大東祐紀

社会人野球の勝利インタビュアーは大学生　将来は「スポーツ業界で」

　第94回都市対抗野球大会（毎日新聞社、日本野球連盟主催）の近畿2次予選で、代表決定戦後の勝利監督インタビューをびわこ成蹊スポーツ大（大津市）の学生2人が務めている。将来スポーツ業界で働くことを志す学生が、代表決定直後の興奮冷めやらぬグラウンドで、監督の喜びの言葉を伝えている。　学生は、びわこ成蹊ス

「悠然」と三盗　先制生んだNTT西日本新人の足　都市対抗近畿

第94回都市対抗野球大会近畿2次予選・第1代表決定戦（31日、わかさスタジアム京都）○NTT西日本4―1ミキハウス●（NTT西日本は9年連続34回目の出場）　相手も観衆も、誰も予想できなかったのだろう。あまりにも「悠然」と三塁を陥れた。NTT西日本の電光石火の先制点は、新人・水島滉陽の好走塁が生んだ

唯一のサインが猛攻の起爆剤　日本生命監督の狙い　都市対抗近畿

　◇第94回都市対抗野球大会近畿2次予選（30日、わかさスタジアム京都）　◇○日本生命9―5日本新薬●　一回に打者11人で6長短打を集め、一挙6点を奪った日本生命。西の名門復活に向けた攻撃をひもとくと、指揮官のある狙いが見えてきた。　一回無死一塁、2番・早野僚馬選手の打席の4球目だ。梶田茂生監督は「

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投手充実の三菱重工Westが一番手　都市対抗近畿2次予選を占う

　社会人野球の第94回都市対抗野球大会近畿地区2次予選が22日から、大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムなどで行われる。14チームが代表5枠の座を懸けて18日間の日程で争う。　第1代表候補の筆頭は投手力が充実する三菱重工Westだろう。追うのは、NTT西日本、大阪ガス、日本新薬、ミキハウスの4チーム

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「ピッチクロック」に意外な事実　したたかな「タイマー」投球術

　今季、米大リーグで導入された投球間の時間を制限する「ピッチクロック」。エンゼルスの大谷翔平選手が違反を取られたことで話題になったが、同様の規定を定めた社会人野球で「意外」な事実が見えてきた。　日本野球連盟（JABA）は今季、試合時間短縮のために「スピードアップ特別規定」を設け、ピッチクロックのほか

三菱重工West、「投手王国」形成中　新人とベテランの融合

　社会人野球のわかさ生活第73回JABA京都大会は1日、京都市のわかさスタジアム京都で決勝があり、三菱重工Westが4―0で大阪ガスを破り、3大会連続3回目の優勝を果たした。三菱重工Westは11月開催予定の第48回日本選手権に向け、6大会連続27回目の出場権を獲得した。　三菱重工Westの3連覇の

生まれ変わった「淀」　京都競馬場がグランドオープン

　4月22日午前8時半。ゲートが開けられると、長蛇の列をなしていた2700人を超す人たちが場内へと一斉に駆け出した。約2年5カ月の改修工事を終えた京都競馬場（京都市伏見区）が、待望のグランドオープンを迎えた。最寄り駅が京阪電鉄の淀駅であることから長年、「淀」と呼ばれ親しまれてきた競馬場は大きく変貌を

「超進学校」の灘　67年ぶりの県大会、初戦で強豪に完敗　高校野球

　◇高校野球・春季兵庫県大会2回戦（23日）神戸学院大付10―0灘（五回コールド）　67年ぶりに兵庫県大会出場を果たした全国屈指の進学校の灘が、初戦の2回戦で敗れた。今夏の県大会の第1シード獲得はならなかった。　大敗だった。要の守りでミスが続発し、昨夏の県大会8強の強豪・神戸学院大付を相手に力を発揮

記者の目

センバツ通常開催　声援戻った甲子園の青春＝大東祐紀（大阪運動部）

　1日に閉幕した第95回記念選抜高校野球大会は、春夏の甲子園大会では3年半ぶりに声援が解禁され、新型コロナウイルスが感染拡大する前のような風景が戻った。声援に不慣れな選手が緊張などから力を発揮できない場面もあったが、選手やアルプススタンドで応援する生徒にとって、声出し応援は価値のあるものだと感じた。

山梨学院、光った長打力　二、三塁打数は他校の倍以上　センバツ総括

　1日に閉幕した第95回記念選抜高校野球大会（毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力）は、山梨学院が県勢初優勝を果たした。長打が少ない大会だったが、山梨学院は長打力で他をリードした。　記念大会で36校が出場し、試合数が例年より多いにもかかわらず、2桁得点は前回、前々

