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リスキリングや失業給付は 骨太原案、識者はどう見る
2023/6/7 22:39 1315文字政府が7日に示した経済財政運営の指針「骨太の方針」の原案では「労働市場改革」が柱として盛り込まれた。個人の能力を生かした転職や起業により成長産業への労働移動を促し、経済成長と賃上げにつなげたい考えだ。ただ、終身雇用など長年の雇用慣行は根強く、企業や個人の事情もさまざまだ。実効性確保には環境整備が不
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賃上げで成長産業へ労働移動促す 骨太原案、問われる実効性確保
2023/6/7 21:38深掘り 1983文字政府が7日に示した経済財政運営の指針「骨太の方針」の原案では「労働市場改革」が柱として盛り込まれた。個人の能力を生かした転職や起業により成長産業への労働移動を促し、経済成長と賃上げにつなげたい考えだ。ただ、終身雇用など長年の雇用慣行は根強く、企業や個人の事情もさまざまだ。実効性確保には環境整備が不
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ハイリスク妊婦を把握するための「SLIM尺度」
2023/5/25 10:30 0文字 -
「特定妊婦=虐待予備群」はアカン 産科医からの助言
2023/5/25 10:30 2317文字親から子どもへの虐待事案が後を絶たない。前半のインタビューで、「社会的ハイリスク妊婦」の実態調査を続けるこども家庭庁研究班の光田信明・大阪母子医療センター病院長は、支援が必要と位置づけられる「特定妊婦」から生まれた子どもが、さらに若くして妊娠して特定妊婦になる「世代連鎖」に注目していた。だが、研究
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支援必要な妊婦、10年で8倍に 「氷山の一角」の指摘も
2023/5/25 10:30 1261文字児童福祉法で、虐待予防などの観点から特別な支援が必要と位置づけられる「特定妊婦」が年々増加している。国の調査によると、2009年度から10年で8倍に増え、20年度には8300人超となった。ただ、専門家は、この数はリスクを抱える妊婦の「氷山の一角」と指摘し、新たなアセスメント(リスクの客観的評価)基
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「児童虐待は“別世界”ではない」 ハイリスク妊婦調査で見えたこと
2023/5/24 10:30 1711文字生後間もない乳児が遺棄される事件が絶えない。臨床のかたわら、こども家庭庁の研究班で「社会的ハイリスク妊婦」の実態調査を続ける光田信明・大阪母子医療センター病院長は、妊婦健康診査(妊婦健診)を受けない「未受診妊婦」と、子どもの虐待死における状況の関連性を指摘。「産科にとって、児童虐待は『別世界』と思
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「最適化だけを求めない」 為末大さんが考えるAI時代の生き方
2023/5/20 09:00 2165文字人間の知的労働のほとんどは代用されてしまうと確信しました――。元陸上選手の為末大さん(45)はブログに、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を使った感想をそう、つづりました。息子(8)に何か、教訓めいたものを残そうと考えたという為末さん。AI時代の生き方について、お話を聞きました。【宇多川はる
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世界から遅れること30年…国内初の経口中絶薬、識者の見方は
2023/5/17 17:00 1586文字国内初の経口中絶薬が4月末、承認された。日本の初期中絶は外科手術だけだったが、飲み薬という新たな選択肢が加わる。ただ、世界から遅れること30年近く。産むか産まないかを自己決定できる権利を保障する「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)」への理解は、承認を契機に広がるか。4月に来
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記者の目
予期しない妊娠 孤立の先に、命への願い=宇多川はるか(くらし科学環境部)
2023/5/17 02:01注目の連載 1856文字誰にも頼れず一人で出産する「孤立出産」の寸前で、SOSを出す。そして、おなかを痛めた子を「幸せになって」と祈りながら、養親のもとへと託す。国際女性デー(3月8日)に合わせた連載「産む、産まない、産めない~私の場合」の取材で出会ったのは、そんな女性たちだった。「望まない妊娠」「予期せぬ妊娠」――言葉
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「利用希望を断ったことある」が14% 産後ケアの自治体調査
2023/4/13 16:00 649文字出産後の母親をサポートする「産後ケア事業」で、利用を希望する母親の受け入れを断ったことがある自治体が14・4%にのぼることが厚生労働省の委託調査で判明した。人口が多い自治体ほど多く、受け入れ態勢の整備が課題となっている。 産後ケア事業は、出産後の母親を体調と精神の両面からサポートし、助産所への滞在
