なり手不足や投票率の低下など数々の課題に直面する地方議会。そうした現状に風穴を開ける取り組みが愛知県犬山市議会で進んでいる。ガラガラだった傍聴席が埋まり、16年間放置されていた市環境基本計画の改定にもつながった。キーワードは「市民参加」だ。
「犬山に住んでいて良かった。このまま続いていけばもっといい街になる」――。3月20日夜。集まった市議らを前に白いつえを持った宮田尚人さん(54)が熱っぽく語った。
宮田さんが継続を求めたのは市議会が導入した「市民フリースピーチ制度」だ。公募で集まった市民が議場で…
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