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金融庁報告書から透けて見える「戦前のイヤな感じ」

金融庁の「報告書騒動」の発端となった麻生氏の諮問文。自ら有識者に「検討」してもらいながら、その結果の受け入れは拒否するという奇手に出た=東京都千代田区で2019年7月11日

 考えている。かの「老後2000万円問題」、金融庁報告書の一件だ。おカネの不安もさることながら、安倍晋三政権が報告書を握り潰したことが気になっている。昭和の戦争の時代にも、似たようなことがあった。報告書から透けて見える「戦前のイヤな感じ」を読み解いた。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

 それにしても、麻生太郎財務相にはびっくりである。

 例の報告書、金融担当相も兼ねる麻生氏が2016年4月、金融庁の審議会に「経済の持続的な成長及び家計の安定的な資産形成を支える」方法を検討するよう求めたことを受けて、有識者が3年がかりでまとめたものだ。

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残り2784文字(全文3055文字)

吉井理記

1975年東京生まれ。西日本新聞社を経て2004年入社。憲法・平和問題、永田町の小ネタ、政治家と思想、東京の酒場に関心があります。会社では上司に、家では妻と娘と猫にしかられる毎日を、ビールとミステリ、落語、モダンジャズで癒やしています。ジャズは20代のころ「ジャズに詳しい男はモテる」と耳に挟み、聞き始めました。ジャズには少し詳しくなりましたが、モテませんでした。記者なのに人見知り。

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