環境・科学
ピックアップ
-
救済基金の残高800億円 患者と医師が望む新たな使い道とは
6/29 07:30 1790文字「新たな治療法を探りたい」。アスベスト(石綿)が原因で発症するがん「中皮腫」は治療法が限られ、急激に悪化して発症から1~2年で亡くなるケースが多い。石綿を吸って健康被害を受けた人に療養手当などを支給する国の基金の残高が800億円近くに達していることから、患者や治療に取り組む医師らは、治療法研究への
-
気候変動対策にウクライナ危機が落とす影 各国で化石燃料回帰の動き
6/28 20:40深掘り 1201文字26日からドイツ南部エルマウで開かれていた主要7カ国首脳会議(G7サミット)。G7ではこれまで、他国に先駆けて厳しい温室効果ガス排出削減目標に合意するなど、世界の気候変動対策をリードする役割が期待されてきた。だが、ウクライナ危機がそのけん引力に影を落としつつある。 サミットでは、二酸化炭素(CO2
-
翼ある宇宙機「スペースプレーン」、なぜ再び注目?
6/28 10:00 1887文字翼がある宇宙機「スペースプレーン」の開発に、国内外の企業が挑んでいる。かつて米国のスペースシャトルが代表的だったが、現在では宇宙に行く手段はロケットが主流だ。スペースプレーンはなぜいったん途絶え、再び注目されているのか。 ◇独自の切り替えエンジン 2007年に創設された名古屋市のベンチャー企業、P
新着記事
-
2.5メートルヨコヅナイワシ撮影できた 世界最大、深海の硬骨魚 昨年新種報告
2022/7/2 02:01 671文字駿河湾の深海で捕獲され、2021年に新種として報告された大型深海魚「ヨコヅナイワシ」を調査していた海洋研究開発機構のチームが、湾からはるか南の深海底で、全長250センチ超の巨大なヨコヅナイワシの撮影に成功した。水深2000メートル以上の深海に生息する、サメやエイなどの軟骨魚類を除く硬骨魚類の中で、
-
排ガス規制「権限逸脱」 脱炭素政策に影響 米最高裁判断
2022/7/2 02:00 688文字米連邦最高裁は6月30日、オバマ政権時代に環境保護局(EPA)が策定した石炭火力発電所に対する厳しい排ガス規制計画について、法律が認める権限を逸脱しているとの判断を示した。今後、経済に大きな影響を与える厳しい環境規制には、議会の承認が必要となる可能性がある。脱炭素に力を入れるバイデン政権に逆風とな
-
石炭火力発電所の排ガス規制「権限逸脱」 米連邦最高裁が判断
2022/7/1 13:56 775文字米連邦最高裁は6月30日、オバマ政権時代に環境保護局(EPA)が策定した石炭火力発電所に対する厳しい排ガス規制計画について、法律が認める権限を逸脱しているとの判断を示した。今後、経済に大きな影響を与える厳しい環境規制には、議会の承認が必要となる可能性がある。脱炭素に力を入れるバイデン政権に逆風とな
-
全長2.5mのヨコヅナイワシ撮影成功 深海の硬骨魚で世界最大
2022/7/1 13:00動画あり 707文字駿河湾の深海で捕獲され、2021年に新種として報告された大型深海魚「ヨコヅナイワシ」を調査していた海洋研究開発機構のチームが、湾からはるか南の深海底で、全長250センチ超の巨大なヨコヅナイワシの撮影に成功した。水深2000メートル以上の深海に生息する、サメやエイなどの軟骨魚類を除く硬骨魚類の中で、
-
海の家の食器、土に再生プラに 由比ガ浜海水浴場、1日海開き
2022/7/1 08:37 689文字「食器を土に再生しよう」。神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場で1日、海開きに合わせて、海の家で使う食器を自然界で分解される「生分解性プラスチック」にする取り組みが始まる。石油が原料の使い捨てプラスチック製品を減らすのが目的で、題して「由比ガ浜ブルーオーシャン宣言」。関係者は「ここでの取り組みが、他の
-
-
はやぶさ2チーム解散
2022/7/1 02:03 189文字宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、小惑星リュウグウから試料を持ち帰った探査機はやぶさ2のプロジェクトチームを30日で解散すると発表した。はやぶさ2はリュウグウのミッションをほぼ終え、2031年に別の小惑星を目指す計画で、体制を見直して若手を中心とした新チームに移行する。 現チームはJAXA
-
「次元の違う」除染と住民の不安 福島・復興拠点で避難指示解除
2022/6/30 21:00深掘り 2644文字東京電力福島第1原発事故に伴う福島県の帰還困難区域のうち、政府が優先的に除染を進めてきた特定復興再生拠点区域(復興拠点)で避難指示の解除が始まった。最初の葛尾(かつらお)村が6月12日から、2例目の大熊町は30日からで、全町民の避難が唯一続く双葉町でも近く解除される見通し。ただ、将来にわたり避難指
-
回収キャップ、14年で1000万個達成 静岡の障害者事業所
2022/6/30 20:15動画あり 447文字静岡県沼津市原の障害者就労支援事業所「ウィサポートゆう」が、2008年7月から取り組んできたペットボトルキャップの回収総数が1000万個に達した。リサイクルの中継場所になっている事業所横のマックスバリュ沼津原町店(同市大塚)で30日、記念式典があり、利用者ら約20人が節目を祝った。 リサイクル業者
-
はやぶさ2チーム、旅路の終わり 新体制へ移行
