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「痛恨の極み」 羽田雄一郎氏急死で困惑の声 長野の野党共闘で中心的な役割

羽田雄一郎氏=長野市の事務所で2019年7月22日

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 27日に急死し、その後新型コロナウイルス感染が確認された立憲民主党の羽田雄一郎・元国土交通相(53)=参院長野選挙区=は、10月に参院幹事長に就任したばかりだった。長野県内の野党共闘でも中心的な役割を担っていただけに、突然の訃報を受けて関係者には困惑の声が広がった。

 羽田氏は東京都世田谷区生まれ。父が羽田孜元首相(2017年死去)、祖父も自民党衆院議員という政治家一家で育った。1997年に孜氏の秘書として政界入り。99年参院補選で初当選し5期21年務めた。12年には野田内閣の国交相として初入閣した。

 羽田氏の事務所によると、羽田氏は23日に長野市内で党県連の会合に出席。東京に戻った24日に発熱などの症状が出たため、25日以降は自宅で安静にしていた。27日にPCR検査を受けるため秘書が車で迎えに行くとふらついた様子で、移動中の車内で意識を失った。病院に到着した時点では既に心肺停止状態だったという。事務所のスタッフは「突然のことで何も考えられない。支援者にも戸惑いが広がっている」。

 孜氏と政治行動を共にしてきた北沢俊美・元防衛相は「自分の子どもを失ったようなもの。これからという時だったのに残念でならず、何も話す気にならない。父親譲りの明るい性格で、父が目指した政権交代可能な2大政党制のためにまい進していた」と悼んだ。

 立憲の杉尾秀哉参院議員(長野選挙区)は23日の県連の会合後、同じ新幹線で東京へ向かったという。杉尾氏は「少し鼻声なのが気になったくらいで普段通りだった。選挙のやり方が全く分からない私に、遊説の仕方やあいさつ回りなどで二人三脚で支えてくれた最大の同志であり恩人。普段は子煩悩な父親で、3人のお子さんの話をしている時の笑顔が思い返される」。

 立憲県連代表の篠原孝・元副農相(衆院長野1区)は羽田氏の急死から一夜明けた28日、県連本部前で記者団の取材に応じた。篠原氏は「痛恨の極み。孜氏のように誰からも慕われる人柄で、将来総理を目指してもらいたかった」と話した。23日の県連会合出席者は上田保健所から濃厚接触者には当たらないとの判断を示されたというが、念のために出席者全員に抗原検査を受けるよう指示した。

 羽田氏の死去に伴う参院補選に加え、現在野党系候補が空白になっている衆院長野3区の候補擁立作業も羽田氏に一任されていただけに、野党共闘への影響も懸念されるが、「昨年の羽田さんの参院選で野党共闘のレールは敷かれた。羽田さんの遺産の一つだ」と述べた。羽田氏の後援会とも相談しながら両選挙の候補擁立を加速させるという。

 共産党の鮎沢聡県委員長は「前回参院選ではそれまでのいきさつを乗り越えて一緒に戦った。今後、共闘の発展を期待していただけに残念でならない」などとコメントした。

 県選管によると、公選法の規定で9月16日から来年3月15日までに国会議員の欠員が生じた場合は来年4月の第4日曜に補選を行う。総務省から欠員の通知が届き次第、4月25日投開票の参院補選の日程を決めるという。【駒木智一】

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