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高校生ラガーマンたちのあこがれの舞台「花園」。全国高校ラグビーのこれまでの熱闘を大会ごとに振り返ります。
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第101回:東海大大阪仰星が4大会ぶり頂点 総合力の高さで圧倒
2022/2/18 12:00 1101文字2021年度 多彩な攻撃と組織防御が際立った東海大大阪仰星(大阪第2)が、4大会ぶり6回目の優勝を果たした。歴代の学校別の優勝回数は4位タイ、大会通算勝利数は60勝に到達し、9位に並んだ。 Aシードで2021年夏の全国7人制大会優勝の東海大大阪仰星は、総合力の高さで他校を寄せ付けなかった。主将のNO
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第100回:桐蔭学園が初の連覇達成 史上最多63校参加の記念大会
2021/2/1 10:12 1064文字2020年度 100回の節目を迎え、史上最多の63校が出場した記念大会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全試合が無観客で開催された。桐蔭学園(神奈川)が決勝で京都成章に快勝し、2大会連続3回目、東日本勢として相模台工(同)以来26大会ぶりとなる連覇を成し遂げた。 桐蔭学園は伝統の精度の高い
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第99回:W杯熱気冷めやらぬ中、桐蔭学園が悲願の単独制覇
2020/10/6 12:20 815文字2019年度 9月から11月までアジアで初開催されたラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で、日本代表が史上初の8強入り。かつてないラグビー熱気が花園を包む中、桐蔭学園(神奈川)が9大会ぶり2回目の優勝。第90回大会(2010年度)は東福岡との引き分け両校優勝で、悲願の単独制覇を飾るとともに「令和
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第98回:「白い旋風」大阪桐蔭が初優勝 平成最後を締める
2020/10/6 12:45 717文字2018年度2019年ワールドカップ(W杯)日本大会に向け、高校ラグビーの聖地が改修された。W杯仕様に生まれ変わった花園で大阪桐蔭が初優勝を飾り「平成最後」の大会を締めくくった。 桐蔭学園(神奈川)との決勝は互角の好勝負を繰り広げた。大阪桐蔭はリードを許して前半を折り返したが、自慢のFW戦にこだわっ
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第97回:19大会ぶり大阪勢対決を制し、東海大仰星5回目頂点
2020/10/6 15:05 982文字2017年度 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に向けた改装工事を中断して、大会が行われた。19大会ぶりに大阪勢同士の決勝となり、東海大仰星(大阪)が27-20で大阪桐蔭に逆転勝ちし、2大会ぶり5回目の優勝を果たした。 雨が降りしきる中、グラウンドを広く使う展開ラグビーが身上の東海大仰星にと
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第96回:タレント集団の東福岡が2季ぶりの「高校3冠」
2020/10/6 15:31 862文字2016年度 5試合で311得点と1大会最多総得点を更新する破壊力を見せた東福岡が、2大会ぶり6回目の頂点に立った。全国高校選抜大会、全国高校7人制大会と合わせた「高校3冠」も2季ぶりに達成した。 出場校中最多11人の高校日本代表候補を擁するタレント集団は優勝候補の最有力に挙がっていた。東海大仰星(
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第95回:記念大会は東海大仰星が2大会ぶり4回目頂点
2020/10/6 15:38 985文字2015年度 ワールドカップ(W杯)イングランド大会で日本代表が強豪・南アフリカから大金星を挙げるなど3勝し、かつてないラグビー熱の中で行われた。95回の記念大会として、都道府県代表51校以外に4校が出場。全国大会で過去10年間にベスト4入りの実績があるブロック(関東・近畿・中国・九州)に出場枠が与
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第94回:圧巻の得点力で東福岡が3大会ぶり5回目の優勝
2020/10/6 15:53 709文字2014年度 東福岡が、3連覇した第91回大会(2011年度)以来3大会ぶり5回目の頂点に立った。全国高校選抜大会、全国高校7人制大会と合わせて「高校3冠」を達成。大会総得点298(5試合)で自チームの持つ大会記録を6点更新し、他校との圧倒的な実力差を示した。 東福岡は高校日本代表候補を12人抱え
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第93回:東海大仰星が群雄割拠の大会を制す
2020/10/6 16:18 826文字2013年度 出場校の実力差が例年より小さいとの前評判の中で開かれた。前回優勝の常翔学園(大阪)、準優勝の御所実(奈良)がともに出場を逃した「群雄割拠」の大会は、東海大仰星(大阪)が7大会ぶり3回目の頂点を射止めた。 決勝の相手となった桐蔭学園(神奈川)は、東福岡と引き分け両校優勝だった第90回大会
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第92回:常翔学園が名門復活の17大会ぶりV
2020/10/6 16:27 846文字2012年度 舞台が東大阪市の近鉄花園ラグビー場に移って50年となる節目の大会。常翔学園(大阪)が17大会ぶり5回目、校名が大阪工大高から変わって初の優勝を果たし、伝統の紺赤ジャージーの集団が名門復活を印象づけた。 決勝は常翔学園の展開力が、御所実(奈良)の防御を突破できるかが焦点だった。常翔学園は
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第91回:公式戦80連勝の東福岡が史上5校目の3連覇
2020/10/6 16:33 1002文字2011年度 攻守に群を抜いての3連覇だった。東福岡が史上5校目(6度目)の3連覇を達成し、5試合計292点をマーク。同校が持っていた大会記録を18点更新し、第88回大会(2008年度)準決勝で優勝した常翔啓光学園(大阪)に敗退したのを最後に、国内公式戦無敗記録を80に伸ばした。 東海大仰星(大阪)
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第90回:両者譲らず東福岡と桐蔭学園の両校優勝で幕
2020/10/19 21:35 981文字2010年度 過去最多の55校が出場した記念大会は「近年で最もハイレベル」と評された黄金世代たちが、節目を彩った。 決勝は東西のAシード対決となり、前回決勝と同じ顔合わせ。FWで押す東福岡とバックスで攻める桐蔭学園が激戦を繰り広げた。桐蔭学園はFB松島、WTB竹中ら快足バックスのトライで、一時21点
