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東京・昭島に世界規格、初の人工壁

スタートで構える海外のトップ選手。電子音の号砲とともに、一気に頂点まで駆け上る

20年五輪へ強化本腰

 2020年東京五輪の追加競技、スポーツクライミングのスピード種目専用の人工壁が今月、東京都昭島市の「モリパークアウトドアヴィレッジ」に完成した。国際連盟(IFSC)が公認する国内初の競技用施設だ。16日は海外のトップ選手を招いて国内初の競技会も開催された。東京五輪は3種目の複合で争われるが、スピードは国内に本格的に取り組む選手が皆無で、その強化が早急な課題となっている。日本代表の水村信二コーチは「練習や競技のための壁がたくさんあることが重要。環境が整えば必然的に強くなる」と期待を寄せる。

     東京五輪で実施されるのは3種目の複合。登る課題の数を争うボルダリングは国内の施設数が400超と右肩上がりで増え続けており、日本は国別の世界ランキングで昨年まで3年連続の1位を誇る。昨年の世界選手権では楢崎智亜(栃木県連盟)が日本勢で初めての世界王者に輝いた。登る高さを競うリードも世界4位。国体の山岳競技の一つとして日本全国で地道な強化が続けられてきた。だが、欧米に比べて取り組みの遅れるスピードは15位。国内には練習用の施設すらほとんどなく、昨年欧州で初めて海外合宿を行うなど対策に乗り出したばかりだ。

     スピードは高さ15メートル、斜度95度の壁をいかに速く登るかで競う。2人同時に登る勝ち抜き形式で争われ、心理的な駆け引きも勝負を左右する。ホールドと呼ばれる突起物の配列は毎回同じで、反復練習が鍵を握る。世界記録は男子が5秒60、女子は7秒53。瞬時に勝負が決まるため、陸上競技の短距離に例えられる。今季からは陸上競技同様、不正スタートは即失格となるルールも適用される。

     楢崎や藤井快(こころ)=東京都連盟=ら男子のトップ選手もまだ練習で8秒台をマークするのがやっと。ボルダリングという絶対的な武器があるとはいえ、水村コーチは「世界と戦うには少なくとも7秒台は必要」と語る。本格的に取り組めば記録を伸ばせる余地は十分あるが、五輪に向けては性格の異なる3種目をバランスよく強化しなければいけない難しさがある。【田原和宏】

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