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MGC イチおし

岩田勇治 粘り強さと競り合いで見せる気持ちの強さ見せて

フィニッシュ直前まで競り合う5位の橋本崚(左)と6位の岩田勇治=大分市営陸上競技場で2019年2月3日午後2時9分、野田武撮影

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東京本社運動部・円谷美晶

 今年の元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で繰り広げられた大接戦のアンカー勝負。思わずテレビの前で立ち上がって、勝負の行く末に見入った人もいるのではないか。大会を初めて取材した私にとって、一番印象に残る場面だ。あの優勝争いに敗れた岩田勇治(31)=MHPS=が、今度は競り勝つ姿を見たい。

 入社13年目の岩田は昨年までなかなか結果が出ず、何度も引退を考えたことがあったという。2018年3月のびわ湖毎日マラソンで46位に終わった後は、「最後の1年になるかもしれない」と覚悟したという。しかし、同年11月の九州実業団駅伝をきっかけに、意識が変わった。高たんぱくの鶏肉や、冷え性を改善するためのショウガをたくさん使った食事に変え、体に軽さを感じた。練習でもジョグのスピードの付け方などを変えた。

 心身を充実させて迎えた今年。ニューイヤー駅伝は10年連続出場中のチームにおいて、自身は5年ぶりのレース出場を果たした。7区で競り合ったのは、注目選手の一人に挙がっていた旭化成の大六野秀畝。互いの持ちタイムを見れば力の差は歴然だったが、周囲も驚きの粘りで食らいついた。最後のスパートで力負けし、フィニッシュ直後に涙を流した。その後の取材では「あそこまで来たらやっぱり気持ち。どんな状況でも勝負しようと思っていた」と朗らかに話してくれた。

 1カ月後の別府大分毎日マラソンでは自己ベストを3分近く更新し、初のサブテンを達成して6位に入った。32キロ過ぎから橋本崚(GMO)と併走し、最後まで競り合った姿はニューイヤー駅伝に重なった。ただ、サングラスを取ろうとしたフィニッシュ目前に橋本に抜かれたのは、本人の言葉を借りれば「詰めが甘い」。

 苦しい時期を耐え、30歳を過ぎて一皮むける粘り強さ、レースの競り合いで見せる気持ちの強さをこの大一番で再び見せてほしい。そして今度は最後に勝ちきってほしい。

岩田勇治
円谷美晶記者

円谷美晶

 毎日新聞東京本社運動部。1985年、東京都生まれ。2009年入社。北海道報道部、千葉支局を経て、東京社会部では気象庁や東京都庁を取材。18年から東京運動部で五輪取材班となり、体操、トライアスロンなどを担当。高校までの部活動は陸上で中・長距離の選手。いつも皇居周りを走っていた。

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