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聴覚障害の豊田市議が初登庁 採決方法、挙手に変更

当選後初の議会に臨む中島竜二市議。右奥は手話通訳者=愛知県豊田市役所で2019年5月15日午前10時27分、三浦研吾撮影

 4月の統一地方選で初当選した聴覚障害のある愛知県豊田市議、中島竜二さん(30)が15日初登庁し、議会に臨んだ。この日は「異議なし」などと発声していた採決方法が挙手になるなど議会運営がさっそく変更された。

 中島さんは、生まれつき耳が不自由で話すことができず、日常生活では手話とタブレット端末で対話している。自動車部品メーカーに勤めていたが、「障害者の権利保障や福祉制度を政治で変えたい」との思いから昨年9月に退職。「耳が聴(き)こえなくても、心が聴(き)こえる市政を」などのスローガンを掲げ、4109票を得て初当選した。

 この日初めて市議会臨時会に出席。議場には手話通訳者2人が配置され、議長選などの議事に臨んだ。報道陣の取材に筆談で答え、「手話通訳者を付けてくださり、本当にありがたい。小さな一歩ですが(政策を)着実に進められそうです。まずはバリアフリー条例制定などを進めたい」と意気込んだ。

 臨時会では、公務の手話通訳費200万円を加えた一般会計補正予算案が可決された。中島さんは早ければ6月定例会で一般質問に立つ。議会事務局の担当者は「方法などは今後詰める。タブレット端末の使用など、いろいろな選択肢を検討したい」と話した。

 「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」によると、聴覚障害のある議員は現在、埼玉県戸田市の佐藤太信市議や兵庫県明石市の家根谷敦子市議がいるが、東海3県では初めて。【三浦研吾】

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