毎日新聞 終活・シニアライフ特集

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葬儀

実践編

喪主と弔問客の間で生じやすいトラブル

家族葬や密葬の落とし穴

近年、親戚または故人の家族のみが参列する小規模な葬儀が、多くの人に支持されています。こうした葬儀は、大規模な葬儀に比べて費用を抑えられる反面、トラブルが生じやすいというデメリットもあります。

たとえば、「葬儀を済ませた後、葬儀に呼ばなかった親戚などにお知らせのハガキを送ったら、翌日からひっきりなしに弔問客が自宅に訪れた」といった事例も報告されています。葬儀を終えてからも気が休まらず、予定も立てられないとなれば、精神的にも体力的にもつらいでしょう。

「故人の希望により、葬儀は家族葬にして、後日お別れの会を開く」ことを、あらかじめ親戚やお世話になった人々に伝えておけば、こうしたトラブルは回避できます。喪主は、故人や弔問客の立場に立って考えることが大切です。葬儀社によく相談して、葬儀のプロから的確なアドバイスをもらうのもいいでしょう。

非常識だと喪主にクレームが来た事例

このように、家族葬や密葬は事前に知らせておくのがマナーですが、それでも「葬儀に親戚を呼ばないなんて非常識だ」と喪主に対してクレームがつくこともあります。
近年は故人の意思や遺族の希望で家族葬を選ぶケースが増えていますが、ひと昔前は親戚や近所の人々に広くお知らせして葬儀に参列してもらうのが一般的でした。「非常識な喪主」といったレッテルを貼られてしまうと、将来的に絶縁状態になってしまう可能性もあります。

事前のお知らせの際に、経緯や理由を含めてきちんと説明しておくことが肝心です。クレームがついてしまったら、「故人にお別れの言葉を伝えたかった」と思ってくれる人の気持ちを大切に受け止め、後日お別れの会を開くなどの誠実な対応を心掛けてください。

あってはならない香典泥棒

葬儀に参列する際は、香典を包むのが一般的です。香典は、葬儀費用や参列者におもてなしをする際の雑費などに使われ、喪主の経済的負担を減らしてくれます。
葬儀の受付の人は、誰が参列してくれたかを記録するとともに、香典として渡されたお金を管理する重要な役割を担っています。記録や管理がずさんだと、「葬儀に参列したのに香典返しがない」といったトラブルにもなりかねません。また、安易な気持ちで受付を頼んでしまい、大切な香典が盗まれてしまったという事例もあります。

一般的に、葬儀の受付をするのは故人または喪主の家族であり、信頼できる人に依頼するのが賢明です。喪主に受付を頼まれた人は「葬儀の会計係」としての任務に集中し、他の役割との兼務はしないようにしましょう。

亡くなってから分かる真実

葬儀を済ませて一段落かと思いきや、参列者から「故人の生前にお金を貸していた。喪主が肩代わりして返してくれないか」などと言われ、借金が判明したという事例もあります。「我が家には借金はない」と思っていても、こうした話は意外なところから出てくるものです。

本人は借金を隠すつもりがなくても、家族に伝えないまま亡くなってしまったら、結果的に同じようなことになります。ですから、日頃から家族できちんとコミュニケーションを取ることが大切であり、とくにお金の貸し借りについては気をつけるべきです。生前の準備においては、万一のトラブルを想定して進めていくようにしましょう。

<執筆者>鈴木健久(株式会社日比谷花壇 フューネラルプロデューサー)
「人と人とのつながりや想いを形にしたい」と日比谷花壇の葬儀サービス「フラワリーフューネラル」に携わる。店頭でのフラワーコーディネートをはじめとして、法人営業や装飾事業など多岐にわたる経験を活かし、葬儀シーンで活躍。

【関連終活情報サイト】
日比谷花壇のお葬式 
http://www.hibiya-lsp.com

ライフサポートプラス
(日比谷花壇運営)
http://life-support-plus.com/
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