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第89回:東福岡が大会最多得点更新し2度目の優勝
2020/10/19 21:42 822文字2009年度 攻守に別格の強さを見せた東福岡が2大会ぶり2回目の優勝を果たした。5試合で計274点を挙げ、大会最多得点記録を更新。奪われたトライもわずか4本だった。 東福岡は個人の能力がずば抜けていた。主将のプロップ垣永、2年生CTB布巻、1年生FB藤田らの突破は強烈で、FW、バックスともにスピード
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第88回:校名変更初年度の常翔啓光学園が王座奪回
2020/10/19 21:48 837文字2008年度 自陣からの積極的な展開を促す新ルールが導入された大会は、バックスの展開力に優れた常翔啓光学園(大阪)が制し、4大会ぶり7回目の頂点に立った。2008年4月に啓光学園から校名を変更。新たな船出を最高の形で飾った。自陣からの積極的な展開を促す新ルール 08年8月から試験的に導入された新ル
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第87回:東福岡が「4度目の正直」で初優勝
2020/10/19 22:00 912文字2007年度 個々の身体能力の高さを生かした東福岡が初優勝を果たした。近畿勢の壁に阻まれて準優勝3回と涙をのんできたが、4度目の挑戦でようやく全国の頂点に立った。九州勢の大会制覇は第54回大会(1974年度)の大分舞鶴以来33大会ぶり。福岡県勢では第47回大会(67年度)の福岡電波以来だった。第7
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第86回:体格と俊敏性を兼ね備えた東海大仰星が2度目の頂点
2020/10/19 11:50 828文字2006年度 前々回大会まで4連覇した啓光学園(大阪)、前回大会を制した伏見工(京都)が予選敗退したハイレベルな大会は、東海大仰星(大阪)が7大会ぶり2回目の頂点に立った。体の大きさと俊敏性を兼ね備えた選手が活躍し、世界を相手に勝負できる可能性を感じさせた。 東海大仰星は平均体重が100㌔近い重量F
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第85回:伏見工が素早い集散で5大会ぶり頂点
2020/10/19 12:17 775文字2005年度 伏見工(京都)が5大会ぶり4回目の優勝を果たした。攻守ともに素早い集散に支えられたプレースタイルは大会のレベルの高さを象徴した。 東海大仰星(大阪)との準決勝では、FWのパワーで突進する相手に対し、スピードで上回ることで試合を優位に進めた。同じく強力FWを擁する桐蔭学園(神奈川)との決
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第84回:啓光学園が戦後初の4連覇
2020/10/19 13:12 859文字2004年度 啓光学園(大阪)が4大会連続6回目の優勝を果たした。同志社中(京都)が第3回大会(1919年度)から達成した5連覇に次ぐ偉業で、4連覇は戦後初めてだった。実力が伯仲し、10大会ぶりにシード校のA、B区分をなくしたが、就任初年度の杉本誠二郎監督率いる啓光学園の試合巧者ぶりが光り、王座を守
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第83回:54大会ぶり3連覇を花道に啓光学園・記虎監督が勇退
2020/10/19 15:43 827文字2003年度 啓光学園(大阪)が攻守にすきのない戦いぶりで、3大会連続5回目の優勝を果たした。大会3連覇は第27~29回(1947~49年度)大会の秋田工以来54大会ぶりで、4校、5回目となった。51歳の記虎敏和監督が勇退を表明し、決勝後に選手の手で5度宙を舞った。チームを率いた24年間で15回花園
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第82回:啓光学園が2連覇、東福岡は2大会連続準優勝
2020/10/19 15:47 857文字2002年度 決勝は第32回大会(1952年度)の秋田工-北見北斗(北海道)以来50大会ぶりに2大会連続同一カードとなり、啓光学園(大阪)が多彩な攻撃を披露して東福岡に逆転勝ちし、2連覇を達成した。大会連覇は第73、74回(93、94年度)の相模台工(神奈川)以来8大会ぶり7校、10回目で大阪勢とし
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第81回:啓光学園が決勝最多得点タイ記録で3大会ぶり頂点
2020/10/19 15:54 818文字2001年度 啓光学園(大阪)がスピード感あふれるプレーで3大会ぶり3回目の優勝を果たした。素早くフォローに回る防御が光った。FWも機敏で、相手ラックやモールでもターンオーバーを誘ううまさもあった。巧みなパスワークに加え、2007年ワールドカップ(W杯)フランス大会日本代表のNO8佐々木のサイドアタ
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第80回:伏見工が鉄壁の防御で「新世紀」初代高校日本一
2020/10/19 16:06 785文字2000年度 20世紀から21世紀にかけて開かれた大会は、伏見工(京都)が堅い防御で勝ち上がり、8大会ぶり3回目の頂点に立った。 伏見工は全5試合のうち2試合を零封し、計29失点(4トライ、3ゴール、1PG)に抑えた。決勝でも佐賀工の重量FWによる攻撃を前半の1PGのみでしのぎ、後半に逆転した。状況
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第79回:東海大仰星が初の日本一 大阪勢2連覇
2020/10/19 16:20 642文字1999年度 東海大仰星(大阪)が埼工大深谷(埼玉)との決勝を制し、3回目の出場で初の日本一に輝いた。 大阪勢の優勝は2大会連続10回目となった。東海大仰星は埼工大深谷のマナセ、コリニアシの両トンガ留学生の縦突進を封じ、強力FWと展開力で31-7で快勝した。埼工大深谷は埼玉勢として第70回大会(1
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第78回:啓光学園が7大会ぶり2回目V
2020/10/19 16:26 584文字1998年度 大会初の大阪決戦となった決勝は、啓光学園が大阪工大高を破り、7大会ぶり2回目の優勝を果たした。 大阪工大高と史上初の大阪決戦制す 大阪工大高は大型FWのモール攻撃で先手を取り、バックスの素早い展開で攻め続けたが、啓光学園がタックルを中心とした執念の防御を見せてゴールラインをなかなか割
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第77回:国学院久我山が11大会ぶり優勝
