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50キロ競歩、常識覆すハイレベルに 世界陸上「銀」の荒井が4位

39キロ過ぎで、川野将虎(奥)を引き離す鈴木雄介=石川県輪島市で2019年4月14日午前10時19分、小林悠太撮影

 陸上の世界選手権ドーハ大会(9~10月)の代表選考会を兼ねた日本選手権50キロ競歩が14日、石川県輪島市で行われ、男子は20キロ競歩世界記録保持者の鈴木雄介(富士通)が3時間39分7秒の日本新記録で初優勝した。2位の川野将虎(まさとら)=東洋大=は日本歴代2位の3時間39分24秒、3位の丸尾知司(愛知製鋼)も日本歴代4位の3時間40分4秒。2020年東京五輪に向け、高いレベルの争いとなった。

 残り1枠の代表の座を争ったレースの主役は20キロがメインの鈴木らだった。17年世界選手権50キロで5位以内に入った3選手は、そのスピードについていけなかった。同大会銀メダルの荒井広宙(富士通)は3時間43分2秒で4位。「例年なら代表に入れる記録。50キロの常識が覆された」と衝撃を隠せなかった。

 初めて50キロに本格的に挑戦した鈴木の勝利の決め手は37~42キロのスパート。1キロごとのラップを4分4~11秒と飛ばし、後続を引き離した。これまでの50キロの常識では、1キロ当たりのラップは4分20秒台。4分15秒でも「速い」と感じるペースで、荒井ら50キロを得意にしてきた選手にとって、鈴木のラップは想定外のスピードだった。

 鈴木だけではない。16年リオデジャネイロ五輪20キロで7位の松永大介(富士通)も50キロ初出場で、前半は1キロ当たり4分10秒前後のラップで先頭を歩き、1キロ以上のリードを作った。35キロ過ぎに右足裏の皮がむけて棄権したが、「体力的にはまだいけた」と悔しがった。

 20キロは2、3月に行われた代表選考会でレベルが上がり、実力者の鈴木、松永が敗れて50キロに回ってきた。50キロは従来の持久力に加え、スピードも求められることになり、日本陸連の今村文男・五輪強化コーチは「新しい流れになる」と見る。今秋以降に行われる東京五輪代表の国内争いは、激しさを増しそうだ。【小林悠太】

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