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衆院選

国替えの悲哀…希望1次公認候補、それぞれの事情

通勤客らに手を振る希望の第1次公認候補=東京都昭島市で2017年10月4日午前7時半すぎ、熊谷泰撮影

 小池百合子東京都知事が代表を務める「希望の党」が3日に発表した第1次公認候補192人の中には、本来の地盤ではない選挙区からの出馬を迫られた立候補予定者が少なくない。単独政権を目指し、民進党や日本維新の会出身者の合流など調整を短期間で進めた結果だが、突然の“国替え”となった陣営は不安を抱えての船出となる。それぞれの事情を追った。

 「政権交代に向けた大切な選挙。小池知事とは日本新党以来の仲間です」。第1次公認候補発表から一夜明けた4日早朝、東京都昭島市のJR昭島駅前で、古巣の山梨1区からの出馬を考えていた矢先に東京25区に国替えとなった維新前職の小沢鋭仁氏が通勤客らにアピールした。

 「25区と聞いてびっくりした」とビラものぼりも用意できていない中での“希望公認予定候補者”としての初の街頭演説。小沢氏は「全力を尽くします」と決意を語るが、陣営幹部は「距離が近いだけで縁もゆかりもない」と不安を隠さない。

未練断ち切る

 故羽田孜元首相の後継として千曲川沿いの長野3区から立候補を予定していた民進元職の寺島義幸氏は、民進前職との公認争いの末、峠を越えた同4区へ。「流れを受け入れるしかないが、もやもやしたものは残る」と後援会幹部はぼやくが、寺島氏は「羽田さんの思いを引き継ぎ、しっかり戦いたい」と未練を断ち切る。

 維新元職の大熊利昭氏は、文京区などからなる東京2区から出馬できなくなり、茨城県北部の茨城4区へ。希望と維新が東京、大阪でそれぞれ対立候補を立てない「すみ分け」を決めたあおりとみられ、4日に茨城入りして記者会見に臨む。「落下傘ですが、よろしくお願いします」

 「奈良3区から立候補を予定している前川です」。公認発表の前夜、奈良2区で出馬を目指していた元参院議員の新人、前川清成氏は3区の奈良県橿原市でマイクを握った。民進から希望に公認申請したものの、名簿の2区には別の新人の名前があったため。1日に開設したばかりの事務所を橿原市内に移す。

涙こみあげた

 東京23区から出馬予定だった民進元職の櫛渕万里氏は、維新から移ってきた新人に取られ、都心をはさんだ反対側の千葉3区に移る。衆院解散前の週末は地元の町田市でみこしをかつぐなどしただけに「涙がこみあげました」。それでもフェイスブックに「臨機応変が政治家にも大切な資質」と書き込んで気持ちを新たにし、「森友・加計問題をうやむやにできない」と決意を口にした。【川辺和将、松本光樹、玉腰美那子】

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