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月刊パラリンピック

パラスポーツからの贈りもの ルールを学ぼう=越智貴雄

ロンドン・マラソンの沿道で、障害が重いクラスの選手を応援する観客たち=写真家・越智貴雄さん撮影

 4月22日、車いすの部からスタートしたロンドン・マラソン。29キロの上り坂地点。「障害の軽い」車いすクラスの先頭集団が坂とは思えないほどのスピードで駆け抜けると、沿道から歓声とともにスマートフォンを持った人たちが必死にその瞬間を捉えようとした。

     一方、同じ場所を「障害の重い」車いすクラスの選手がゆっくりと坂を上がろうとする時には多くの人がスマートフォンでの撮影はせず、拍手をした。一見、温かい反応なのだが、もし私が世界トップを目指す競技者の立場であれば、興奮した観客に写真を撮られたい。

     それぞれのクラスを簡単に説明すると、腹筋・背筋が動くかどうかの違いだ。クラス分けとは、五輪でいえば柔道の体重別、マスターズ大会でいえば年齢別のようなもので、いわば競技ルールだ。それを知らないと、競技の面白さを感じることは難しい。

     私もパラリンピックを知らなかった頃は、「障害」という言葉のイメージからか漠然とした偏見のようなものを持っていた。しかし、パラリンピックを知り、迫力ある競技や選手と接する機会が増える度に、競技の面白さと選手の個性を楽しむようになっていった。

     2年後の東京パラリンピックでは、大勢の人たちがパラリンピアンと出会ったり応援したりする機会がたくさんやってくる。世間が持つ「障害」に対するイメージが変わっていくことだろう。同時に世界最高峰の競技大会であるからこそ、競技としての楽しみ方も知っていれば、よりエキサイトできることは間違いないはずだ。

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