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月刊パラリンピック

パラスポーツからの贈りもの 冬季も中国旋風の予感=越智貴雄

平昌パラリンピックで中国勢冬季大会初のメダルとなる「金」を獲得した車いすカーリング代表チーム=写真家・越智貴雄さん撮影

 夏季パラリンピックで2004年アテネ大会から4大会連続でメダルランキング1位の中国。その強さの秘密を知りたくて、昨年12月、広州市の障害者スポーツ専用施設を訪ねた。

     驚いたのは充実した施設の数々。全寮制の宿舎に約200人の選手が住み、徒歩で行ける距離に陸上施設、体育館、水泳場、テニスコートなどがある。時期にもよるが、選手たちは週6日で、朝昼晩の3部練習を行うという。医師やマッサージ師など体のケアを行うスタッフもいて、特に食事には気を使っているという。もちろん選手の負担はない。

     この施設を利用できる選手は、4年に1度行われる広州市の障害者スポーツ大会の上位成績者から選ばれる。そしてパラリンピックでメダルを獲得した選手には破格の報奨金が支払われる。驚く私を見て「選手はそれだけのことをやってきているのだから当然だ」と関係者は言い切る。

     選手は金メダルを取ることに集中し、国は環境を整え、競技人口の裾野を広げるシステムを構築している。一方、日本では競技環境を理由にやめていくジュニア世代がいる。

     3月に開催された平昌パラリンピック。車いすカーリング決勝戦では、延長の末に中国がノルウェーに勝利し金メダルに輝いた。中国にとって冬季大会での初メダルだ。4年後には北京で冬季大会が開催されるが、夏季と同様、冬季選手への強化を加速させ、世界の競技レベルをさらに高めるのは間違いないだろう。

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