2020/10/19 16:30 608文字1997年度 全50試合のうち7点差(1トライ1ゴール差)以内の試合が14試合もあり、ノーサイド直前に逆転する試合も多く、接戦が目立った。5試合で大会記録を更新する270得点 決勝は、国学院久我山(東京)が伏見工(京都)を33-29で破り、11大会ぶり5回目の優勝を達成した。国学院久我山はFW第3列
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第76回:西陵商が啓光学園破り、初の頂点
2020/10/19 16:38 603文字1996年度 西陵商(愛知)が初の頂点に立った。啓光学園(大阪)との決勝では、後半25分に6点を追う苦しい展開だったが、バックスに素早く展開するハイテンポなラグビーで最後まで攻め続けた。そして、ロスタイムにロングパスを起点にトライ。ゴールも決めて、劇的な逆転優勝を果たした。後半ロスタイムに劇的な逆転
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第75回:大阪工大高が7大会ぶり4回目V
2020/11/11 14:40 684文字1995年度 第75回大会を記念し、第40回大会(1960年度)から使用されていた優勝旗「飛球の旗」が新調された。また、1、2回戦の試合時間が3回戦以降と同じく、25分ハーフから30分ハーフとなった。秋田工との名門対決制す シードのAランク分けが2大会ぶりに復活。決勝はAシード・大阪工大高とBシード
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第74回:相模台工、史上6校目の連覇
2020/11/11 14:36 740文字1994年度 相模台工(神奈川)が長崎北陽台を破り、第52、53回大会(1972、73年度)の目黒(東京)以来21大会ぶり6校目の2連覇を果たした。シード13校のランク付けを行わない混戦大会となったが、相模台工がハイパントを軸に攻撃を組み立てる「負けないラグビー」で栄冠をつかんだ。 決勝では前半7本
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第73回:相模台工が「3度目の正直」で初V
2020/11/11 14:32 640文字1993年度 4強にノーシードの東農大二(群馬)と長崎北が残り、東農大二は第50回大会(1970年度)の天理(奈良)以来、23大会ぶり2回目となるノーシードからの決勝進出を果たした。「スクラムは1.5メートル以上押せない」「モールで動きが止まれば相手ボール」といった新ルールにより、展開ラグビーが主流
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第72回:京阪対決を制し、伏見工が12大会ぶり2回目V
2020/11/11 14:25 672文字1992年度 トライの得点が4から5、キックオフはドロップキック、ペナルティーキックが直接タッチラインを出た場合のラインアウトは蹴った側のボール――など、展開プレーの促進、試合のスピーディー化を図って大幅なルール変更が行われた。啓光学園は連覇ならず 決勝は伏見工(京都)と、連覇を目指す啓光学園(大阪
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第71回:初の東京―大阪決戦 啓光学園が初の頂点
2020/11/11 14:20 740文字1991年度 東西Aシード2位同士の国学院久我山(東京)と啓光学園(大阪)の決勝は、大会史上初の東京―大阪対決。モールを起点に多彩な攻撃を仕掛ける啓光学園が、大会ナンバーワンの重量FWを擁する国学院久我山に快勝し、初優勝を飾った。多彩な攻めで国学院久我山を圧倒 ハイライトは前半9分。1点を追う啓光学
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第70回:記念大会で54校が出場、創部43年目の熊谷工が初優勝
2020/10/19 16:45 552文字1990年度 記念大会のため、過去最多の54校が出場。熊谷工(埼玉)が決勝で連覇を目指した天理(奈良)を破り、創部43年目での初優勝を達成した。 過去10年で各都道府県のレベルが向上して地域格差が縮まり、実力伯仲の混戦となったが、ベスト8は全てシード校が占め、決勝に残ったのは東西Aシード1位の両校だ
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第69回:天理が6回目の優勝
2020/10/19 17:17 675文字1989年度 1試合ごとに力をつけた天理(奈良)が啓光学園(大阪)との近畿対決を制し、6大会ぶり6回目の優勝を果たした。 天理のFWはラックへ素早く集結し、モールの形をきちんと作って、体格差を克服。前半5分、啓光学園ゴール前1㍍のラインアウトでフランカー吉川が相手ボールをジャンプして奪い、そのまま先
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第68回:昭和天皇ご逝去で決勝中止
2020/11/11 13:56 623文字1988年度 力の大阪工大高、技の茗渓学園が両校優勝 西の横綱と目された大阪工大高は総合力が高く、危なげなく決勝に進出した。Bシードの茗溪学園(茨城)が自由奔放なハンドリングラグビーに磨きをかけ、新田(愛媛)、天理(奈良)の実力校を破って初めて決勝に進出。「力」と「技」の決勝は、昭和天皇ご逝去を受け
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第67回:43大会ぶり出場の北野が旋風
2020/10/19 17:29 657文字1987年度 地元・大阪の北野が43大会ぶりに出場して16強入りし、フィーバーを巻き起こした。大会初日の初戦からスタンドは超満員。伏見工(京都)との3回戦では、インゴール後方やタッチサイドにも観客を入れて対応した。終了間際に決勝トライを許して惜敗したが、速い球出しからFW第3列と後に大阪府知事、大阪
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第66回:東京勢が連覇
2020/10/19 17:34 544文字1986年度国学院久我山が4回目の優勝重量FWの国学院久我山(東京)が決勝で、展開ラグビーを得意とする熊谷工(埼玉)を攻守で圧倒。4大会ぶり4回目の全国制覇を達成した。 国学院久我山は前半3分、熊谷工スクラムからのこぼれ球をフランカー佐口が拾い、SH吹田が先制トライ。同10分にはモールからプロップ佐
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第65回:大東大一が全試合トライ許さず優勝
2020/10/19 17:39 519文字1985年度 大東大一が決勝で本郷との3大会ぶり7回目の「東京対決」を制し、初優勝を果たした。全5試合をノートライに抑える圧巻の内容だった。 平均体重87㌔と大会随一の重量FWを擁する大東大一がスクラムで威力を発揮し、集散のよい本郷FWを力でねじ伏せた。前半20分にゴール前7㍍のスクラムを押し込み、
