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車いすラグビー日本代表 頂点目指す熱き戦い

  

    「世界トップレベルのプレーを体感するチャンス!」

    「ち密なチームプレーに注目を!」

     

     車いすラグビーは車いすでのタックルなど激しいプレーが特徴で、スピード感や迫力が魅力の競技だ。選手は手と足のいずれにも障害があり、その程度に応じてそれぞれ0.5〜3.5点の「持ち点」が与えられ、コート上4選手の合計を8.0点でチームを編成しなければならない。

     日本代表は2016年リオパラリンピックで初めて銅メダルを獲得し、2018年には世界選手権初制覇。世界ランキング3位の日本代表は、今年10月16日から20日にかけて東京で初開催される「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」に向け、さらなる強化に励んでいる。チームをけん引する2選手に、チームの現状や大会への展望などを聞いた。

     

    ――世界の強豪8カ国が集結する、「ワールドチャレンジ2019」が10月に開かれます。日本で初開催されるトップレベルの国際公式戦で、初観戦の観客も多いことでしょう。まずは車いすラグビーの魅力や見どころを教えてください。

     

    池崎:タックルされて倒れても起き上がり前へ前へと突き進むメッセージ性のある点が魅力的な競技です。ぶつかり合いや点の取り合いなどエンターテインメント性も高く、楽しんでもらえると思います。選手にはそれぞれ障害がありますが、気持ちの強さもあり、試合を見ると、いろいろな気づきがあると思います。

    今井:ボールを持つ選手に対してはタックルなど激しいシーンが見られるし、ボールを持たない選手たちも囲碁のような陣取り合戦を行っているので、そこも注目してほしいですね。池崎選手のようにボールを運びゴールを狙うハイポインターの選手が動きやすくなるよう、僕らローポインターの選手は相手選手の動きを止めスペースを作ります。

     

    ――リオでは銅メダル、世界選手権は優勝と、日本は実績を積み重ねています。今のチーム状態はいかがですか?

     

    池崎:去年、世界一になれたことは成長の証拠。大きな自信になりました。でも、僕たちは今も挑戦者です。世界一になった自分たちを越え、さらに進化しなければなりません。チームは今、そんな思いで練習に取り組んでいます。

    今井:そう。世界一になった世界選手権でも、予選では(世界ランク1位の)オーストラリアに敗れていますし、チャレンジャーという気持ちは忘れずにいなければと思っています。

     

    ――リオ以降の大きな変化は、ケビン・オアー・ヘッドコーチ(HC)の就任かと思います。今年で就任3年目になりますね。

     

    池崎:ケビンは、自分たちの眠っていた力を引き出してくれました。フレンドリーで選手とのコミュニケーションを大切にし、意見も尊重してくれます。僕たちも彼を信頼していて、チームの雰囲気はすごくいいですよ。

    今井:コート内の4選手とベンチの8人、プラス「13人目のプレイヤー」という存在感がケビンにはあります。特徴は声が大きいこと。でも、はっきりと指示を出してくれるので僕たちを鼓舞し、相手にはプレッシャーになる。ベンチにいてくれて心強いし、ピンチのときも「自信をもっていけ」と送り出してくれる。一緒に戦ってくれているなと感じます。

    池崎:そうそう。試合中、誰よりも大きな声で。でも耳に届く以上に心に響く。だから、頑張れます。

     

    ――ケビンHCの指導で特徴的なことや新たに取り入れた戦術などはありますか?

     

    池崎:例えば、ゾーンディフェンスを取り入れるなど戦略や戦術の幅が広がり、「常にファイトする」という強いメンタルも教え込まれました。試合中、ケビンの「ファイト!」という声が聞こえると、不思議とビッグプレーが出るんです。

    今井:ケビンはゲームの流れをよく見ているので、重要な瞬間をつかむのがうまいんです。プレーで大事なのは、「スペース、タイミング、コミュニケーションの3つだ」と繰り返し指導されています。

     

    ――さすが、国際経験豊富なケビンHCですね。国際経験といえば、池崎さんをはじめ、強化指定選手の中にもアメリカなど海外で武者修行を積む選手も増えてきました。

     

    池崎:経験は財産です。僕は先駆者としてアメリカに渡った島川選手の姿を見て、自分も負けたくないと思い、渡米しました。言葉も通じない外国では生活するだけでも挑戦だし、アメリカには車いすラグビーのチームが50チームもあり、毎週のように国際大会並みのレベルの高いトーナメントが行われているので、心身ともに鍛えられます。

    今井:(海外で経験を積んだ選手は)体も仕上がり、当たりも強くなって帰ってきます。貴重な経験をチームに持ち帰って共有してくれるので、心強い存在ですね。

     

    ――素晴らしいケビンHCや選手自身のプロ意識など、さまざまな面から日本代表がさらに進化していると感じます。今、特に取り組んでいることは?