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産む、産まない、産めない~私の場合
愛せず我が子と「一緒に死のうか」 独りぼっちだった女性の願い
2023/4/13 14:00 2409文字我が子なのに、可愛いと思えない。どうやって一緒に死のうか。誰も自分のことを分かってくれない。2人目を産んだ時、女性(39)は何度もそう考えた。【宇多川はるか】 ◇うつの始まり 子どもは年子で2人ほしい。九州の企業に勤めるかなさん(仮名)は長女を産んできっかり1年後、次女を産んだ。キャリアを築く大事
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産む、産まない、産めない~私の場合
中絶薬にも配偶者同意の壁? 「女性自身が選択」議論進むか
2023/3/6 17:00 2536文字厚生労働省が国内初の「経口中絶薬」の承認に向けて動き出す中、母体保護法に基づく人工妊娠中絶の「配偶者同意」について、見直しを求める声が上がる。この規定が適用されれば、女性の意思だけでは中絶できず、アクセスを阻む要因にもなるからだ。中絶薬の導入を契機に議論は進むのか。【宇多川はるか】 ◇「中絶はヘル
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産む、産まない、産めない
人工中絶「配偶者同意」得られなかった からだも心も限界に
2023/3/5 14:25 0文字 -
産む、産まない、産めない~私の場合
人工中絶「配偶者同意」得られなかった からだも心も限界に
2023/3/5 14:00 2681文字私のからだのことを決めるのに、私は蚊帳の外でした――。女性がつぶやいた、その言葉の先にあったのは、「産む、産まない」の選択だった。日本では、人工妊娠中絶をする条件として、原則「配偶者の同意」が必要となる。もはや世界的にも珍しいこの原則に、人生を翻弄(ほんろう)される女性たちがいる。 関東地方で暮ら
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産む、産まない、産めない
「内密出産考えた」予期せぬ妊娠で孤立 陣痛さなかのSOS
2023/3/4 14:05 0文字 -
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産む、産まない、産めない~私の場合
「内密出産考えた」予期せぬ妊娠で孤立 陣痛さなかのSOS
2023/3/4 14:00 3411文字予期しない妊娠だった。「内密出産」ができる熊本市の慈恵病院に行こうと思っていた。でも、安くはない飛行機代と遠さにちゅうちょしている間に、おなかは大きくなっていった。首都圏で暮らすゆうかさん(仮名、20代前半)は、医療機関にも、誰にも頼れず一人で出産する「孤立出産」の寸前、陣痛のさなかでSOSを発信
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声をつないで
DV法改正へ 殴る蹴るではないが、それは“暴力”だった
2023/2/17 11:30 3005文字「とても紳士的な人だな」。交際中は、そう思っていた。誕生日には花を買って、プレゼントしてくれるような人だった。誰からも祝福され、結婚した。しかし「鉛を背負ったような暮らし」にもがき、苦しみ、思い至った。「殴る蹴る」ではないが、それは「暴力」だと――。ある女性の言葉から、精神的DV(ドメスティックバ
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中絶ためらう「手術の恐怖」 新たな選択肢、経口中絶薬の期待と課題
2023/1/27 18:00 2925文字望まない妊娠をしたある女性は、こう思いを打ち明けた。 「中絶薬があれば飲んでいたかも。それは、気軽に服用しようなんてことではなく、『産まない』という大きな決断をした後だと思います」「服薬による安全な中絶の選択があれば、人生は違いました」 研究者らでつくる団体「#もっと安全な中絶をアクション」のメン
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男性育休・現在地は?
育休取ったらまさかの「お弁当デー」 怒濤の日々で気づいたこと
2023/1/22 18:00 4881文字いきなりの“ラスボス”登場か。そんな気持ちになった。 育休初日。第2子出産のために入院した妻に代わり、3歳長男と向き合う初めてのワンオペ育児。 それが、幼稚園で月に1度しかない「お弁当デー」にぶつかってしまった。 料理なんて、ほとんどしたことがないのに。 ◇仕事で頭がいっぱい 妻の孤独 会社員の渡
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「アレルギーある子も一緒に」 ある商品に込められた思い
2022/12/22 11:01 2321文字全国の百貨店の物産展で、横浜・中華街の菓子の販売代行をしてきた女性は、気になることがあった。「食べたい!」と近付いてくる子どもに、親が慌てて駆け寄り、含まれる食品を確認して「ダメだよ」と言う。食物アレルギーがあるからだろう。しゅんとした子どもの顔を、何度も見てきた。「アレルギーがある子も、一緒に食
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