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第64回:古豪・秋田工が16大会ぶりV
2020/11/11 11:51 574文字1984年度 決勝で大会最多45回目出場の古豪・秋田工が出場6回目の新鋭・相模台工(神奈川)を退け、16大会ぶり14回目の優勝を果たした。 Aシード2位の秋田工は伝統の強力FWの押しに機動力も加わり、バックスへの展開力も優れていた。 決勝では前半11分に先制トライを許したが、徐々に調子を取り戻し、
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第63回:決勝の劇的な幕切れがヒット曲のモチーフに
2020/10/19 18:07 782文字1983年度 歌手・松任谷由実さんのヒット曲「ノーサイド」。その曲作りの際、モチーフの一部になったのが、決勝の終了場面だった。 9大会ぶり2回目の優勝を狙う大分舞鶴は後半ロスタイムにトライを奪い、16―18と土壇場で2点差に迫った。決まれば同点優勝のゴールは、ポストの左斜め、約30㍍のキック。練習な
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第62回:国学院久我山が目黒に雪辱V
2020/10/19 18:14 585文字1982年度 国学院久我山(東京)が3大会前の決勝で終了間際に逆転負けした目黒(東京)に雪辱を果たし、4大会ぶり3回目の優勝を飾った。 前夜の雨を含んだグラウンドで行われた東京決戦。国学院久我山は右膝内側の骨折で欠場した主将・東末の穴を感じさせず、平均体重85㌔の超重量級FWを中心に攻守で圧倒した。
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第61回:大阪工大高が2度目の優勝
2020/10/19 18:23 643文字1981年度 前回大会準優勝の大阪工大高が、秋田工との4大会ぶりの決勝対決に再び勝ち、2度目の優勝を果たした。 ともにスピードとパワーを兼ね備え、攻守の基本に忠実な点も共通。勝敗のポイントは、冷たく吹き下ろす風を味方につけられるかどうかだった。秋田工との4大会ぶり再戦を再び制す 大阪工大高はトスで勝
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第60回:伏見工が出場2回目で初の日本一
2020/10/20 09:57 800文字1980年度 後に人気テレビドラマ「スクールウォーズ」のモデルになった伏見工(京都)が、大阪工大高との戦後初の京阪決勝を制し、出場2回目で初の日本一に輝いた。 栃木国体では優勝を分け合った両校。ともに平均体重が80㌔を超える重量FWの破壊力に加え、バックス陣の切れ味も鋭く、バランスが良かった。伏見工
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第59回:試合終了間際の逆転劇で目黒が5回目のV
2020/10/20 10:05 692文字1979年度 5度目の東京勢対決となった決勝は、大会史に残る好ゲームとなった。目黒がノーサイド寸前の逆転劇で、連覇を狙った国学院久我山を破り、3大会ぶり5回目の優勝を決めた。 前半は国学院久我山のペースだった。3連続トライを挙げて14-0とリードを広げた。しかし、目黒は前半27分にトライを奪って反撃
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第58回:国学院久我山が圧倒的強さで3大会ぶり2回目V
2020/10/20 10:22 600文字1978年度共通1次試験導入で年末からの開催に 共通1次試験が始まり、1979年1月13、14日に受験する3年生の負担を少しでも和らげるため、元日開幕だった日程を2日繰り上げ、年末の12月30日から開催された。 圧倒的な強さを見せた国学院久我山(東京)が、決勝でも黒沢尻工(岩手)に40―6で勝利。3
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第57回:破壊力抜群のFW擁した大阪工大高が初優勝
2020/10/20 10:31 684文字1977年度 FWの破壊力が群を抜いていた大阪工大高が出場6回目で初優勝を飾った。大阪勢の優勝は第30回大会(1950年度)の天王寺以来27大会ぶりだった。 「高校ラグビー界史上最強」と称されたFWは、後に摂南大監督も務めたロック河瀬を中心に平均体重77㌔。黒沢尻工(岩手)との準決勝では、11人を投
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第56回:スピードあふれる目黒が3大会ぶり4回目の優勝
2020/10/20 10:36 492文字1976年度 スピードに勝る目黒が3大会ぶり4回目の優勝を果たした。全員がよく走ってボールをつなぎ、自陣からでも積極的に攻めていく状況判断も優れていた。 戦力的には互角だった大阪工大高との準々決勝では、後半開始早々に4点差まで詰め寄られたが、自陣ゴール前でもオープン攻撃を展開して一気に突き放し、23
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第55回:目黒との東京決戦制し、国学院久我山が初優勝
2020/10/20 10:43 648文字1975年度 重量FWの威力を存分に発揮した国学院久我山(東京)が、出場7回目で初優勝を飾った。 強い当たりと機動力があり、1回戦から快勝が続く。12大会ぶり4度目の東京決戦となった決勝の相手は、優勝3回を誇るライバルの目黒。国学院久我山には初の決勝進出での硬さもなく、FWがスクラムはもちろんのこと
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第54回:堅守の大分舞鶴が出場15回目で初優勝
2020/10/20 11:00 660文字1974年度 前回準優勝の大分舞鶴が防御に磨きをかけ、出場15回目で初優勝した。九州勢としては第47回大会(1967年度)の福岡電波以来で、大分に初めて優勝旗をもたらした。 前回は優勝候補の筆頭に挙げられながら、もろさも露呈した大分舞鶴は、第36回大会(56年度)に初出場した時のメンバーで、新
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第53回:目黒が秋田工以来となる2連覇
2020/10/20 11:09 569文字1973年度 前回優勝の目黒(東京)がスピード豊かなプレーの連続で、大分舞鶴に19-8で勝利し、第36回大会(1956年度)の秋田工以来となる2連覇を達成した。 6度目の決勝進出となった目黒は、経験の差を見せつけた。FW戦は劣勢との予想だったが、一方的な展開に。相手陣内では体重で劣るFWが当たり勝っ
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第52回:目黒が圧倒的な攻撃力で3大会ぶり2回目の優勝
2020/10/20 11:14 533文字1972年度 目黒(東京)が優勝候補の前評判通りの圧倒的な強さで、3大会ぶり2回目の優勝を決めた。前回準優勝のメンバーが12人残り、パワーがあり、ボール処理の巧みさなど確実性も高かった。強風や雨などの悪天候の中でも、クイックパスでの素早い展開や手厚いフォローでボールをつなぎ、高い得点力を示した。総得
