玉井滉大

負けてマネジャーの背中をさすった　作新学院監督の現役時代秘話

　第95回記念選抜高校野球大会に出場する作新学院で35年以上、部を支える岩嶋敬一部長（60）には、忘れられない一枚の写真がある。　2001年夏の栃木大会決勝、作新学院は佐野日大に2―4で惜敗し、23年ぶりの夏の甲子園出場をあと一歩のところで逃した。試合終了後、ベンチに引き上げながら涙に暮れるマネジャ

“三度目の正直”の石橋　監督の目に涙「先輩たちに感謝」　センバツ

　この冬最強の寒波の中、球児たちに一足早く春の便りが届いた。第95回記念選抜高校野球大会の出場36校が27日決まり、選手たちは憧れの甲子園の舞台を見据えて意欲を新たにした。　21世紀枠での出場が決まった石橋（栃木）は2017、21年と過去2度、関東・東京地区の候補校に選出されながら落選。「三度目の正

剛腕が背負う、巨人の「30」と女子野球の未来　作新学院・沢田投手

　作新学院高（宇都宮市）女子硬式野球部の沢田百華投手（18）＝同市＝が今季、巨人の女子チームに入団する。球団から提示された背番号は、同校の大先輩・江川卓さん（67）が巨人時代に背負った「30」。最速126キロを誇る高校女子屈指の剛腕は、江川さんのような日本を代表する投手への成長と、女子野球の未来への

「20さいになったらオリックスに」ドラ1曽谷、幼い頃の夢を現実に

「20さいになったらオリックスに」ドラ1曽谷、幼い頃の夢を現実に

　「20さいになったらオリックスにはいってください」――。　20日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、オリックスに1位指名を受けた白鷗大（栃木県小山市）の曽谷龍平投手（21）は、小学生の頃に書いた未来の自分へのメッセージを実現させた。　曽谷投手は奈良県斑鳩町出身。秋田・明桜高では全国的には無名の存在だ

女子高校生チームと対戦　イチローさんが語った「嫌な投手像」

　米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん（48）＝本名・鈴木一朗＝が率いる草野球チームと、高校女子硬式選抜チームが18日、神戸市内で対戦した。選抜チームの一員として、宇都宮市の作新学院女子野球部3年の川上未夢（みゆ）さん（17）も出場。野球界の「レジェンド」と過ごした一日に、何を感じたのか

「公輝が見た光景は」那須雪崩事故4年　父が3Dで現場を再現

　栃木県那須町の茶臼岳で2017年3月、登山講習会に参加していた県立大田原高山岳部員の生徒ら8人が死亡した雪崩事故は27日で発生から4年になる。同校1年だった奥公輝（まさき）さん（当時16歳）を亡くした父勝さん（49）は2月、当時の事故現場の状況を再現したソフト「Nasu3D」を制作した。「あのとき

「まるで犯罪者」　特殊詐欺の被害者に裁判所から勾引状…なぜ？

　宇都宮地裁足利支部で開かれている特殊詐欺事件の公判で、証人として出廷を求められた被害者の男性（87）が、妻の介護を理由に拒んだところ、「勾引（こういん）状」が出され、強制的に裁判所へ連れて行かれそうになった。被害者に勾引状が出るのは異例。「何も悪いことをしていないのに、まるで犯罪者のようだ」。男性

泥をかぶったイチゴの苗、損壊した遊覧船　事業再開も鮮明な台風19号の記憶

　４人が死亡するなど栃木県内でも大きな被害を出した台風１９号から１２日で、１年を迎えた。懸命の復旧作業で事業再開にこぎつけた被災者がいる一方、今も３００人以上は自宅再建が進まず、仮住まいでの避難生活を強いられている。　◇苗譲り受け、待望の出荷　佐野のイチゴ農家・高島弘貴さん　ビニールハウスに並んだ苗