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「レスリングは全てやりつくした」 吉田沙保里さん、引退会見

引退の記者会見に臨むレスリング女子の吉田沙保里さん=東京都内のホテルで2019年1月10日午後2時2分、長谷川直亮撮影

 レスリング女子で五輪3連覇して国民栄誉賞を受賞し、現役引退を表明した吉田沙保里さん(36)=至学館大職=が10日、東京都内のホテルで記者会見し、「レスリングは全てやりつくしたとの思いが強く、引退を決断した」と心境を語った。8日に自身のツイッターで「33年間の選手生活に区切りをつけることを決断いたしました」とつづっていた。

 吉田さんは三重県一志町(現・津市)出身。3歳から自宅の道場で、元全日本選手権覇者の父栄勝(えいかつ)さんから指導を受けた。中京女子大(現至学館大)に進学後は、同大監督を長年務めた栄和人氏の指導で成長した。

 持ち味の高速タックルを武器に世界選手権は初優勝した2002年から13連覇し、五輪を含め16大会連続「世界一」を達成した。「人類最強」と称されたレスリング男子のアレクサンドル・カレリン(ロシア)の12大会を上回り、「霊長類最強女子」と称された。

 4連覇を逃し、銀メダルに終わった16年リオデジャネイロ五輪後は実戦から離れて女子日本代表のコーチを務めるなどしていた。

 吉田さんは記者会見で「若い選手が世界で活躍する姿を見ることが多くなり、バトンタッチしていいのかなと思うようになった」と話した。最終的には自らは欠場した昨年12月の全日本選手権を見て決断したことも明らかにした。

 吉田選手は、共に女子レスリング界を引っ張ってきた伊調馨選手(34)=ALSOK=が五輪4連覇に向けて2020年東京五輪を目指すことに「本当に素晴らしい選手で、本当にすごいと思った」と語った。自らは女子日本代表コーチを続けていく考えを示し、五輪への関わり方は「(選手の)精神的な支えになれたらいい」と語った。

 レスリングの存在について問われ「人生の一つ。レスリングを通していろんなことを学び、いろんな人と出会えた。本当にレスリングのお陰」と話した。

 吉田さんは記者会見で、タックルを授けてくれた栄勝さんについて「『よく頑張った』と天国から言ってくれると思う」と話した。栄氏の存在については「ここまで私を世界で戦える、活躍できる選手に育ててくれたのは栄監督。情熱ある指導者で、感謝の気持ちでいっぱい」と語った。栄氏に引退を報告した際「ご苦労さん。俺が泣きそうだ」と声をかけられたことも明かした。

 吉田さんは昨年、レスリング界が栄氏のパワハラ問題に揺れたことについて「ショックだった。真実ではない報道もあったかもしれない。その中でコメントするのは難しかった」と話した。

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