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中学時代から「宇宙少年」の片りん 最年長飛行士候補・諏訪さん
2023/3/1 05:30 879文字「彼は宇宙に行くとみんな思っていた」。茨城県つくば市出身の諏訪理(すわ・まこと)さん(46)が28日、14年ぶりの宇宙飛行士候補に選ばれた。中学時代から「宇宙少年」の片りんを見せていた最年長候補の快挙に、故郷の親友らも喜んだ。 高校まで県内で通った諏訪さん。実家同士が数軒隣で小さい頃から家族ぐるみ
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「情熱、行動力、忍耐力」 親友が語る、宇宙飛行士候補・諏訪さん
2023/2/28 20:41 516文字宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、新たな宇宙飛行士候補に世界銀行上級防災専門官の諏訪理(すわ・まこと)さん(46)、日本赤十字社医療センター(東京都)の外科医、米田あゆさん(28)の男女2人を選んだと発表した。諏訪さんと14年前、そろって宇宙飛行士の選抜試験で落ち「まだ地球でやることがある
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言葉の壁に心の傷も… 日本に来たウクライナ避難民の今
2023/2/27 05:00深掘り 3753文字ロシアによるウクライナ侵攻で、これまで約2300人の避難民が日本に来た。それ以前から日本で暮らしていた在日ウクライナ人の数(約1900人)を超える。受け入れ当初から避難民には経済面を中心に、国や民間による支援がされてきた。しかし戦争は終結の気配すら見えない。家族の喪失や、戦地にいた経験で受けた「心
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住民絶句「目と鼻の先で…」 茨城・行方4人死亡火災
2023/1/24 21:28 696文字茨城県行方市於下(おした)で24日早朝に起きた民家火災。全焼した2階からは子供を含む4人の遺体が見つかり、住人の母子4人と連絡が取れなくなっている。突然の惨事に、近隣住民らに驚きが広がった。 「民家の2階が燃えている」。消防に119番が入ったのは午前5時ごろ。 近所の男性(74)は「防災無線のサイ
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「なぜ眠るのか」謎の解明へ 遠い道のりに挑むトップランナー
2022/11/16 06:30 1835文字神経系を持つ全ての動物は眠る。ヒトは人生の3分の1を眠って過ごすが、睡眠のメカニズムはよく分かっていなかった。「なぜ眠るのか」、その根源的な謎の解明に、世界でもトップランナーの日本人研究者が挑んでいる。 「眠気のもと」が起きている間に徐々にたまり、眠ると時間をかけて減っていく。睡眠と覚醒が切り替わ
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ツーショットポスターはがす立候補予定者も 葉梨氏地元の茨城南部
2022/11/11 19:35 569文字法相を更迭された葉梨康弘氏の地元・茨城県南部では、1カ月後に迫った県議選に立候補を予定している自民県議に困惑が広がる。イメージダウンを避けようと、葉梨氏とツーショットで納まったポスターをはがす動きも出ている。 葉梨氏と自民県議の演説会予定を告知する通称「2連ポスター」で、党の広報板や支援者宅などに
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やさしい服から考える地球のこと 100%コットンTシャツとZ世代
2022/10/23 18:00 2129文字同世代に届けたいメッセージがある。「Z世代」(1990年代半ば~2000年代生まれ)の団体はそれを伝えたくて、制服の販売を企画した。モットーは「人にも環境にも優しい服づくりを通じて、より良い社会を目指す」。ところが現実はそう甘くなく、活動は頓挫する。それでも若者たちは目標を失わず、100%オーガニ
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暮らしの中の科学
野菜を塩で漬けるとなぜ水が抜けるのか そこに料理のコツが
2022/10/5 10:00 847文字キャベツなどの野菜に塩をかけると、水が抜けてしなしなになる。一方で、野菜を真水につけると、みずみずしくシャキッとした食感になる。なぜこうした現象が起こるのだろう。その秘密は「浸透圧」にある。 生物の細胞は薄い細胞膜に覆われている。細胞膜は、水は通すが、塩などの分子やイオンは通さない「半透膜」と呼ば
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アインシュタインも注目した「量子もつれ」実証 ノーベル物理学賞3氏
2022/10/4 21:41 933文字スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2022年のノーベル物理学賞を、仏パリ・サクレー大のアラン・アスペ教授(75)と米国のジョン・クラウザー博士(79)、オーストリア・ウィーン大のアントン・ツァイリンガー名誉教授(77)の3人に授与すると発表した。「量子もつれ」と呼ばれる特殊な関係を立証するなど
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技術はノーベル賞候補 究極の量子コンピューターとは
2022/9/21 06:00 1813文字通常のコンピューターの計算能力をはるかにしのぐとされる量子コンピューター。さまざまな分野への活用が期待されるが、実用化にはまだ多くの課題がある。それを解決する新たな装置の開発が国内で進んでいる。どんな装置なのか。 「これが『究極のコンピューター』です」 理化学研究所(埼玉県和光市)で8月にあった、
