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衆院選 党首の訴え、響いたか アキバ、首相に声援と批判

衆院選投開票を翌日に控え、党首の街頭演説に集まる聴衆ら=JR新宿駅前で2017年10月21日午後6時29分、丸山博撮影(画像の一部を加工しています)

 選挙戦最終日の21日、日本列島に台風21号が近づき全国的に天気が崩れる中、各党の党首たちは街頭に立ち、声をからして支持を訴えた。「安倍政治」の是非が問われた12日間。「最後の訴え」に、有権者は何を思ったのか--。

自 民

 安倍晋三首相が最後の遊説先に選んだのは、前回の衆院選同様に東京・秋葉原だった。

 JR秋葉原駅前では午後から自民党の閣僚や党幹部らが次々と街頭演説。自民党の集会さながら、演説カーの周りを大勢の支持者が日の丸を手に集まり、「負けるな安倍総理」と書かれた横断幕も掲げられていた。遠巻きに、「安倍内閣は退陣せよ」などと書かれたプラカードを掲げる聴衆の姿があった。

 小雨の降る中、午後7時半ごろ安倍首相が到着すると支持者が一斉に拍手。一部の聴衆が「安倍やめろ」などと声を上げると、別の聴衆が「やじをやめろ」と叫び、言い争いになる一幕もあった。警察官が大勢出て警備に当たり、聴衆同士の衝突には至らなかった。

 7月の都議選最終日には、この場所でやじを飛ばした聴衆に向かって「こんな人たちに負けるわけにいかない」と発言し批判を浴びたが、この日は反応することもなく、経済対策などでの成果を強調。「当選のために看板を替える人とどちらが信頼できるか」と野党批判で演説を締めくくった。

 渋谷区の自営業、古本恭子さん(49)は「安倍首相より良い人はいない。株も上がり、若者の雇用も改善している。批判ばかりしてもしょうがない」。新宿区の会社員、中西幸宏さん(35)は「アベノミクスで株価が上がっているというが給料は変わらない。森友、加計問題の説明も納得できず、独裁的になっているのではないか」と批判した。【杉本修作、内橋寿明】

公 明

 公明党の山口那津男代表は関東各地を遊説。埼玉県所沢市の西武鉄道所沢駅前で演説を聞いた東京都清瀬市の会社員、植村清司さん(58)は「今後の憲法改正や安保政策では、雰囲気に流されずにこれまでの主張を貫き、政権内で存在感を発揮してほしい」と望んだ。

 所沢市の主婦、早川由美子さん(62)は「アベノミクスの効果がそれほど実感できない。暮らしがよくなる政策を実行して」と求めた。【内橋寿明】

希 望

 希望の党の小池百合子代表は東京都内を中心に街頭演説し、衆院議員時代の地盤だった豊島区の池袋駅西口で締めくくった。午後8時前に演説を終えると、都知事としてのパリ出張のため、羽田空港へと向かった。

 品川区で演説を聞いた同区の主婦、浜田美里さん(67)は、同党が「消費増税凍結」を公約に掲げていることについて「消費税が上がらないのはありがたい」と評価。大田区の大学生、津田悠貴さん(21)は「やはり都知事との『二足のわらじ』には無理があったのでは。もっと国政のことについて語ってほしかった」と語った。【芳賀竜也】

共 産

 共産党の志位和夫委員長は東京都渋谷区のJR渋谷駅前でマイクを握り、政権への批判を強めた。文京区の無職、松永光明さん(66)は「ぶれずに政権の問題点や疑惑を追及してほしい。当初の(野党)共闘は崩れたが、方向性がより近い党同士が組めたので、結果的によかったのではないか」と話した。

 中野区の主婦、田中恵子さん(65)は「私たちに寄り添った政治を期待したい」と訴えた。【渡辺暢】

立憲民主

 立憲民主党の枝野幸男代表は東京都内などを回り、JR新宿駅南口では福山哲郎幹事長と共に集まった聴衆に支持を訴えた。東京都三鷹市の会社員、富宮淳二さん(64)は「立憲主義の意味をうまく説明していた。安倍政権の対抗勢力になってほしい」と期待した。

 千葉県松戸市の女性会社員(27)は「言ったことを実現できなかった民主党のようにはならないでほしい」と語った。【関谷俊介】

日本維新の会

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は大阪府八尾市や東大阪市などで街頭演説し、身を切る改革などを訴えた。大阪市東成区の会社員、黒川敏郎さん(59)は「政治家自身がまず身を切るというのは納得ができる」と評価した。

 一方、同市生野区の無職、宮本正己さん(75)は「今回の選挙は野党の足の引っ張り合いが目立ち、分かりにくかった」と振り返った。【椋田佳代】

社 民

 社民党の吉田忠智党首は大分県内を遊説し、森友学園や加計学園の問題で政権批判を展開した。大分市の衣料品店駐車場で演説を聞いた同市の森松直彦さん(78)は、一連の問題を巡る安倍晋三首相の説明に納得ができないといい、「(首相が)うそをつくのを聞きたくない」と共鳴。一方、同市の主婦、野村登美子さん(67)は「憲法の議論が足りない」と同党に注文を付けた。【田畠広景】

日本のこころ

 日本のこころの中野正志代表は正午過ぎ、東京都中央区銀座で、街頭演説。スマートフォンで写真を撮る聴衆らを前に、北朝鮮に対する「敵基地攻撃能力」の保有などの必要性を訴えた。議席獲得は困難との情勢も伝えられるが、東京都文京区の自営業、寺田悠甫さん(28)は「尖閣諸島問題への中国の対応も考えると、国防力を強化するしかない」と支持した。【土江洋範】

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