7日投開票された沖縄県議選は、玉城(たまき)デニー知事を支える共産党や社民党などの県政与党が、ぎりぎりで過半数(25議席以上)を維持する薄氷の勝利となった。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に反対して政府と対峙(たいじ)してきた知事は厳しい県政運営を迫られる。政府は自民党の議席増を背景に、中断している移設工事を早ければ週内にも再開させる構えだ。
県政与党の陣営幹部は選挙戦終盤、「改選前の26議席から上積みできる」と自信を見せていたが、玉城知事も繰り返し入り、てこ入れしたはずの激戦区で現職が相次いで落選。議席を失った現職の一人は「高齢の支持者が投票所に足を運んでくれなかった」と過去最低となった投票率(46・96%)を敗因に挙げた。
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