高野裕士

値千金決勝点「大きな重み取れた」　マルコスジュニオールの献身

　◇○横浜F・マリノス3―2FC東京●（3日・味の素スタジアム）　翼を広げた鳥のように両腕を伸ばした背番号10が、歓喜に沸くサポーターの元へ駆けていく。試合終盤、横浜マが途中出場のFWマルコスジュニオールの決勝点で、今季初の3連勝を飾った。　後半44分、同じく途中出場のFW水沼宏太がゴール右から入れ

三笘薫　「全然できるな」　プレミアリーグ日本人最多得点

　サッカーのイングランド・プレミアリーグで日本選手のシーズン最多得点記録を更新した日本代表の三笘薫選手（ブライトン）が30日に日本に帰国し、東京都内で報道陣の取材に応じた。「行く前は『（プレミアリーグは）すごく遠い存在かな』と思っていたが、プレーすれば『全然できるな』というところも感じた」と手応えを

朝乃山、土俵際で執念　目標の白星2桁　照ノ富士と優勝争い併走

　◇大相撲夏場所11日目（24日、東京・両国国技館）　◇○朝乃山（突き落とし）明生●　土俵際で勝負への執念を見せた。2年ぶりに幕内力士として出場する朝乃山が白星を2桁に乗せた。　好調の明生に懐に入られても、朝乃山は下がりながら左でまわしをつかんだ。体をひねるように右から逆転の突き落とし。相手とともに

大栄翔が6勝目　「押しづらい」琴ノ若に逆転の白星　大相撲夏場所

　◇○大栄翔（押し出し）琴ノ若●（20日・大相撲夏場所7日目＝東京・両国国技館）　苦しい展開にも慌てずに形勢逆転。三役相手に白星を並べ、大栄翔が安定感を示している。　埼玉栄高の後輩でもある琴ノ若が前に出てくるところを、俵に足がかかりながら回り込み、突き放した。「（相手の差し手を）うまく振りほどけて良

森保監督がJリーグ開幕時に抱いた危機感「夢で終わっては…」

　30周年のJリーグで1993年の開幕時、サッカー日本代表の森保一監督（54）はサンフレッチェ広島のMFとして活躍していた。当時24歳でアマチュア時代も経験し、「Jリーグの開幕で本当に幸せな人生を送れるようになった。サッカーでご飯を食べられる。サッカーを始めた頃には夢や希望ではなかったこと」と頰を緩

Jリーグ30年でクラブ数6倍に 代表強化後押し 新国立で記念試合

　日本初のプロサッカーリーグとして誕生したJリーグが、1993年5月15日の開幕戦から30周年を迎える。　当初「オリジナル10」と呼ばれる8府県10クラブでスタートし、空前のサッカーブームを巻き起こした。99年にJ2、2014年にJ3ができ、現在は41都道府県60クラブへと拡大した。　リーグ誕生以前

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「マリノスの水沼」がつないだ使命と重なる姿　Jリーグ30周年

　30年前、サッカー・Jリーグの開幕戦に臨んだ父は、試合前に涙をこらえられなかった。観客席にいた3歳の息子は後に試合の映像を見返し、想像と異なる父の姿に驚き、今、同じJリーガーとしてピッチを駆ける。「マリノスの水沼」が受け継いだものがある。　◇誰もが認めるプロに　1993年5月15日、東京・国立競技

初代得点王ラモン・ディアス「日本サッカーの進化におめでとう」

　1993年のJリーグ開幕時は世界各国のスターが集まった。その一人、横浜マリノス（現横浜F・マリノス）で初代得点王となる活躍を見せた元アルゼンチン代表FWラモン・ディアスさん（63）は30年後、再び日本で存在感を示した。　アルヒラル（サウジアラビア）の監督として来日し、アジア・チャンピオンズリーグ（

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カズ「ずっとプレーしていたい」　Jリーグ30周年に思い寄せる

　30年を経てもピッチで戦い続けている。1993年5月15日のJリーグ開幕戦に出場し、現在はポルトガル2部リーグのオリベイレンセでプレーする元サッカー日本代表FW三浦知良選手（56）が、30周年を迎えるJリーグについて「30年、あっという間だった。どんどん世界に近づいてきている」と思いを寄せた。　「

興梠「19年の借り返せた」　浦和レッズ、3回目V　サッカーACL

　サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）は6日、ホームアンドアウェー方式の決勝第2戦が埼玉スタジアムであり、J1浦和レッズがアルヒラル（サウジアラビア）に1―0で勝ち、2戦合計2―1として史上最多3回目の優勝を果たした。　試合終了の笛が鳴ると、真っ赤な歓喜の輪が広がった。両チームの決勝での

