-
エンタメノート
なぜ現代人にも面白い? 没後50年、カラーで蘇る志ん生の魅力
2023/9/16 11:00 2860文字今年は昭和の名人・古今亭志ん生の没後50年(1973年9月21日死去・83歳)に当たる。「生の志ん生を見た」という人は少なくなったが、ビートたけしさんや「志ん生を知らない」若い世代にもファンは少なくない。失礼ながら「着物を着たおじいさん」が放つ、現代にも通じる魅力とは何なのだろう。志ん生の魅力を没
-
エンタメノート
不知こそエンタメに 「脱・東京」ソラシド本坊元児さんの芸人魂
2023/5/21 08:00 1808文字お笑いコンビ「ソラシド」の本坊元児(ほんぼう・がんじ)さん(44)は、吉本興業の地方創生プロジェクト「住みます芸人」として山形県に移住して6年目になる。「最初、売れてない芸人が行くということで、地域の人たちがどういう反応か心配だった」という本坊さん、今ではお笑いと農業の両立に励み、毎日が充実してい
-
エンタメノート
WBCヌートバーも登場!? 動物ものまね江戸家猫八さん襲名興行
2023/4/3 08:00 2973文字動物ものまねの「江戸家猫八」の名跡が、この春、7年ぶりに復活した。小猫改め五代目猫八さん(45)は、5月まで続く襲名披露興行で、100種類を超えるレパートリーを組み替えてトークとともに演じている。3月の襲名初日の公演ではワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパン優勝にあやかり、“動物
-
「前例ないからこそ」出演者全て女性の寄席 落語家・蝶花楼桃花さん
2023/3/7 07:30 2622文字人気の若手落語家、蝶花楼桃花(ちょうかろう・ももか)さんが企画してトリ(主任)を務める、出演者全員が女性の公演が3月10日まで開かれている。場所は東京・浅草演芸ホール。東京の定席寄席で出演者全員が女性なのは初めてだ。桃花さんにインタビューすると、「女性だから」と気負っているわけではなく、新型コロナ
-
エンタメノート
売れないバンドマンと消えそうな劇場 心揺さぶる沖縄映画
2023/2/19 00:23 1625文字結成から30年あまり。ヒット曲に恵まれないバンドマンを追ったドキュメンタリー映画「一生売れない心の準備はできてるか」が、ミニシアターで上映されている。取り壊しの岐路に立つ沖縄最古の映画館「首里劇場」(那覇市)を舞台に、沖縄ならではの緩さ、温かさ、面白さを包んだ物語が好評だ。【油井雅和】「首里劇場」
-
-
エンタメノート
エンタメとして浪曲を知ってもらう 玉川奈々福さんの「戦略」は
2023/2/10 16:00 1099文字浪曲師の玉川奈々福さんは、浪曲には現代に通じるエンタメの面白さがあることを知ってもらおうと、さまざまな企画を立ち上げてきた。今回は東京・銀座のど真ん中にある異空間の能楽堂で、ゲストに俳優の高橋英樹さん、放送作家の高田文夫さんを招いての公演。奈々福さんに浪曲を知ってもらうための「戦略」を聞いた。【油
-
円楽さんの思い継ぐ 三遊亭好楽さん新年の夢 大名跡復活を
2023/1/4 11:30 2331文字人気番組「笑点」レギュラーでおなじみの落語家・三遊亭好楽さん(76)。昨年は、同門の後輩、六代目三遊亭円楽さんが9月に72歳で亡くなるというつらい年でもあった。「円楽の思いを引き継ぎたい」と考えるようになったという好楽さん。落語界を豊かにするための新年の夢は――。【油井雅和】お別れの会で円楽さんに
-
エンタメノート
紅白、レコ大の歌がわからない… 今の時代の「はやり歌」って
2022/12/30 15:00 2415文字年末恒例の日本レコード大賞(レコ大)、紅白歌合戦も間近だが、「出場歌手や歌を知らない」という声を今年は例年以上によく聞く。歌の世界も世代交代の波は止められないが、この先、演歌や歌謡曲はどうなるのか。レコ大の審査にもかかわった芸能記者の大ベテラン、松枝忠信さんに聞いた。今の時代の「はやり歌」とは――
-
エンタメノート
M-1、今年の注目コンビは?「今までと違うセンス」芸能記者の推し
2022/12/18 10:30 961文字若手漫才師の日本一を決める「M―1グランプリ2022」の決勝戦が18日夜、東京都港区のテレビ朝日で行われる。大阪を拠点に活動し、芸人への取材経験が長い芸能記者、中西正男さん(48)に注目コンビを聞いた。【油井雅和】 最初に名前を挙げたのはカベポスターだ。ボケとネタ作り担当の永見大吾さん(32)とツ
-
タッキー電撃退社 ジャニーさんと旧知の教授が語る背景
2022/11/1 17:35 2712文字「どうして!?」。ファンや関係者に衝撃が走った――。ジャニーズ事務所が1日に発表した滝沢秀明副社長(40)の事務所退社。創業者のジャニー喜多川さんが2019年に亡くなって以降、後継者として尽力したタッキーに何があったのか。ジャニーさんと親交があった江戸川大の西条昇教授(芸術学)にタッキーが残した功
-
-