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第51回:天理が5大会ぶり4回目の優勝
2020/10/20 11:20 693文字1971年度 1971年9月に来日したラグビー発祥の地・イングランド代表に対し、日本代表が3-6と善戦。世界を驚かせ、国内のラグビー熱も高まる中、前回大会で2年生を主力に準優勝した天理(奈良)が5大会ぶり4回目の優勝を決めた。 天理はたくましいFW、判断力とスピードを高めたバックス陣を持って臨んだ
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第50回:盛岡工が最多50校の頂点に
2020/10/20 11:24 731文字1970年度 シード制を初採用 第50回を記念して、出場校がこれまでの32校から一気に増え、過去最多の50校が参加した。初めてシード制も採用。前回優勝の目黒(東京)、盛岡工(岩手)、秋田、新潟工、岐阜工、浪商(大阪)、新田(愛媛)、大分舞鶴の8校が選ばれた中、盛岡工が第45回大会(1965年度)以
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第49回:目黒が「三度目の正直」で念願の初優勝
2020/11/11 11:38 563文字1969年度 初出場した前々回大会から2大会連続で準優勝だった目黒(東京)が「三度目の正直」で念願の初優勝を成し遂げた。東京勢として第43回大会(1963年度)の保善以来、6大会ぶりの王座に輝いた。 目黒は準決勝までの4試合で79得点、6失点と危なげない試合運びを見せた。決勝は諫早農(長崎)と対戦し
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第48回:秋田工が4大会ぶり13回目の優勝
2020/10/20 12:12 559文字1968年度 出場32回目の秋田工が4大会ぶりに制覇。自チームが持つ大会最多の優勝回数を13に伸ばした。 秋田工はバランスの取れた強力FWを軸に、個々の力も連係されてスピードのある試合を展開した。2回戦では近大付(大阪)に前半0-8とリードされながら逆転勝ちする底力を見せ、準々決勝ではFWの突進力が
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第47回:創部10年の福岡電波が初優勝
2020/10/20 12:41 567文字1967年度 創部10年で出場5回目の福岡電波が目黒(東京)を破り、初優勝を飾った。福岡勢の優勝は第33回大会(1953年度)以来14大会ぶり4回目で、福岡高以外では初の頂点となった。 決勝は福岡電波が前半5分に先制トライを奪ったものの、一度は目黒に逆転を許した。しかし、PGで再びひっくり返して後半
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第46回:2大会連続準Vだった天理が優勝
2020/10/20 12:47 546文字1966年度 2大会連続で準優勝にとどまっていた天理(奈良)が決勝で京王(東京)に14―10で競り勝ち、4大会ぶり3回目の優勝を果たした。 劣勢が予想された京王だが、前半8分にプロップ榎本が先制トライを挙げた。天理は京王バックス陣の早いつぶしに遭ってパスが通らず、苦戦した。しかし、後半4分にWTB船
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第45回:盛岡工が悲願の初優勝に輝く
2020/10/20 12:53 701文字1965年度 前回まで過去10大会の優勝回数は、秋田工が5回、保善(東京)が4回を誇った。しかし、この大会は保善が予選で敗れ、秋田工も淀川工(大阪)との2回戦で引き分け抽選の末に姿を消した。新たな主役として初の頂点に立ったのは、それまで「2強」の前に何度も悔し涙を流してきた盛岡工(岩手)だった。 決
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第44回:秋田工が史上最多12回目の優勝
2020/10/20 12:58 552文字1964年度 秋田工が決勝で天理(奈良)に競り勝ち、4大会ぶりに王座を奪還。自チームが持つ大会最多優勝記録を12に伸ばした。 秋田工は得点力こそ高くなかったが、5試合で計9失点と防御が堅かった。最大のライバルと目された2回戦の保善(東京)戦では、相手に球の支配力で上回られて多くのチャンスを作られたが
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第43回:東京勢対決の決勝は再び保善に軍配
2020/10/20 13:08 551文字1963年度 2大会前と同じ顔合わせとなった決勝は保善が京王との東京勢対決を再び制し、2大会ぶり4回目の優勝を飾った。 決勝は京王がPGで先行したが、前半終了間際に保善のNO8湯座がこぼれ球をうまく処理してトライを奪い、同点で折り返した。後半は風上に立った保善が圧倒。18分にSH松田のトライで勝ち越
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第42回:聖地「花園」に舞台が移り、天理が復活優勝
2020/10/20 13:16 720文字1962年度 高校ラガーマンの聖地「花園」に舞台が移ったのは、この大会からだった。前回大会まで開催していた西宮球技場(兵庫県西宮市)が日本初の高速道路、名神高速道路の建設で規模が縮小されたためだ。花園ラグビー場(東大阪市)は1929年に日本で初めて建設されたラグビー専用競技場だった。 32校が出場
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第41回:保善が東京勢対決を制して3回目の優勝
2020/10/20 13:21 570文字1961年度 東京勢同士の対決となった決勝は保善が京王を9―5で降し、2大会ぶり3回目の優勝を果たした。 保善は準々決勝までの3試合はすべて零封勝ち。準決勝では最大のライバルである秋田工に6―3で競り勝ち、前回大会決勝の雪辱を果たした。 京王との決勝はスピードに満ちて動きの大きな好ゲームとなった。
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第40回:秋田工が11回目の優勝
2020/11/11 11:33 627文字1960年度 前々回覇者の秋田工が、前回王者の保善(東京)を破り、2大会ぶり11回目の頂点に立った。優勝旗「飛球の旗」を新調 秋田工には、40回を記念して新調された優勝旗が渡された。優勝旗は1942年に台湾に渡って行方が分からなくなり、長年の懸案だった。新しい優勝旗は「飛球の旗」と命名された。 決勝
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第39回:試合巧者の保善が2度目のV