浦和レッズ　最多3回目V懸けアルヒラル戦　サッカーACL決勝

　サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）は6日午後6時から、ホームアンドアウェー方式の決勝第2戦が埼玉スタジアムであり、J1浦和レッズとアルヒラル（サウジアラビア）がともに史上最多3回目の優勝を懸けて対戦する。アルヒラルのホームだった第1戦は1―1で引き分け、第2戦に勝った方が優勝。引き分

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サッカー日本代表・遠藤航の主将論「ぶれず、やり続ける」

　サッカー漫画「キャプテン翼」に象徴されるように、サッカー界で主将は特別な存在だ。次のワールドカップ（W杯）に向けて始動した男子日本代表の新たな主将候補、遠藤航選手（30）＝シュツットガルト＝に「主将論」を聞いた。　◇やることは変えない　「自分のキャプテン像はまだ探りながらというか、『何が理想のキャ

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日本のアンリはなぜJリーグを経ずドイツに渡ったのか

　近い将来、サッカー日本代表で守備の中心になるかもしれない大器は、なぜJリーグを経由せず欧州に渡ったのか。福島の強豪・尚志高からドイツへ、挑戦的にも映る選択は、本人にとっては堅実な考えに基づくものだった。　「Jリーグからオファーが来た時、『試合に出られないな』と思いましたね。ベテランの選手も多いし」

重岡優大、勝ち取った「良い日」　熊本地震本震7年、26歳誕生日

　世界ボクシング評議会（WBC）ミニマム級暫定王座決定戦が16日、東京・代々木第2体育館で行われ、同級3位の重岡優大選手（26）＝ワタナベ＝が同級7位で元世界ボクシング機構（WBO）同級王者のウィルフレド・メンデス選手（26）＝プエルトリコ＝に七回KO勝ちし、初の世界王座に就いた。　チャンピオンベル

「今年くらい4月16日を良い日に」　ボクシング重岡優大の覚悟

　世界ボクシング評議会（WBC）ミニマム級暫定王座決定戦が16日、東京・代々木第2体育館で行われ、同級3位の重岡優大選手（26）＝ワタナベ＝が同級7位で元世界ボクシング機構（WBO）同級王者のウィルフレド・メンデス選手（26）＝プエルトリコ＝と対戦する。　「今年くらい、4月16日を良い日にしてやる」

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東京オリンピック世代の元エース小川航基「代表で決めるのは僕」

　遠回りした大器が花開こうとしている。東京オリンピック世代のエース候補と呼ばれたサッカー・J1横浜FCのFW小川航基選手（25）だ。開幕から未勝利で最下位のチームにあって得点ランキングはトップタイ。「ずっと悔しい思いばかりしているし、挫折ばかりのサッカー人生」を乗り越え、日本代表復帰を狙っている。　

パリの燦歩道

「令和の三四郎」　柔道・村尾三四郎が目指す歴史の伝承者

　昭和、平成に続き、令和のオリンピックでも「三四郎」が輝くか。柔道男子90キロ級の村尾三四郎選手（22）＝ジャパンエレベーターサービスホールディングス＝が進境著しい。　◇「もしかしたら夏目漱石かも」　「柔道をやっていて、名前が三四郎。今、五輪に向かっている。自分が選手として、人間として見てもらう上で

ボクサー那須川天心、実力証明　「よそ者」あいさつ代わりの完勝

　キックボクシングで活躍した那須川天心（24）＝帝拳＝が8日、東京・有明アリーナでのプロボクシングデビュー戦に臨み、スーパーバンタム級6回戦で日本バンタム級2位の与那覇勇気（32）＝真正＝に3―0で判定勝ちした。　ボクシングファンにあいさつ代わりの完勝劇を見せた。キックボクシングで42戦無敗を誇った

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次回W杯へギラギラ サッカー日本代表の若手サイドバック陣

　サッカー男子日本代表が米国、カナダ、メキシコで共催される2026年ワールドカップ（W杯）に向けて再スタートした。昨年のW杯カタール大会後、初の活動となった3月の国際親善試合2連戦では次世代を担う選手が起用された。日本代表が取り入れようとする新戦術の鍵を握るのが、サイドバック（SB）だ。　◇「飛び級

横浜FC、開幕6戦未勝利　エース小川航基「必ず流れは来る」

　◇△横浜FC1―1福岡△（1日・ニッパツ三ツ沢球技場）　今季からJ1に復帰した横浜FCが、開幕から6戦未勝利と苦しい戦いが続く。　不用意なファウルで与えたPKから、前半16分に福岡に先制を許した。その後も福岡の組織的な守備に攻めあぐねる時間が続いたが、前半終了間際、CKからの展開で得たPKをエース