山本太郎代表が率いる「れいわ新選組」が支持を広げた背景には何があるのか。「『リベラル保守』宣言」「血盟団事件」などの著書がある中島岳志・東京工業大教授(日本政治思想)に聞いた。【大場伸也/統合デジタル取材センター】
――れいわはインターネット上や東京の街頭演説で人気を得て、参院選で2議席を獲得しました。
◆これまでの政治家との言葉の違いが大きかったと思います。左派政党はこれまで、基本的にはエリート政党だった。枝野幸男・立憲民主党代表も、玉木雄一郎・国民民主党代表も、基本的にはオールマイティーな政策の人。何を聞かれてもしっかりとした答えができます。ところが、山本さんは街頭で質問された時に「ぼく、それ分かりません」「この中でぼくより詳しい人がいたら答えてください」と言うんです。これはエリートの中年男…
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1973年生まれ、2000年入社。船橋、千葉支局、政治部(2年間経済部)、長崎支局、小倉報道部、統合デジタル取材センターを経て政治部。野球好き。学生時代にバイトしていた新宿ゴールデン街に出没します。