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東洋の魔女に「吉報」届かず 東京五輪・パラ チケット抽選結果発表

胸を高鳴らせてチケットの抽選結果を待つ千葉(旧姓松村)勝美さん=西東京市内の自宅で2019年6月20日午前10時13分、小林悠太撮影

 2020年の東京五輪開幕まで400日となった20日、チケットの抽選結果が発表された。ソフトボール会場となる福島県の子どもたちや1964年東京大会のメダリストたちも固唾(かたず)をのんで、結果を知らせるサイトにアクセスした。街頭やツイッター上では早朝から「チケット当たった!」「全滅だった」――などと、喜びの声と落選を悔しがる声が入り交じった。

 1964年東京五輪で金メダルを獲得し、「東洋の魔女」の異名を取ったバレーボール女子日本代表の千葉(旧姓松村)勝美さん(75)は、特別な思いで開会式のチケットを申し込んだが「吉報」は届かなかった。20日午前、西東京市の自宅の居間で、アクセスの集中する組織委の公式販売サイトのページを約30分待って開いたが、結果は「落選」。「宝くじのような倍率で無理だと思っていたけれど、実際に(落選を)知ると残念。また次の購入機会に期待したい」と息をついた。

千葉(旧姓松村)勝美さん=西東京市で2、小林悠太撮影

 千葉さんは55年前に東京五輪の開会式の入場行進で聞いた満員の大歓声が耳に残っているという。赤いジャケットを着た日本選手団は女子の長身の選手を先頭に行進したため、172センチの控えセッターだった千葉さんを含む東洋の魔女は最前列だった。「お祭りのような雰囲気。当時の映像がテレビで流れると必ず私も映っている。孫にもこれが『おばあちゃんだよ』と自慢してきた」と振り返る。その入場行進を今度は、新たな国立競技場の客席から眺めることを期待して申し込んだ。閉会式や陸上、体操、野球などの競技チケットも全て落選だった。

 現役引退後、地元の女性や子どもたちを指導してきたが、かつての猛練習の後遺症で膝が曲がりにくくなり、10年ほど前に現場から離れた。それでも「周りは金メダリストと知っている。ヨボヨボにはなれない」と週3、4回、近くのスポーツクラブで体を動かす。千葉さんが暮らす一軒家は、近所の小学生に「魔女の家」と呼ばれており、「いまだに忘れられず、そう言ってもらえることはありがたい」とほほ笑む。

 東京五輪で注目するのは、やはりバレーの後輩たち。「地元五輪のプレッシャーは大きく、気持ちを想像するだけで息が詰まりそうになる。これ以上できないというくらい練習をして、自信に変えてほしい」とエールを送る。【小林悠太】

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