2020/10/20 13:40 525文字1959年度 多彩な攻撃を駆使した保善(東京)が2大会ぶり2度目の頂点に立った。 うまいFW ハイレベルなパス技術 保善は力と技で密集を支配したFW陣が、優勝の原動力になった。力で圧倒するだけでなく、揺さぶりながら、相手の球出しを遅らせるなどうまさが光った。チームのトライゲッターは計5トライを挙げ
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第38回:秋田工が最多の10回目V
2020/10/20 13:45 543文字1958年度 秋田工が10回目の優勝を飾り、同志社中(京都)の9回を上回って単独トップに立った。秋田工は全5試合をいずれも零封。圧倒的な強さを見せつけて高校ラグビー史に名を刻んだ。FWは平均身長169㌢、体重は67㌔と大柄ではないが、運動量と相手を徹底的に研究する巧みな試合運びで試合を支配。決勝で対
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第37回:保善が「無冠の帝王」返上
2020/10/20 13:49 547文字1957年度 序盤から実力校が相次いで敗れる波乱が起きた大会は、史上初の東京勢による決勝を生んだ。 ともに初優勝を目指した保善-日大二は前半から見応え十分の展開。平均体重63㌔と軽量の保善FW陣が日大二の縦への突進を防いで、リズムをつかんでいった。保善は同点で迎えた後半に思い切りのいいオープン攻撃を
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第36回:参加校32校に倍増 秋田工が9回目V
2020/10/20 13:54 680文字1956年度 参加校が32校に倍増された。前回優勝校を除く地区割りは、予選参加校数が多い順に割り当てられた。北海道、東京、大阪、福岡が2校出場。初出場は後に強豪に成長する報徳学園(兵庫)や大分舞鶴など15校を数えた。西宮球技場の3面のグラウンドを使って開幕した。 参加校が倍増し、新鋭が出場しても、頂
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第35回:秋田工が8回目の優勝
2020/10/20 15:51 529文字1955年度秋田工-保善時代の到来 秋田工と保善(東京)が初めて決勝で激突。後に高校ラグビーの覇権を争うことになる両雄の戦いが始まりを告げた大会だった。 試合は秋田工が圧倒する。PGで先行すると、FWとバックスの一体となった攻めで前半終了時に11-0と大勢を決めた。ほとんどの時間を相手陣でプレー。強
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第34回:慶応が高度なバックスプレーで22大会ぶりV
2020/10/20 16:00 671文字1954年度 バックスの高い技術を見せつけた慶応(神奈川)が、22大会ぶりに高校ラグビーの頂点を奪還した。 FWの力に頼る展開が主流の時代。決勝はその流れに逆らう「技」の慶応と「パワー」の秋田工がぶつかった。慶応は前半10分に相手の隙(すき)を突いたCTB平沼の90㍍快走トライで先制し、主導権を握
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第33回:強力FWの福岡が7大会ぶり3回目V
2020/10/20 16:04 570文字1953年度 強力FWを擁するチームが数多く出場し、スピードも兼ね備えた福岡が7大会ぶり3回目の優勝を果たした。 福岡は準々決勝で盛岡工(岩手)と引き分け、抽選で準決勝へ。それまで無失点だった金足農(秋田)をセットプレーからの2トライと堅い防御で零封し、決勝に進んだ。 10大会ぶり、戦後は初出場
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第32回:秋田工が2大会連続7回目のV
2020/10/20 16:08 478文字1952年度 新たに2県から代表校が初登場した。光風工(和歌山)と大分上野丘。ほかにも4校が初出場し、日大二(東京)は17大会ぶり、慶応は東京から神奈川に移転して戦後初の出場となった。 前回と同カードの決勝 北見北斗雪辱ならず 北見北斗(北海道)、熊本工、福岡、秋田工の有力校は苦戦しながらも順当に
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第31回:北国対決を制したのは名門・秋田工
2020/10/20 16:11 412文字1951年度 水戸農(茨城)と岡山西が県勢で初めて大会に臨み、豊多摩(東京)、出町(富山)、布施(大阪)、県尼崎(兵庫)が初出場した。天理(奈良)は戦後初の登場で注目を集めた大会だった。 県尼崎がFWの機動力とキックを生かして4強に進んだほか、水戸農、豊多摩、初出場対決を制した岡山西が初勝利を挙げ
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第30回:節目の大会は倍増の16校が出場
2020/10/20 16:15 652文字1950年度 30回の節目を記念して、大会規模を拡大して開かれた。出場校は16校に倍増され、予選を勝ち抜いた15地区の代表校と前年度の優勝校が参加した。 天王寺が秋田工の4連覇阻んでV 高松(岩手)、富山南部、佐賀、甲南(鹿児島)は4県からの初出場。金足農(秋田)と川島(徳島)を加えた6校が初出場
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第29回:舞台は再び西宮に
2020/10/20 16:21 347文字1949年度 1年だけの東京ラグビー場開催を経て、会場は再び、兵庫・西宮球技場となった。 久居東(三重)と鳴門(徳島)が初出場。高崎と大淀がそれぞれ、群馬、宮崎から初の代表として出場した。 だが、秋田工、天王寺(大阪)、福岡の伝統校は強力で、初出場校をそろって降し、準決勝へ進んだ。5大会ぶり出場の
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第28回:「第1回高校大会」は東京ラグビー場で
2020/10/20 16:25 455文字1948年度 学制改革で中等学校は新制高校となり「全国高校大会」となる。その第1回大会(後に第28回大会と改称)は日本ラグビー協会が独自に主催し、1947年11月に完成した東京ラグビー場に会場を移した。 東西で隔年に開催しようというテストケースでもあったが、天候不順で観客は少なく、参加校からの評判も
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第27回:函館市中と秋田工が優勝を分ける
2020/10/20 16:28 541文字1947年度 横浜商(神奈川)、一宮中(愛知)、四條畷中(大阪)、熊本工の4校が初出場を果たし、山口中と脇町中(徳島)は戦後初出場となった。 連続出場だった函館市中(北海道)と秋田工が勝ち残り、決勝で顔を合わせた。1947年秋の石川国民体育大会を制した函館市中は、事実上の決勝と注目された準決勝で
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第26回:戦後復活第1回大会Vは福岡中
