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平昌五輪

南北IHチーム 選手人数上乗せに「不公平」

鈴木大地スポーツ庁長官=徳野仁子撮影

規定の上限23人超え、韓国「プラス北朝鮮選手の数」要請

 来月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪に向け、韓国と北朝鮮が政治決着したアイスホッケー女子の合同チームの編成が、競技の公平性をゆがめかねないとの懸念が広がっている。韓国が規定の上限となる23人を超え、北朝鮮選手の数を上乗せして登録することを求めているためだ。スポーツ庁の鈴木大地長官は18日の記者会見で「1チームで行うなら定められた人数で戦うべきだ」と要請した。【岩壁峻、村上正】

 平昌五輪のアイスホッケー女子は開催国枠で出場する世界ランキング22位の韓国を含め、8チームが出場。1次リーグは米国など世界ランク上位4チームによるA組、下位4チームによるB組に二つに分かれる。五輪初勝利を目指す世界9位の日本はスイス、スウェーデンとともにB組に入り、2月14日の最終戦で韓国と対戦する。北朝鮮は世界25位。

 AP通信などによれば、合同チームの編成にあたり、韓国はすでに決まっている代表選手を外すことを避けるため、北朝鮮選手を追加して登録することを国際オリンピック委員会(IOC)などに要望するという。試合中の選手交代が自由なアイスホッケーは人数が多い方が当然有利となってしまう。鈴木長官は「すでに決めたことを覆すと現場が混乱する」と指摘した。

 五輪初の合同チームは緊張関係が続く朝鮮半島で韓国が融和ムードを高める狙いがあった。日本女子の山中武司監督は「政治的な理由でルールが変わることはあってほしくはない」と述べた。

 1次リーグの初戦で韓国と対戦するスイス連盟は毎日新聞の取材に「国際政治には前向きなこと」と理解しながらも登録人数が増えることは「各チームとも労力をかけて強化してきた。競技をゆがめることには賛成はできない」と指摘した。

 IOCは20日、スイス・ローザンヌの本部で南北のオリンピック委員会、大会組織委員会を含めた4者会議で、北朝鮮参加の詳細を決める。仮に増枠が認められれば、フェアプレーの精神に反し、規定通りなら、韓国選手の一部が代表を外されかねない悲劇となる。南北の政治決着がスポーツを翻弄(ほんろう)している。

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