べ物を探し回る毎日、地下室での生活はもう終わりにしたい」と家族で国外脱出することを決めた。避難にも危険が伴うことは分かっていた。それでも決断
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