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ラグビーW杯・東京五輪パラリンピック/7 盛岡 カナダの水球と7人制ラグビー /青森

岩手県盛岡市内の保育園児たちと応援フラッグを作るカナダ水球男子の選手たち=盛岡市のくりやがわ保育園で(盛岡市提供)
盛岡市のホストタウン登録に尽力したビクトリア盛岡友好協会会長のビル・マクレディさん(左)、リタさん夫妻=盛岡市のもりおか歴史文化館前で(盛岡市提供)

 ◆新渡戸の思い、時を超え 姉妹都市、市民レベルで交流

     英文で「武士道」を著し、国際連盟事務次長も務めた新渡戸稲造(1862~1933年)の出身地・盛岡。新渡戸が客死したカナダのビクトリア市とは1985年に姉妹都市の盟約を交わし、市民レベルの交流を深めてきた。「願わくは われ太平洋の橋とならん」--。その言葉を残した新渡戸の思いは、時を超えて友好の懸け橋となっている。

     そのカナダとの長い交流の歴史から、盛岡市は2016年12月、岩手県内で初めて20年東京五輪・パラリンピックのホストタウンに登録された。陰で支えたのは、ビクトリア盛岡友好協会会長のビル・マクレディさん(75)と妻リタさん(64)だった。

     マクレディ夫妻は、姉妹都市となってすぐの80年代後半から盛岡を再三訪れてビクトリアの産品などを寄贈してきた。東日本大震災が起きた11年からは募金活動で被災地の子どもたちも支援する。カナダを相手国とするホストタウン登録に向けては、カナダでの国際大会運営に携わった現地関係者との橋渡し役となり、盛岡市の現地プロモーション活動を成功に導いた。ビルさんは「盛岡で築いた友情関係があったからこそ」と話す。

     盛岡市での事前キャンプ受け入れが決まっているのは、水球と7人制ラグビーの2競技だ。

     水球のカナダ代表は昨年、日本代表(愛称・ポセイドンジャパン)との合同キャンプを男女それぞれで実施。両代表によるエキシビションマッチも開催され、迫力あふれるプレーで盛岡の人々を魅了した。カナダの男子選手たちは8月の「盛岡さんさ踊り」に参加したり、地元の保育園児たちと一緒に応援フラッグを作ったりして市民との交流も深めた。

     7人制ラグビーのカナダチームとは4月下旬、事前キャンプの覚書を締結。今年9月の合宿のほか、東京五輪出場が決まった場合は大会直前の合宿受け入れを予定している。カナダチームの関係者は覚書締結に合わせ、合宿の拠点となる同市の「いわぎんスタジアム」も視察した。

     盛岡で事前キャンプをするカナダチームは、東京五輪でのメダル獲得が期待されている。水球の女子は17年ワールドリーグで銀メダルを獲得するなど世界屈指の強豪。7人制ラグビーの女子も前回リオデジャネイロ五輪で銅メダルに輝いている。

     盛岡市スポーツ推進参与の細川恒さん(62)は「長い歴史の中でホストタウン登録にたどり着いた。選手たちには地元のように安心して過ごしてもらい、最高のパフォーマンスを発揮してほしい」とカナダ勢の活躍に期待している。【日向米華】=つづく


     ■メモ

    カナダ

     北アメリカ大陸北部にある立憲君主国。首都はオタワ。外務省によると、面積は約998万平方キロで、ロシアに次ぎ世界第2位。人口は約3650万人(2017年)。公用語は英語とフランス語。日本は主要な貿易相手国で、日本の対カナダ貿易額(16年)は輸出9455億円(輸送用機器、一般機械など)、輸入1兆477億円(鉱物性燃料、農産品など)。ビクトリア市は、太平洋に面したカナダ最西部ブリティッシュコロンビア州の州都。バンクーバー島にあり、海峡を挟んで州最大の都市、バンクーバーや米北西部のシアトルとも近い。カナダの16年リオデジャネイロ五輪のメダル数は金4、銀3、銅15の計22個。

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