大阪府知事と大阪市長のダブル選に立候補する4氏が初めてそろい、論戦を交わした18日の討論会。大阪維新の会が推進する都構想の是非や、自民がかつて対案として提示した会議体を巡って、市長選に立候補する松井一郎氏と柳本顕氏が互いに批判を繰り広げる展開に。告示を前に両陣営が早くも火花を散らした。
1時間に及んだ討論会の終盤。松井氏は、2015年5月に都構想が住民投票で否決された後、自民の提案で設置された府市の課題を協議する「大阪戦略調整会議」(大阪会議)が、「二重行政解決の入り口にもたどりつけなかった。答えを出せない場所だった」と切り捨てた。
これに対し、柳本氏は、都構想の制度案を協議する法定協議会が今月、混乱のまま幕を閉じたことに言及。「法定協の議論を見ていると、まさに『ポンコツ協議会』。それ以下だ」と語気を強めた。松井氏がこれまでに大阪会議を度々「ポンコツ会議」と批判したことを受け、柳本氏は「あらゆる会議体は参加する方の意思でポンコツ化できる」と法定協をこき下ろす形で反論した。
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