「笑点」代打も好評 男社会の落語界で活躍、蝶花楼桃花さん
2022/10/30 16:30 2403文字今年3月に真打ちに昇進した落語家の蝶花楼桃花(ちょうかろう・ももか)さん。春風亭小朝さんに入門して16年。9月には「笑点」(日テレ系)に三遊亭円楽さんの「代打」として女性落語家では初めて大喜利に出演し、華やかさと堂々とした姿勢が注目された。円楽さんが亡くなり、新メンバー候補とも言われる桃花さんに、
-
「どん底も味わったけど」 活動再開の女優、小田茜さんが思うこと
2022/10/15 16:00 2175文字小学6年生で「国民的美少女コンテスト」グランプリを獲得し、注目を浴びた女優の小田茜さん(43)。結婚、出産を機に、10年以上にわたり芸能活動を事実上休止していたが、2018年に離婚し、昨年から本格的に活動を再開した。「どん底も味わった」という小田さんは心機一転、「女優になりたいと思った頃と、今同じ
-
エンタメノート
戦前は「非国民」とも言われ 戦後は人々を励まし 三遊亭金翁さん
2022/8/27 20:00 1664文字8月27日に93歳で亡くなった落語家の三遊亭金翁さん。「きんおうさんって?」という方もおられるだろう。NHKのラジオ・テレビ番組で放送されていた「お笑い三人組」(1955~66年)を見ていた方には、役名の「金ちゃん」、「(三遊亭)小金馬さん」の記憶が強いだろう。 ◇自宅玄関に「お笑い三人組」の絵
-
新たなスター発掘へ総選挙 吉本新喜劇改革中の間寛平GMに聞く
2022/8/21 20:00 3042文字大阪の笑いといえば吉本新喜劇。こけまくってとにかく笑わせるが、その新喜劇も世代交代を迫られている。古巣の新喜劇を改革し、さらに盛り上げようと、ゼネラルマネジャー(GM)に今年就任した間寛平さん(73)。自分がそうだったように、新たなスターを生み出したいという寛平さんにその思いを聞いた。【油井雅和】
-
日本復帰50年 沖縄から笑いを発信、若手芸人が目指すもの
2022/7/24 08:30 3322文字沖縄は笑いと芸能の島でもある。琉球王国の時代に独自の文化が発展し、沖縄戦で壊滅的な損害をこうむったが、傷ついた人々を癒やしたのも、沖縄の笑いであり芸能だった。日本復帰から50年。沖縄の笑いの最前線にいる若手芸人に、その思いを聞いた。【油井雅和】 ◇「県産品の笑い」を全国に~ありんくりん 沖縄のお笑
-
-
「ちむどんどん」へ続く道 沖縄ブーム起こした「ちゅらさん」秘話
2022/5/17 11:00 3756文字沖縄の日本復帰から50年。芸能、エンタメは、沖縄戦で大きく傷付いた沖縄の人々を、そして沖縄を訪れる人々を、励まし、癒やし、元気づけてきた。後編は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちゅらさん」が注目を集めてから、予想外のブレーク、沖縄出身者の音楽コラボ、印象的なエンディングまで「沖縄ブーム」を仕掛け
-
「命どぅ宝」に込めたテーマ 沖縄ブーム起こした「ちゅらさん」秘話
2022/5/16 11:00 3018文字沖縄の芸能、エンタメは、沖縄戦で大きく傷付いた沖縄の人々を、そして沖縄を訪れる人々を、励まし、癒やし、元気づけてきた。日本復帰から50年。まずは21年前に「沖縄ブーム」を巻き起こしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちゅらさん」。地元出身の女優、国仲涼子さんの出世作でもある。「太陽に当たっているみた
-
エンタメノート
講談師・神田京子さんの“2拠点生活” 金子みすゞの人生を作品に
2022/5/15 18:00 3567文字講談師の神田京子さん(45)は、2年前に東京から山口へ住まいを移した。そこで、「明るいほうへ」「わたしと小鳥とすずと」などの詩で知られる山口出身の童謡詩人・金子みすゞ(1903~30年)に出合い、その人生や作品を講談に仕立て、2021年度の文化庁芸術祭で優秀賞を受賞した。「私の救いにもなった前向き
-
エンタメノート
子供たちにバイクで落語届けます 柳家かゑるさんが夏に本州一周
2022/4/28 16:00 1702文字新型コロナウイルスの感染拡大も3年目になり、芸人は寄席やライブを少しずつ再開しているものの、お客さんはまだまだ戻ってきていない。二ツ目と呼ばれる若手落語家は、生活の不安を抱えながらも芸を磨こうと必死だ。柳家かゑるさん(31)は、客を待つのではなく、夏休み中の各地の子どもたちにオートバイで出向いて落
-
エンタメノート
「わかるかなあ」客に育てられたシュール 松鶴家千とせさん死去
2022/2/17 18:19 1138文字松鶴家千とせさんの「わかるかなあ、わかんねえだろうなあ。いえーい!」をテレビで見たのは子供の頃。サングラスにアフロヘア姿は実にインパクトがあったが、子供には正直、このフレーズ、さっぱり意味がわからなかった。 でも、なぜか面白い。ピースサインで「いえーい!」と友達同士でやっていた記憶がある。今振り返
-