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安倍首相、秋葉原の激高 かばう菅氏

都議選で自民党候補者への支持を訴える安倍首相=東京都千代田区のJR秋葉原駅前で2017年7月1日午後5時3分、藤井達也撮影

聴衆の「辞めろ」コールに「こんな人たちに…」

 安倍晋三首相は学校法人森友学園や加計(かけ)学園の問題で不信を招いたとして、国民への「丁寧な説明」を約束している。ところが1日の東京都議選遊説では聴衆の「辞めろ」コールを「演説を邪魔する行為」と批判し、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と激高した。国会で今後、丁寧な説明を期待できるのか。【和田浩幸、佐藤丈一】

 これまで国政選挙に圧勝してきた安倍首相にとり、東京・秋葉原駅前は支持者が日の丸の旗を振る街頭演説の「聖地」とされる。

 しかし、その日は違った。「安倍やめろ」の横断幕を掲げる集団が駅前ロータリーに陣取り、演説前から物々しい雰囲気に包まれていた。首相がマイクを握ると「帰れ」コールが起き、途中で「辞めろ」の大合唱に変わった。首相は選挙カーの上から指さし、有権者を批判した。

 演説の邪魔など「自民党は絶対にしない」と断言したが、その首相自身、国会で野党側にやじや挑発的答弁を繰り返してきた。先月5日の衆院決算行政監視委員会では、加計学園問題を巡り「やじを飛ばすのはやめていただきたい」と野党側に注文。だが、その約10分後、野党の質問中に「いいかげんなことばかり言うんじゃないよ」とやじを飛ばし、委員長に注意された。

 首相が街頭演説で有権者に声を荒らげるのは異例だ。一橋大の只野雅人教授(憲法学)も「安倍首相は批判されるとむきになるところがあるが、普通は考えられない」と驚きを口にする。加計学園問題などを審議する臨時国会の召集に自民が応じない点を踏まえ、只野氏は「ほとぼりが冷めるまで待つつもりかもしれないが、有権者の批判は抑え込めない」と見ている。

 政治家の発言を分析した著書もある名古屋外国語大の高瀬淳一教授(情報政治学)は「支持率低下の中で投票前日に街頭に出たこと自体が逆効果なのに、聴衆のやじに反応し、投票結果に影響したのではないか。政治家として未熟だ」と話す。首相は都議選惨敗を受けて3日に「反省すべき点は反省し、謙虚に丁寧にやるべきことを前に進めたい」と述べたが、高瀬氏は「今後よほど丁寧に政権運営しないと党内をまとめることも難しくなる」と指摘する。

 首相とともに「丁寧な説明」を口にする菅義偉官房長官も3日の記者会見で、秋葉原の件は有権者軽視では、と記者に問われ、いつもの口調で「全く(問題)ありません。きわめて常識的な発言じゃないですか」と安倍首相をかばった。

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