幻となった「逆転の報徳」　点差開き、好機に焦り　センバツ

　◇センバツ高校野球最終日（1日）決勝　○山梨学院7―3報徳学園（兵庫）●　力のない飛球が三塁手のグラブに収まると、甲子園を大きなため息が包んだ。ほぼ同時に、報徳学園の名物応援歌「アゲアゲホイホイ」の大合唱が終わった。終盤、一瞬だけ顔をのぞかせた「逆転の報徳」は幻となって消えた。　5点を追う八回。1

準優勝の報徳学園　伝統の「破壊と継承」で名門復活　センバツ

　◇センバツ高校野球最終日（1日）決勝　○山梨学院7―3報徳学園（兵庫）●　伝統の根幹は継承しつつも、時にその一部を「破壊」することもいとわなかった。センバツで21年ぶりの優勝こそならなかったものの、準優勝に輝いた報徳学園（兵庫）。2017年に就任した大角健二監督（42）が断行した改革こそ、名門復活

「盟友対決」は報徳学園・林に軍配　前田悠伍から初安打　センバツ

　◇センバツ高校野球第11日（31日）準決勝　○報徳学園（兵庫）7―5大阪桐蔭●　「盟友対決」を制した。報徳学園の林純司が3安打2打点とチームをけん引。八回の最終打席に、中学時代にバッテリーを組んだ親友で、大阪桐蔭のエース左腕・前田悠伍から高校生活で初めて安打を放った。　大阪桐蔭の先発は前田ではなく

書道の「師範」　大阪桐蔭・村本が仲間に書いた言葉　センバツ

　第95回記念選抜高校野球大会で準決勝に進んだ大阪桐蔭の村本勇海二塁手（3年）は意外な特技を持つ。それは書道。かなりの達筆で、人に教えられるほどの資格を持つという。大阪桐蔭の選手の帽子の裏には、村本選手の直筆でそれぞれの選手の思いがこもった文字が書かれている。　村本選手は淡路島にある兵庫県南あわじ市

甲子園で戦おう　親友の大阪桐蔭・前田と報徳学園・林の夢が実現

　第95回記念選抜高校野球大会は第11日の31日、準決勝があり、第2試合で大阪桐蔭と報徳学園（兵庫）がぶつかる。大阪桐蔭のエース左腕・前田悠伍投手（3年）と報徳学園の林純司・二塁手（3年）は中学時代にバッテリーを組み、今でも年末には会って近況を報告し合う仲だ。高校入学前には「甲子園の決勝で戦おう」と

憧れるのをやめた能代松陽　大阪桐蔭と接戦も「ただ悔しい」センバツ

センバツ高校野球第9日（28日）3回戦　○大阪桐蔭1―0能代松陽（秋田）●　前回王者の大阪桐蔭を苦しめた。能代松陽のエース右腕・森岡大智が被安打2の1失点で完投し、聖地に鮮烈な印象を残した。　2安打で完封した初戦の石橋（栃木）戦に比べて、森岡は「調子は良くなかった」。一回、制球を乱し、2四球を与えて

大阪桐蔭名物!?　ユニークな試合前ノックの狙いとは　センバツ

　高校野球ファンの中で、大阪桐蔭の試合前ノックが注目を集めている。高校生離れしたグラブさばき、正確な送球、洗練された連係。そして何よりも、一人一人が楽しそうだ。その雰囲気を生み出しているのが、内野ノックを担当する橋本翔太郎コーチ（36）。大阪桐蔭は28日、第95回記念選抜高校野球大会3回戦で能代松陽

高松商の左腕「出し尽くした」　未完の大器が力不足を痛感　センバツ

　◇センバツ高校野球第7日（25日）2回戦　○東邦（愛知）6―3高松商（香川）●　悔いの残るボールは一球もなかった。だからこそ、悔しい。高松商の188センチの大型左腕・大室亮満は昨秋の東海王者を相手に力不足をただただ痛感した。　打線が1点差に迫った直後の八回、とんとんと2死を奪うも、東邦の4番・石川

「機動破壊」封じた報徳学園の堀柊那　テーマは“主体性”　センバツ

　◇センバツ第6日（24日）2回戦　○報徳学園（兵庫）7―2健大高崎（群馬）●　準備万全だった。四回に適時打を放った報徳学園のプロ注目捕手・堀柊那。前の打席の修正点を自ら洗い出し、打席に臨んでいた。　2点リードの四回2死一、二塁で打席へ。3連続押し出し四球の直後、2死満塁で迎えた二回の打席では健大高

「走塁改革」の報徳学園か、「機動破壊」の健大高崎か　センバツ

　第95回記念選抜高校野球大会は第6日の24日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦の健大高崎（群馬）―報徳学園（兵庫）戦がある。ともに機動力を持ち味とする。「機動破壊」を代名詞とする健大高崎か「走塁改革」を推進する報徳学園か。実力校同士の初戦屈指の好カードだ。　◇阪神などで活躍したコーチが指導　健