2022/6/30 13:06 386文字宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、小惑星リュウグウから試料を持ち帰った探査機はやぶさ2のプロジェクトチームを30日で解散すると発表した。はやぶさ2はリュウグウのミッションをほぼ終え、2031年に別の小惑星を目指す計画で、体制を見直して若手を中心とした新チームに移行する。現チームはJAXA所
-
「肉は食べません」 環境負荷考慮、クライマタリアンという選択
2022/6/30 11:10 2915文字米国の人気レシピサイトが昨年、牛肉を使った新しいレシピを載せないと発表して話題を呼んだ。あらゆる食材のうち、温室効果ガスの排出量が際だって大きい牛肉を控えて、気候変動にブレーキをかけようという訴えだった。地球環境に負荷が小さいものをなるべく選んで食べる人たちを「クライマタリアン」(climatar
-
-
PICKUP
「皮膚」持つ指型ロボット 人の細胞から作製 「傷」修復容易に 東大チーム
2022/6/30 02:01 390文字<ピックアップ> 人の細胞から作った「皮膚」で覆われた指型ロボットを作製したと、東京大のチームが9日付の科学誌に発表した。傷が付いてもコラーゲンのシートを貼ると簡単に修復できる。チームの竹内昌治教授(機械工学)は「生物と無生物の優れた部分を採用し、自己修復機能や触覚を備えた、人に近いロボットの開発
-
科学の森
翼付き宇宙機で「身近」に
2022/6/30 02:01 1785文字翼がある宇宙機「スペースプレーン」の開発に、国内外の企業が挑んでいる。かつて米国のスペースシャトルが代表的だったが、現在では宇宙に行く手段はロケットが主流だ。スペースプレーンはなぜいったん途絶え、再び注目されているのか。 ◇一般空港、離着陸も可能に 2007年に創設された名古屋市のベンチャー企業、
-
PICKUP
理研労組、救済申し立て 規定変更後の雇い止め撤回求め
2022/6/30 02:01 263文字<ピックアップ> 理化学研究所の労働組合などは20日、有期契約で働く研究系職員の雇い止め問題を巡り、団体交渉での理研側の対応が不誠実だとして東京都労働委員会に救済を申し立てたと明らかにした。厚生労働省で記者会見した。 3月以降、雇い止めの撤回を求めてきたが、理研側は「(対応は)検討中で回答を延期す
-
PICKUP
劣化の進行懸念、規制委委員視察 福島第1原発
2022/6/30 02:01 406文字<ピックアップ> 原子力規制委員会の山中伸介委員は17日、東京電力福島第1原発を視察し、廃炉作業の進捗(しんちょく)や廃棄物の管理状況について東電幹部と意見交換した。視察後に取材に応じた山中氏は、事故から11年以上が経過し、さまざまな施設の劣化が進む現状に懸念を示し「作業の安全に支障がないようにし
-
岩手県、ペット施設に取り残された犬や猫など300匹超を保護
2022/6/29 21:00 375文字岩手県は29日、廃業した同県奥州市のペットショップに取り残された300匹を超える犬猫などの動物を緊急保護したと発表した。県が保護した数としては過去最多という。 県内9カ所の保健所や、県と災害時の動物救護活動協定を結んでいる動物愛護団体へ順次移送しており、準備が整い次第、新しい飼い主を探して譲渡する
-
-
はやぶさ2チーム解散 2031年に別の小惑星へ、新チーム移行
2022/6/29 18:56 587文字宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、小惑星リュウグウから試料を持ち帰った探査機はやぶさ2のプロジェクトチームを30日で解散すると発表した。はやぶさ2はリュウグウのミッションをほぼ終え、2031年に別の小惑星を目指す計画で、体制を見直して若手を中心とした新チームに移行する。 現チームはJAXA
-
東電管内、30日も「電力需給ひっ迫注意報」 4日連続
2022/6/29 18:31 609文字経済産業省は29日、記録的な暑さに伴う冷房利用の増加などを受けて東京電力管内に発令している「電力需給逼迫(ひっぱく)注意報」を30日も継続すると発表した。注意報に基づき節電を要請するのは、27日から4日連続となる。厳しい需給が当初予想された北海道、東北の両電力管内は、30日の注意報発令を見送った。
-
琵琶湖で絶滅危惧の真珠貝、復活計画 東日本に移した固有種戻す
2022/6/29 14:54 1200文字琵琶湖・淀川水系の固有種で絶滅危惧種の大型二枚貝、イケチョウガイの種の保全を図るため、滋賀県水産試験場(水試)は東日本に生き残るイケチョウガイを琵琶湖に戻し、繁殖させる取り組みを始めた。琵琶湖・淀川水系での生息は近年確認されておらず、成功すれば生物多様性の復元に近づく。イケチョウガイは淡水真珠の母
-
避難所に遠隔操作ロボ 健康相談や防犯に 大分大とNPOが連携
2022/6/29 10:31 693文字大分大減災・復興デザイン教育研究センターは、大分県日田市や災害復興に取り組むNPO法人「リエラ」(日田市)と連携し、遠隔操作できるロボットを使って避難者の健康相談や避難所の状況把握をする取り組みを始めた。ロボットは台風シーズンが終わる秋ごろまでリエラの事務所に置き、災害時にはリエラから避難所にロボ
-
ロボットとAI「匠の技」でiPSから細胞培養 理研、再生医療支援
2022/6/29 09:42 526文字iPS細胞から目的の細胞を作り出す過程について、理研などの研究チームは、人工知能(AI)に制御されたロボットが自動的に最適な細胞の培養条件を探し出す技術を開発したと発表した。手作業による細胞の培養は習熟が必要で、品質にばらつきが出やすい。AIを使って「匠(たくみ)の技」を再現することで、実験の精度
-