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国内トップレベルで走り続ける46歳・早狩実紀 陸上日本選手権・女子3000m障害

女子3000メートル障害予選1組で9着に終わった早狩実紀=福岡市の博多の森陸上競技場で2019年6月27日、久保玲撮影

 陸上の日本選手権は27日、福岡市の博多の森陸上競技場で開幕し、女子3000メートル障害予選に46歳の早狩実紀(はやかり・みのり)=京都陸協=が出場した。1組で最下位(9着)の10分53秒04にとどまり決勝進出は逃したが、約30年も国内トップレベルで走り続ける姿に、観客席から大きな声援が送られた。

女子3000メートル障害予選1組で9着に終わった早狩実紀=福岡市の博多の森陸上競技場で2019年6月27日、久保玲撮影

 早狩は昨年の日本選手権出場を逃したが、今年は5月に米国のレースで10分22秒43をマーク。日本選手権の参加標準記録を破って2年ぶりに出場した。「自分が取り組んできたことを十分に発揮したい」という気持ちで臨んだこの日は、決勝進出(予選1、2組の各5着までと6着以下のタイム上位2人)を目指し、序盤は積極的に上位につけた。

 だが「1000メートルの手前から体がちょっと重かった」。徐々に後退し、中盤からは最後尾で懸命に粘った。「5月のレース後、もっと上を目指してハードル(練習のレベル)を上げたら、疲れがたまった」と残念がったが、名前を呼ぶ応援の声を数多く受けながら最後まで腰の高い走りを保ち、「私が頑張っているところを注目し、応援してもらって励みになった」と充実感もにじませた。

 今回の会場は早狩にとって、京都・南八幡高3年だった1990年に福岡国体の少年女子3000メートルで9分3秒76の日本高校記録(当時)を出した縁起のいい競技場。「まさか今になって、またここで走るとは思わなかった」と驚く。それから29年たっても高いレベルで競技が続けられるカギは「毎日、とことん自分の体の声を聞くこと」。形式や数字にとらわれて無理に練習をこなすのではなく、体力が年々落ちるのを受け入れながら自分を高め、納得のいく走りができることを目指しているという。

 レースで一緒に走るのは、10代や20代の選手たち。「そんな選手には、お母さん世代の私が隣で走っているだけでもインパクトを与え、役に立っているのかな」と笑う。165センチ、47キロの体格も長年変わらず、まだまだ走り続けられそう。「ここまで来たら、やめるタイミングがなくなっている。これからもチャンスがあるなら生かしていきたい」と、さらに先を見ている。【石井朗生】 

はやかり・みのり

 1972年11月29日生まれ、京都府出身。京都・南八幡高から同志社大に進んだ91年には世界選手権東京大会の3000メートルに出場。2005年に女子3000メートル障害が世界選手権の実施種目になると専門的に取り組み、35歳だった08年には日本記録の9分33秒93を出して北京五輪にも出場した。その後も米国と日本を行き来しながら競技を続けている。北京五輪男子400メートルリレー銀メダルの朝原宣治さんは同志社大の同期生。

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