2020/10/20 16:33 704文字1946年度 戦争激化による3年度の中止を経て、戦後復活第1回大会は兵庫・西宮球技場で開かれた。毎日新聞社事業部が全国の支局を通じて各地のラグビー部復興状況の調査などに動き、ラグビー関係者が尽力して予選の準備を進めた。それまでの会場だった兵庫・南甲子園運動場は戦時中に飛行機の滑走路となり、戦後も連
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第25回:天王寺中が初優勝 翌年度から中断
2020/10/20 16:36 853文字1942年度南甲子園運動場での開催も最後 太平洋戦争の激化で、大会は翌年度から中断。兵庫・南甲子園運動場で開催された最後の大会となった。スポーツは全て政府が統制するようになり、大会主催者は毎日新聞大阪本社から文部省と大日本学徒体育振興会となった。 力のあるチームを毎年、送り込んでいながらも移動が困難
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第24回:戦火の影響、関西と九州で分散開催
2020/11/11 19:05 522文字1941年度 色濃くなった戦火が大会にも影を落とした。開幕を翌月に控えた1941年12月8日、日本軍の米国ハワイへの真珠湾攻撃によって太平洋戦争がぼっ発。41年夏の全国中等学校優勝野球大会(現全国高校野球選手権)の地方大会が途中打ち切りなどに追い込まれる中、全国中等学校ラグビー大会は開催。ただし、関
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第23回:台北一中が初の単独優勝
2020/10/20 16:39 338文字1940年度 台北一中(台湾)が悲願の単独優勝。鞍山中(満州)と両校優勝だった第17回大会(1934年度)以来、6大会ぶり2回目の栄冠を手にした。 出場12校の実力が拮抗(きっこう)し、村野工(兵庫)が8-0で札幌商(北海道)を破った1回戦が全11試合の最多得点差。台北一中も愛媛師範との1回戦は6-
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第22回:撫順中が2連覇、前年度に続き決勝で秋田工降す
2020/10/20 16:42 267文字1939年度 撫順中(満州)が2連覇を達成した。前回に続き秋田工とぶつかった決勝は、冷静な試合運びで俊足バックス陣が持ち味を発揮し、雪辱を期す相手を11-3で退けた。初4強の北野中は抽選で涙 準決勝で涙をのんだ2校も前評判通りの力を見せた。3回目の出場で初の4強となった北野中(大阪)は1回戦で松山中
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第21回:撫順中が3回目の出場で初優勝
2020/11/11 19:06 305文字1938年度 撫順中(満州)が3回目の出場で頂点に立った。 初めて臨んだ決勝の相手は、前回、前々回大会の1回戦で顔を合わせて1勝1敗だった秋田工。初戦の2回戦で崇徳中(広島)を28-3、準決勝で函館商(北海道)を26-3と圧倒した勢いに乗って臨み、3点リードを許して迎えた後半に11点を奪って逆転し、
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第20回:秋田工が全4試合無失点で4大会ぶりV
2020/11/11 19:06 269文字1937年度 秋田工が4試合すべて無失点で、4大会ぶりの王座に返り咲いた。1回戦で撫順中(満州)、2回戦で保善商(東京)を降し、準決勝は崇徳中(広島)を36-0で圧倒。養正高普(朝鮮)との決勝は、FWの素早い集散とバックスの展開力を発揮し、3-0で競り勝った。後の強豪・保善商が創部2年で初出場 養正
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第19回:培材高普が大会初の初出場優勝
2020/10/20 16:50 298文字1936年度 培材高普(朝鮮)が、大会史上初めて初出場で頂点に立った。1回戦で前年度優勝の天理中(奈良)の技をパワーで封じて勢いに乗り、同じ初出場ながら初戦で秋田工を破った撫順中(満州)に続き、崇徳中(広島)も連破。台北一中(台湾)との決勝は、キックをうまく使って先手を取り続け、9-8で競り勝った。
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第18回:天理中が初優勝 過去2度敗れた決勝で「三度目の正直」
2020/10/20 16:52 343文字1935年度 天理中(奈良)が小粒ながら頭脳的なプレーで初優勝。過去2回、苦杯をなめていた決勝で「三度目の正直」を果たした。FWの巧みなプレーにバックス陣のパスとキックを併用した攻めを連動させ、1回戦で台北一中(台湾)、準決勝で鞍山中(満州)と前回大会で両校優勝の2校を連破。脇町中(徳島)を破った2
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第17回:鞍山中と台北一中が初の両校優勝
2020/10/20 16:57 397文字1934年度 前年度の決勝を戦った京城師範(朝鮮)と秋田工が1回戦で激突した。前回準優勝の雪辱を期した京城師範は先制トライを許したが、キックをうまく使った攻撃で逆転。その後は巧みな防御で反撃をしのいで5-3で競り勝ち、秋田工の2連覇の夢を早々に阻んだ。だが、京城師範も鞍山中(満州)との準決勝ではバッ
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第16回:秋田工が京城師範の4連覇阻み、東北勢初優勝
2020/10/20 17:00 377文字1933年度 その後、優勝回数を大会最多の15回まで延ばす秋田工が、出場5回目で初の頂点に立った。それまで3大会連続で敗れていた京城師範(朝鮮)を相手に「打倒京師」を果たした。8校による戦いの2回戦から登場し、初戦で慶応普通(東京)に快勝。準決勝は神戸二中(兵庫)の出足の鋭さに苦しんだが、試合終了間
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第15回:京城師範が3連覇 秋田工など奮戦及ばず
2020/10/20 17:03 423文字1932年度 京城師範(朝鮮)が3連覇を達成した。2大会前と同じ顔合わせとなった決勝は、雪辱を期す天理中(奈良)に対して密集戦で優位に立ち、スピードに乗ったパスプレーで防御網を切り裂いた。 京城師範の充実ぶりが際立ったが、初戦で対戦した秋田工も強い印象を残した。スクラムで押されながらも、風上からキッ
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第14回:京城師範が3試合100得点と圧倒のV2
2020/10/20 17:06 357文字1931年度 京城師範(朝鮮)が走力を生かし、全3試合30点以上の計100得点。2大会連続で頂点に立った。初戦で台北一中(台湾)に快勝。準決勝は前評判の高かった秋田工FW陣の強い当たりに苦戦したものの、スピード豊かなバックス陣が力を発揮した。大学生から指導を受けて「京師」対策を入念に練って臨んだ相手
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第13回:京城師範が初優勝 「外地」勢活躍の端緒に
