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混乱のバングラデシュ総選挙 衝突で死者 野党候補者、刺され搬送

総選挙の投票でセキュリティーチェックを受ける女性(中央)=ダッカで2018年12月30日、ロイター

 【ニューデリー松井聡】バングラデシュ総選挙(定数350、任期5年)が30日投開票された。31日までには大勢が判明する見込み。ハシナ首相の与党・アワミ連盟(AL)の政権下ではこれまで、野党・バングラデシュ民族主義党(BNP)の政治家や支援者が多数拘束されてきた。警察によると、この日、各地で衝突が発生し、少なくとも17人が死亡、20人以上が負傷。選挙の公平性が危ぶまれる事態になっている。

     AFP通信によると、この日は60万人の治安部隊が各地に配置されたほか、偽の情報の拡散を防ぐため、携帯電話のインターネットが制限された。

     地元メディアによると、各地で与野党の支持者や警官隊との間で衝突が起きた。BNPによると、首都ダッカで同党の候補者の一人が刺され、病院に搬送されたという。負傷の程度は不明。

     また、複数の投票所でALの関係者が、野党支持者の投票を妨害する行為があった。投票をボイコットした野党の候補者も多数いた。選挙管理委員会は不正についての告発があれば、調査する意向を示している。

     BNPによると、11月以降、1万5000人以上の野党政治家や関係者が当局に拘束された。また、麻薬「ヤーバー」の捜査の一環で野党関係者が殺害されたとの指摘もある。国連や米国などは選挙の公平性に懸念を示してきたが、AL側は、野党政治家らの拘束について、「法に基づいた正当な行為」と主張している。

     ハシナ氏は30日朝、首都ダッカで投票後に記者団に対し、好調な経済成長を背景に、「人々はALを支持する。間違いなく勝つ」と自信を見せた。

     バングラでは1990年代以降、ALとBNPがほぼ交互に政権を担ってきた。同時に、ハシナ氏と、BNP党首のジア元首相は激しく対立。ジア氏は今年2月に汚職罪で有罪判決を受け、出馬できなかった。

     選挙ではALが優勢と見られるが、BNPは選挙後も「選挙が不公正だった」と批判する構えで、混乱は当面続く可能性がある。

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