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札幌市

障害者も支援カードで投票参加 統一地方選で導入

毎年、実施されている模擬投票で投票する参加者と職員ら=札幌市で2018年10月、札幌市手をつなぐ育成会提供
札幌市選管が導入する選挙支援カード=札幌市手をつなぐ育成会提供

 札幌市選挙管理委員会は障害のある人でもスムーズに投票できるよう、必要なサポートを記載する選挙支援カードを2019年の統一地方選から導入する。カードの作成は障害児を持つ親らで作る「札幌市手をつなぐ育成会」(長江睦子会長)と協議し検討してきた。育成会は「障害があってもちょっとしたサポートで投票できる場合は多いので、カードが投票に行くきっかけになれば」と話している。【安達恒太郎】

     育成会によると、自閉症などの障害を抱える人の中には、意思疎通や初めて経験する場面が苦手だったり、パニックになったりする人がいたり、投票所の物々しい雰囲気が苦手な人も多いという。カード作成に携わった育成会の深宮しのぶ主任は「投票時のルールや流れがわからないだけで、サポートがあれば投票できるという人は多いはずだ」と話す。

     育成会は今年に入り市選管とカード導入に向けて本格的な検討を始め、話し合いには自閉症児の保護者らで作る「札幌ポプラ会」など他団体も加わり「字を大きくしてほしい」「キャラクターの絵などを入れて軟らかい雰囲気にして」などの意見が出た。

     完成したA4判の支援カードには事前に必要な支援などを記載し、当日投票所の職員に渡すことで、スムーズに投票できるようにする。コミュニケーション方法として、会話ができる▽メモができる▽指さしができる--の三つから選択するほか、投票所の係員に投票したい候補者名を伝え代筆する「代理投票」の希望の有無も選択できるようにする。

     その他の自由記載欄には「急に話しかけないで」「体には触らないでほしい」など、支援を受ける上で気を付けてほしいことの記載を想定している。

     育成会と市選管では14年から毎年、障害のある人などを対象に、投票の流れなどを説明する研修会を開催してきた。合わせて本物の投票用紙や投票箱のほか、投票前に本人に届く通知書などを使った本番さながらの模擬投票を実施し、これまでに延べ400人が参加。今年10月の模擬投票には約90人が投票した。毎回、模擬投票には市選管職員も参加しており、市選管担当者は「支援カードの導入だけでなく、受け入れる職員の理解が大切。当事者の負担を減らし、投票しやすい環境を整えていきたい」としている。

     支援カードは市選管のホームページからダウンロードできるようにするほか、各区役所の窓口に設置することも検討している。

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