2020/10/20 17:10 453文字1930年度 創部3年目の京城師範が、3試合で計84得点の攻撃力で、出場2回目で初の頂点に立った。馬力とスピードを生かして密集戦を支配。バックスを走らせてチャンスを確実にものにし、1回戦で秋田工、準決勝は名門・同志社中(京都)を破った。 決勝の相手は、バックスの展開力を生かして神戸一中(兵庫)、福岡
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第12回:慶応普通部が悲願のV 優勝旗が初めて京都を離れる
2020/10/20 17:13 360文字1929年度 慶応普通(東京)が悲願の初優勝を飾り、優勝旗が初めて京都を離れた。 慶応普通は天理中(奈良)、京城師範(朝鮮)を連破し、初の決勝進出。4大会連続10回目の栄冠を目指した同志社中(京都)との決勝はFW戦が劣勢で大半の時間でボールを支配されたが、早いつぶしで効果的な球出しを許さなかった。3
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第11回:同志社中が3大会連続9回目の栄冠
2020/10/20 17:17 369文字1928年度戦いの舞台は南甲子園に 大阪には花園ラグビー場完成 会場が、兵庫・甲子園球場の南に新設された南甲子園運動場に移った。新たな戦いの舞台でも力を見せつけた同志社中(京都)が、3大会連続9回目の頂点に立った。 初戦で強敵の慶応普通(東京)を零封。雨中の戦いとなった準決勝で天王寺中(大阪)を18
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第10回:同志社中が2年越しの連覇で昭和初の王座
2020/10/20 17:19 337文字1927年度 同志社中(京都)が「昭和」に入って最初の大会を制した。大正天皇ご逝去で延期の大会が再開 1926年12月25日に大正天皇がご逝去。年明けに予定されていた第10回大会は出場校が決まっていたが「今はスポーツを楽しむべき時期にあらず」と1年延期された。 28年1月に実施された大会には、8チー
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第9回:地区予選開始で「全国大会」に
2020/11/11 11:26 431文字1925年度 ラグビーの普及が進み、地区予選を行っての「全国大会」への第一歩となった。それまでは、サッカーとともに「日本フットボール大会」として行われていたが「全国中等学校ラグビーフットボール大会」として、独立した。同志社中が2大会ぶりに王座奪還 予選は「関東北」「京津・北陸」「阪神・中国・南海」「
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第8回:会場が完成間もない甲子園球場に
2020/11/11 11:22 339文字1924年度 1924年夏に完成した兵庫・甲子園球場に舞台が移った。その後は高校野球の「聖地」となり、プロ野球・阪神タイガースの本拠地ともなる球場では、外野にグラウンドが設けられた。京都一商が悲願の初優勝を達成 前回まで3大会連続で京都からの出場しかなく「京都大会」の色も濃かったが、天王寺中、北野中
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第7回:同志社中が5連覇の偉業を達成
2020/11/11 11:18 288文字1923年度京都中が初出場して、4校が覇権を争った。1回戦は同志社中が立命館中を28-3、京都一商が京都中を42-0と圧倒して、決勝は同志社中と京都一商による5度目の対戦となった。京都一商は悲願ならず、またも準優勝 意気込む京都一商がスクラムで押し込み、再三相手ゴール前まで迫ったが、反則でチャンスを
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第6回:舞台は新設の宝塚運動場に
2020/11/11 11:13 317文字1922年度 会場が1922年6月に新設された兵庫・宝塚運動場に移った。阪急電鉄が少女歌劇、動物園、植物園などと併せたレジャーランドとして開発を進めていた一部だった。同志社中4連覇 初陣・立命館中退ける 同志社中、京都一商のほか、創部間もない立命館中の京都勢3校が出場。初戦は同志社中が京都一商のパス
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第5回:同志社中が再び京都一商を破って3連覇
2020/11/11 11:04 285文字1921年度 前年度出場した慶応普通(東京)が参加せず、同志社中と京都一商の2校が宿命の対決。過去3回決勝で敗れている京都一商が闘志をむき出しにして臨み、同志社中はFW、バックスの連係が乱れ、なかなか得点を奪えなかった。 しかし、前半終了間際のトライで先制。後半はFWが一体となって機能し、再びトライ
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第4回:同志社中が大会初の連覇
2020/11/11 10:59 257文字1920年度慶応普通が参戦 慶応普通(東京)が加わり、同志社中、京都一商の京都勢と合わせた3校が出場。京都一商は不戦勝となり、同志社中と慶応普通がまず、雨中での戦いを繰り広げた。緊迫した展開となったが、同志社中はパスにキックを織り交ぜて前半に1トライを奪って先制。後半の猛反撃も必死の防御でしのぎ、零
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第3回:中等学校の大会に一本化
2020/11/11 10:52 297文字1919年度 前回大会までは大学、旧制高校、中等学校が入り交じって戦っていた。しかし「体力的に無理があり、不合理もある。中学ラグビーの普及にならない」との意見があり、中学の大会は一本化。現在の全国高校大会へと連なることになる。1試合のみの開催で、同志社中が王座返り咲き だが、当時の中学でラグビー部が
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第2回:試合巧者の三高が制覇
2020/11/11 10:46 281文字1918年度慶応、京都、同志社の大学3校も参加 慶応大(東京)と、京都勢の京都大、同志社大の大学3校を含む6チームが参加。前回大会の初代王者・全同志社は同志社大、同志社中と分かれての出場となった。 京大は柔道部員らを中心に作られた天狗倶楽部(てんぐくらぶ)が母体だった。1回戦は京大が同志社中と引き分
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第1回:サッカーを含む「フットボール大会」として開始
2020/11/11 10:26 415文字1917年度 「日本フートボール優勝大会」を大阪・豊中運動場で開催するとの社告が大阪毎日新聞に掲載されたのは、1917年12月22日のことだった。さらに25日には「冬季の運動競技として将来益々(ますます)普及発達して一大競技となるに相違ない」と伝えている。これが、現在の全国高校ラグビーフットボール大