     

    池崎:コンスタントなプレーです。相手に揺さぶられず、自分たちのプレーをミスせずにやり切ること。プレッシャーなどで感情が乱れると、パスも乱れます。「常に平常心」は僕の永遠の課題でもあります。

    今井:守備で取り組んでいるのはリカバリーディフェンスです。ある選手が相手のボールを持つ選手にプレッシャーをかけにいき、たとえ抜かれても、他の選手がスイッチして何度でもリカバリーして守ります。全員がハードワークしなければならないので体力がいるし、マークする選手をうまくスイッチするにはお互いの信頼関係も必要ですが、とても有効な守備方法です。

    池崎:車いすラグビーは、「攻撃側はボールを持ってから12秒以内にセンターラインを越えなければならない」など時間制限ルールが多い競技なので、時間をうまく使った戦略も重要ですが、リカバリーディフェンスは相手にプレー時間を使わせ心理的に追い込んでミスを誘うプレーになります。最近は長い時間を割いて練習していますね。

     

    激しいタックルで転倒する場面も多い。
    タックルの衝撃でパンクや部品が外れることも。
    次々とパンクするタイヤを修理するメカニック
    池崎選手の攻撃用車いす 前方のバンパー部分はぶつかった時にできた凹みで傷だらけ。ホイール、ガードが黒いのは滑り止めの松ヤニ。
    今井選手の守備用車いす 前方のバンパーは攻撃型と異なり特殊な出っ張りがある。出っ張りは攻撃をブロックするためのもの。金属の素材はチタンとアルミを使い分けている。選手専用の車いすは100万円以上する場合も。

    ――世界一にもなり、最新の世界ランクは3位です。今のチーム状況をどのように見ていますか?

     

    今井:世界選手権優勝はこれまで積み重ねてきた一つの結果です。でも、どの国もすでに力をつけ、プレースタイルも進化しています。僕たちもチームの映像分析スタッフと情報共有しながら新たな戦略を立て、さらなる向上を目指しています。

    池崎:今、チーム全体で追求しているのは精度ですね。ミスせず、自分たちのプレーを貫くこと。そのためには、海外経験もそうだし、強豪チームとの試合から学ぶなど経験を積むことが大事だと思います。

     

    ――今、ライバルだと感じるチームは?

     

    今井:世界ランク1位のオーストラリア、2位アメリカ、急上昇中の4位イギリス、5位カナダ。そして、世界3位の日本を含めた上位5カ国はどこが優勝してもおかしくないほど力が拮抗しています。個人的にはアメリカは誰が出ても強い人材の宝庫。一番手ごわいなと思っています。

    池崎:本当に、5チームの実力差はわずか。だからどのチームに対しても危機感や緊張感を持ち、常に挑戦者の気持ちで立ち向かいたいです。僕個人でいえば、強いハイポインターがいるオーストラリアは怖いですね。でも、アメリカも選手層が厚く、イギリスも総合力がある。カナダは組織的プレーがうまい。それぞれの特徴に応じて戦術が必要だと感じています。

     

    ――そんな強豪国と戦う上で、日本チーム内の代表争いも激しくなっているのではないでしょうか?

     

    池崎:そうですね。それぞれの選手に強みがあり、切磋琢磨している状況です。

    今井:若手も成長してきているので誰が選ばれても強いチームになると思います。チーム内に競争がある状況はリオ以前のチーム事情と比べて大きな変化です。全体のレベルアップにつながりますから、いい状態で日本チームが仕上がってきているなと感じています。

     

    ――力強いですね。ワールドチャレンジが楽しみになってきました。最後に大会への意気込みなどファンへのメッセージをお願いします。

     

    池崎:車いすラグビーとしては初めて日本で行われるトップレベルの国際大会なので、多くの人に世界の一流選手のプレーを見て魅力を感じてほしいです。それから海外のチームにも声援を送ってほしいですね。もちろん、僕たちも優勝に向けて頑張りますし、競技のファンになってもらってこれからも車いすラグビーを応援してもらえればと思います。

    今井:会場観戦の場合、コート全体が見えるので、テレビでは分かりにくい戦術も見られると思います。1点を取るためにハイポインターとローポインターがそれぞれの役割を果たし協力して戦う姿を、ぜひ会場に来て目にしてください!

    日本代表強化合宿 北海道岩見沢市

    選手プロフィル

    池崎大輔選手(3.0クラス/三菱商事/TOKYO SUNS) 1978年1月23日北海道生まれ。6歳の時、手足の神経がまひし、筋力が落ちていく難病、シャルコー・マリー・トゥース病を発症。高校生から車いすバスケを始め、2008年車いすラグビーに転向。2010年日本代表に初選出され、2012年ロンドンパラリンピック(4位)、2016年リオパラリンピック銅メダル獲得。2018年世界選手権初優勝に貢献、同大会MVP獲得。
    今井友明選手(1.0クラス/三菱商事/TOKYO SUNS) 1983年3月12日千葉県生まれ。中学校3年生の時に、プールに飛び込んだ際に床に頭を打ち、首を骨折。2009年、25歳の時にRIZE CHIBA(当時)の官野一彦選手に誘われ、車いすラグビーを始める。2013年強化指定選手に初選出。2016年リオパラリンピック銅メダル、2018年世界選手権初優勝に貢献。

    DREAM AS ONE.とは

    「DREAM AS ONE.」は、障がいを持つ人々がスポーツに親しむ機会を増やし、スポーツが持つ勇気と希望、感動を共有し応援の輪を広げる、三菱商事の障がい者スポーツ支援プロジェクトです。競技者と応援者両面への働きかけによって、ともに一つになり、夢に向かっていけると信じ、競技大会の協賛・運営サポート、障がい者スポーツ体験会や障がい児向けのスポーツ教室など、障がい者スポーツのすそ野を広げ、理解を高めるさまざまな活動を行っています。

    最新情報はウェブサイトにて https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/dreamasone/

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