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MGC STORY

優勝候補筆頭の大迫傑 米国拠点のプロランナーは異例のスタイル貫く

福岡国際マラソンで3位でフィニッシュする大迫傑=福岡市の平和台陸上競技場で2017年12月3日、田鍋公也撮影

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大迫傑(28)=ナイキ

 日本記録保持者としてMGCに挑む大迫は、米国拠点のプロランナーだ。日本選手は実業団中心だが、己を高めるため、異例のスタイルを貫き、着実に世界トップクラスへ近づいてきた。

ホクレン中長距離チャレンジの男子1万メートルで、険しい表情を見せながら疾走する大迫傑=北海道網走市営陸上競技場で2017年7月13日、梅村直承撮影

 早大から実業団の日清食品グループに入社した大迫だが、1年後の2015年3月末で退社し、23歳でプロに転身した。同社在籍時から拠点とした米国のチーム「ナイキ・オレゴンプロジェクト」での練習に年間を通じて専念するためだった。「会社に残っても生活が保障されるとは思わない。目の前に求める環境があったので悩まなかった。自分が背伸びをしないといけないチームで、挑戦し続けられる環境にいたかった」と振り返る。

 ケニアらアフリカ勢に勝つことを目的とした多国籍チームで、16年リオデジャネイロ五輪男子マラソン銅メダルのゲーレン・ラップ(米国)らが所属する。練習内容自体は特別ではなく、厳しいトレーニングを淡々と当たり前にこなすトップ選手たちの姿勢に刺激を受けた。「このままの自分ではいけない。覚悟が全然足りていなかった」と意欲が一層高まった。

日本選手権の男子1万メートルで優勝し、拳を固める大迫傑=大阪・ヤンマースタジアム長居で2017年6月23日、山崎一輝撮影

 「苦しい瞬間は誰しもあるが、妥協した瞬間はない」と言い切れるほど毎日の練習に集中し、昨日の自分自身を超えることを目指して走ってきた。17年4月の初マラソンのボストンで3位に入ると、同年12月の福岡国際で2時間7分19秒。さらに18年10月のシカゴで2時間5分50秒の日本新記録を出した。早大の先輩でもある日本陸上競技連盟の瀬古利彦・マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「今のマラソンの良い流れを作ったのは大迫」とたたえる。

 長野・佐久長聖高で2年時に全国高校駅伝優勝、早大では1年時に大学駅伝3冠に貢献と学生時代は駅伝で活躍していた印象が強いが、日本のランナーでは珍しく駅伝への思いが薄い選手だ。早大4年時も箱根駅伝直前に約1カ月の米国武者修行をした。チームを置き去りにしたと批判も受けたが「自分とチームの目的は別。常に自分の競技にプラスになることしかしない」と率直に話す。

 「マラソンは自分との対話」と表現する。貪欲に己を高めることに集中する大迫にとって、2時間以上にわたって己の体と向き合い続けるマラソンは最も適性の合った種目なのかもしれない。【小林悠太】

大迫傑
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