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新型コロナ、感染症法上の分類「新たな枠を」 岡部信彦氏に聞く
2022/8/20 06:00 2078文字新型コロナウイルス感染症で流行の主流になっているオミクロン株は、重症化しにくいと言われている。しかし、法律上は危険度の高い感染症に位置付けられており、その影響で医療現場にしわ寄せが及んでいる。政府は位置付けを見直す方針だが、どう見直せばいいのか。政府の新型コロナ対策分科会委員の岡部信彦・川崎市健康
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死亡率、後遺症…新型コロナは季節性インフルと比べて脅威なのか
2022/8/20 06:00 1900文字新型コロナウイルス感染症で医療現場が切迫する中、流行の主流のオミクロン株は重症化しにくいと言われている。法律上では今でも危険度が高い感染症に分類されているが、季節性インフルエンザ並みの病気に近づいているのか。それとも、まだまだインフルエンザよりも脅威なのか。データから読み解いてみた。 ◇「2類相当
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引用2300回、「先駆的」アルツハイマー論文の改ざん疑惑とは
2022/8/18 07:00 2508文字認知症患者の6~7割を占めるアルツハイマー病に関し、病気の原因に関する先駆けとなった研究で不正が指摘されている。米科学誌「サイエンス」に7月、米ミネソタ大の神経科学者らが発表した論文に、改ざんの疑いがあるとの記事が掲載された。 ◇疑惑指摘の論文、多数で引用される 脳内では、異常なたんぱく質「アミロ
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超大型台風を人為的に弱める 夢が夢でなくなる日
2022/8/16 11:00 1834文字日本に近づく超大型台風の勢力を弱め、被害を未然に防ぐ――そんな夢のような話が実現するかもしれない。2050年までに台風を人為的に制御することを目指すプロジェクトが今年始まった。いったいどんな研究なのか。 台風ができるメカニズムはこうだ。 暖かい海で低気圧ができると、風が吹き込んで内部に水蒸気が送ら
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気候革命
ロシアに代わる新たなエネルギー供給源 アフリカに伸びる大国の手
2022/8/12 06:00 3592文字ロシアのウクライナ侵攻は世界のエネルギー事情を一変させた。ロシアから送られる天然ガスに頼ってきたドイツは、エネルギーの脱ロシアを図ろうと、アフリカのある国に手を伸ばしている。 アフリカ西部、人口1700万人のセネガル。大西洋に面した北部の港町サンルイの海岸線を歩くと、無残に崩れた学校や住宅が見えた
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再生医療の治療計画、作成支援し承認にも関与 ずさん審査の実態
2022/7/22 13:00スクープ 2737文字関節症やがんなどの治療では、一部で再生医療が取り入れられている。患者に医療費の全額負担を求める「自由診療」の場合、国に認定された委員会の審査をパスしなければならない。ところが、いいかげんな審査があると聞き、取材をすると、国の還付金制度の対象なのに、あまりにも不透明な実態が浮かんだ。【信田真由美、渡
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ワクチンで拡大防げる? 新型コロナ「BA.5」今わかっていること
2022/7/21 11:30 1324文字新型コロナウイルスの感染「第7波」では、オミクロン株の派生型「BA・5」が主流になっている。国立感染症研究所は「BA・5」の割合が今週時点で96%に達したと推計。感染力が強く、各地の新規感染者数は過去最多を更新している。「BA・5」の感染拡大に対処するのに、ワクチン接種は期待できるのか。「BA・5
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新型コロナ「新規感染者数」 3月以降調査縮小、数字の意味は?
2022/7/7 17:00 2164文字「東京都で新たに1万1511人の感染者を確認。1週間前から6209人増加」 新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が連日、発表されている。医療機関は、把握した全数の報告が義務づけられているためだ。だが、3月から感染者を把握するための調査が大きく縮小されている。今の数字は何を意味するのか。いつまで全
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「生き残りの椅子、どうすれば」 母になった若手研究者の苦悩
2022/6/21 16:00 2832文字仕事と子育ての両立は女性の社会進出の大きな課題です。とくに女性研究者にとって、子育ては高いハードルになっています。任期付きポストに就くケースが多く、短期間で成果を出さなくてはならない一方、出産や育児で研究の中断を余儀なくされるためです。ある研究者を取材しました。 ◇任期付き研究員、1年前に母に 理
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風力発電を海に浮かべよ 国内初の設置に挑んだ土木エンジニア
2022/6/10 11:00動画あり 2520文字政府が再生可能エネルギー推進の切り札にしたい洋上風力発電。日本の沿岸では遠浅の海が少なく、海底に風車の土台を固定できる海域は限られている。そこで期待されているのが海上に風車を浮かべる「浮体式(ふたいしき)」だ。国内で初めての実用化に奔走したのは「昔はトンネルを造っていた」という土木エンジニアだった
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