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ゼレンスキー氏、対露攻勢へ広島で外交総仕上げ 核軍縮発信も後押し
2023/5/20 21:54深掘り 3473文字ウクライナのゼレンスキー大統領が20日、主要7カ国(G7)や新興国・途上国の首脳らが集う広島に降り立った。侵攻した大国ロシアに対する大規模な反転攻勢を成功させようと、必死の外交を続けている。「グローバルサウス」とも直接対話 20日午後3時半ごろ、広島空港に着陸したフランス政府専用機から、ウクライナ
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ゼレンスキー大統領の来日の狙いとは 米やインド首脳とも会談か
2023/5/19 20:31 1408文字ウクライナのゼレンスキー大統領が日本を訪問し、広島市で開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)に21日に対面で出席する。英紙フィナンシャル・タイムズなどが伝えた。日本政府高官は「戦況次第だが、最終調整中だ」と語った。ゼレンスキー氏の来日は2019年10月以来。ロシアによるウクライナ侵攻後は初
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「核なき世界」正念場 露の脅威高まる中、G7首脳は原爆資料館訪問
2023/5/19 19:53深掘り 3504文字主要7カ国(G7)首脳が19日、被爆地・広島の平和記念公園を初めてそろって訪問したことは歴史的な出来事となった。ただし、ウクライナに侵攻するロシアによる核の脅威が高まり、核軍縮はなお険しい道に立たされている。 ◇岸田首相こだわった資料館の本格視察 「被爆の実相に『十分触れた』と言える訪問にはする。
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止まらぬ東アジアの核戦力強化 問われる「橋渡し役」の日本
2023/5/18 04:40深掘り 2647文字被爆地・広島で初めて開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、核軍縮へ向けたメッセージの発信が期待される。だが、核大国である米国とロシアの対立は深まり、中国や北朝鮮も核戦力強化に力を注ぐ。「核なき世界」の理想は大きく揺らいでいる。 ◇中国、第3の核大国へ浮上 中国は、米露の背中を追うように
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高市氏失速で存在感増す上川氏、小渕氏 「権力の階段」上れるか
2023/5/3 18:51 1244文字初の女性首相候補の一人として注目されてきた高市早苗経済安全保障担当相が、放送法を巡る総務省の文書問題や、県連会長として臨み惨敗した奈良県知事選を受け失速気味だ。それと反比例するように自民党内で存在感を増すのが、上川陽子元法相(岸田派)と小渕優子・党組織運動本部長(茂木派)。両氏は次期内閣改造・党役
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自民本部、大阪府連の直轄運営検討 「何言っとんねん」憤る府連
2023/4/27 20:26 975文字自民党は大阪府知事・大阪市長のダブル選をはじめとした統一地方選で大敗した大阪府連について、党本部が府連執行部に代わって組織運営や選挙対策などを事実上指揮する「党本部直轄」とすることを検討している。大阪から全国へと勢力圏を拡大する日本維新の会の勢いを食い止めようとてこ入れを急ぐが、党本部主導の府連運
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LGBT法案「与党案として国会提出」浮上 G7まで「時間わずか」
2023/4/25 20:01スクープ 795文字LGBTQなど性的少数者への理解増進を目的とする議員立法「LGBT理解増進法案」をめぐり、自民・公明両党が与野党間の合意形成を待たずに「与党案」として国会提出する案が浮上していることが分かった。自民幹部が明らかにした。5月19日開幕の主要7カ国(G7)首脳会議前の成立を期す狙いだが、野党側の反発が
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所属議員の力関係で決まる? 自民政策決定「二重化」の理由
2023/4/20 18:27 1497文字自民党の政策決定を巡り、併存する二つのプロセスがせめぎあう場面が目立っている。一つは党の政策責任者である政調会長の下、「政務調査会」(政調)で政策立案を進める方法、もう一つは、総裁直轄機関として実質的に幹事長が権限を握る「79条機関」で検討するケースだ。岸田文雄首相が傾注する少子化対策の議論で、双
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放送法と政治的公平 真相のカギ握る「昭和39年答弁」とは
2023/4/14 19:26 1442文字放送法の行政文書問題を巡る国会論戦で、政府は同法の政治的公平を巡る解釈は変えていないと主張している。論拠とするのは「昭和39(1964)年答弁」だ。同問題は高市早苗経済安全保障担当相の「捏造(ねつぞう)」発言ばかりに注目が集まり、行政文書を発掘した立憲民主党の小西洋之参院議員による「サル」発言を経
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岸田政権、「維新懐柔」に万博 「財政措置で恩」 懐疑的な見方も
2023/4/13 05:00 1167文字岸田文雄政権が、統一地方選前半戦(9日投開票)の躍進で存在感を増した日本維新の会に対する懐柔策の材料として、2025年大阪・関西万博に注目している。大阪を拠点とする維新にとって万博の成功は最重要政策の一つだが、資材高騰や整備の遅れも指摘されている。政権として万博開催の支援に力を入れることで維新を引
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高市氏は「逃げ切った」? “過剰”答弁連発に与党から辞任論も
