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兵庫・篠山市

「丹波篠山市」変更が賛成多数 住民投票

市名が「丹波篠山市」になる見通しとなり、喜ぶ酒井隆明氏(中央左)と支援者ら=兵庫県篠山市で2018年11月18日午後10時11分、小松雄介撮影

出直し市長選、改名進める前市長の酒井隆明氏が4選

 「丹波篠山市」への市名変更の賛否を問う兵庫県篠山市の住民投票が18日、投開票された。「賛成」は1万3646票で、「反対」の1万518票を上回り、賛成多数となった。同日あった出直し市長選では改名を進める前市長の酒井隆明氏(64)が4選を決め、「丹波篠山市」の誕生に大きく前進した。

 市名変更を巡る住民投票は異例。投票率は69.79%で、条例で成立要件とする50%を大幅に上回った。市選挙管理委員会によると、当日有権者数は3万5005人で、3割に当たる1万479人が期日前投票し、市民の関心の高さを示した。

 酒井氏は市内で支持者を前に「市名の問題をやっと解決できる。住民投票の結果を尊重し、手続きを進めたい」と述べた。12月の定例市議会にも改名の条例案を提出し、改元に合わせて来年5月の市名変更を目指す方針だ。

 これまで市特産の「丹波」ブランドの黒豆やクリなどが、隣接する兵庫県丹波市や京都府京丹波町の生産と間違われる事例が頻発。2007年に市長に就いた酒井氏は、「丹波」を冠した市名に変更する条例の準備を進めた。しかし「トップダウン」との批判から市民団体「市名の名付け親になろう会」が先月に住民投票を請求し、酒井氏も辞職して市長選と同日実施する異例の事態に発展した。

 市民の間では「『丹波篠山ブランド』が特産品のPRに役立つ」という賛成派と、システム改修をはじめ市支出は6550万円に上ることなどから「費用や手間がかかる」とする反対派に二分された。改名への賛否を呼び掛ける行為が市長選候補の応援と捉えられるおそれもあり、市民団体などは11日の告示以降は活動を控えた。それでも投票率は50%以上となった。

 同会の小寺恵美代表(35)は「市名論争に終止符を打ち、賛成、反対を超えて市を良くするため力を合わせたい」とコメントした。【丸井康充、目野創、黒詰拓也】

旧国名「丹波」付けるのは今の時流にも合致

 辻幸恵・神戸学院大教授(ブランド論)の話 ブランド化のため自治体名を変えるのは一つの有効な手法。自治体名、地名、商品名の関係が密になるほどイメージされやすい。旧国名の「丹波」を付けるのは、古いものを見直す今の時流にも合う。ただ、全国の「○○銀座」が全て栄えたわけではないように、特産品も「篠山」ならではの具体的価値を生み出さなければ埋没してしまうだろう。

「丹波篠山市」への市名変更を巡る動き

1999年 4月 4町が合併して兵庫県篠山市誕生

2004年11月 兵庫県丹波市誕生

  05年10月 京都府京丹波町誕生

  17年 2月 篠山市商工会などが市名変更の要望書提出

  18年 8月 酒井隆明市長が丹波篠山市へ改名する意向表明

         市民団体が住民投票を求める署名活動開始

      9月 市民団体が約1万人分の署名提出

     10月 住民投票の実施決定。酒井市長が辞職表明

  11月11日 住民投票と出直し市長選告示

     18日 住民投票と出直し市長選投開票

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