2023/3/24 22:14 1262文字政府・与党は2023年度当初予算案を28日の参院本会議で可決、成立させる方針だ。その後、予算委員会は当面予定されておらず、国会は「開店休業」に近い状態になるとみられる。このため、放送法の「政治的公平」に関する文書を巡り、連日、野党の追及を受ける高市早苗経済安全保障担当相について、与党内には「逃げ切
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放送法文書で高市氏、窮地 「捏造」から「不正確」に軌道修正
2023/3/14 21:27深掘り 2570文字放送法の政治的公平を巡る安倍政権時のやりとりを記した総務省文書問題で、当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相が窮地に立たされている。高市氏は自身に関わる記載は全て「捏造(ねつぞう)」だとし、事実なら議員辞職に応じるとタンカを切ったが、総務省が13日、記載内容の一部である「高市大臣レク(説明)」
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高市氏「捏造だ」 放送法の「政治的公平」巡る文書で参院予算委紛糾
2023/3/3 20:41深掘り 1627文字参院予算委員会で3日、立憲民主党の小西洋之氏が放送法の「政治的公平」に関する総務省作成とされる「内部文書」を基に、安倍晋三政権が「個別番組を狙い撃ちする政治的な目的で放送法の解釈を変えた」と追及した。政府側は文書の信ぴょう性に疑義があると主張。当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相は「捏造(ね
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「自衛隊は盾、米軍は矛」の役割分担変化も 岸田首相が認識示す
2023/3/1 20:27深掘り 1246文字参院予算委員会は1日、岸田文雄首相や全閣僚が出席する基本的質疑を行い、参院での実質的な論戦がスタートした。首相は反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を巡り「今後は米国の打撃力に完全に依存することはなくなり、日米が協力して対処していくことになることが想定される」と述べ、自衛隊は「盾」、米軍は「矛」という
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懸案多くても「順風国会」 日程闘争、控えた立憲 不安抱く官邸
2023/2/28 21:17 1485文字2023年度当初予算案が28日、衆院を通過し年度内成立が確実になったことで、今国会は前半の節目を越えた。防衛増税や原発活用への方針転換、異次元の少子化対策など政策上の懸案が目白押しの今国会だが、先の臨時国会のような閣僚不祥事などの紛糾要素が乏しく、審議は政府・与党ペースで進んでいる。 衆院通過を受
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保守層意識の政策着々、薄れる「岸田カラー」 党大会で改憲に意欲
2023/2/26 20:09深掘り 1290文字岸田文雄首相(自民党総裁)は26日の自民党大会で早期の改憲に改めて意欲を示した。岸田政権は昨年末に、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有にかじを切る安全保障関連3文書を決定。「ソフト路線」のイメージが強かった首相だが、党内の保守支持層を意識した政策を着々と進めている。 「子どもたちに日本を着実に引き継ぐ
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子ども予算「倍増」、事実上修正 首相「整理段階」と守りの答弁
2023/2/22 21:37深掘り 2477文字衆院予算委員会は22日、岸田文雄首相らが出席し集中審議を実施した。首相は「異次元の少子化対策」を巡り、家族関係社会支出を国内総生産(GDP)比2%から倍増するとした自身の国会答弁について「中身を整理している段階」と述べ、事実上修正した。2023年度当初予算案の年度内成立の前提となる2月中の衆院通過
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無風国会、リスクは「岸田答弁」? 少子化対策費、同性婚…
2023/2/20 05:30 1246文字政府与党は2023年度当初予算案を28日に衆院本会議で可決し、衆院通過させる方針だ。予算案の年度内成立は確実な情勢。今国会は大きな閣僚スキャンダルもなく、政権にとっては順調なペースで進むが、その中で目立つのが、少子化対策や同性婚などを巡る岸田文雄首相の不用意な発言の数々だ。22日の衆院予算委員会の
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岸田首相「植田氏は総裁に最適任」 日銀の自主性・独立性は尊重?
2023/2/15 20:46深掘り 2083文字岸田文雄首相は15日の衆院予算委員会で、次期日銀総裁に元日銀審議委員の植田和男氏を起用する人事案を国会に提示した理由について「国際的にも著名な経済学者であり、理論、実務両面で金融分野に高い見識を有する」ためだと説明した。賃上げ実現や物価の安定に向け新執行部と連携すると強調したが、現総裁の黒田東彦氏
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首相、LGBT法案成立に及び腰 強硬派の動き見極められず
2023/2/8 20:25深掘り 2215文字岸田文雄首相は8日の衆院予算委員会で、LGBTQなど性的少数者や同性婚に対する元首相秘書官の差別発言について改めて陳謝し、「多様性を尊重」するとの政府方針に変わりはないと強調した。差別発言を機に当事者団体には同性婚などの法制化を求める署名が続々と集まり、野党も性的少数者の権利擁護に向けた法制化要求
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