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MGC イチおし

高久龍 あの日見せた笑みをまた… 自己ベスト大幅更新の勢いに期待

7位でフィニッシュする高久龍=大分市の大分市営陸上競技場で2018年2月4日、矢頭智剛撮影

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東京本社運動部・松本晃

 高久龍(26)=ヤクルト=を初めて見たのは、私が入社1年目の2009年の全国高校駅伝栃木県予選だった。記者になり、宇都宮支局に配属されて初めてのスポーツ取材だったので、思い入れがある。

 高久は全国大会常連の那須拓陽2年生で、2番目に距離の長い3区を任された。ライバル佐野日大のエース級の3年生に追いかけられたが、無駄のないきれいなフォームで小気味よいピッチを刻み、駆けていた。地味ながら貯金をキープし、2年ぶりの優勝を引き寄せた。

 当時同学年の佐野日大の大谷卓也、那須拓陽の八木沢元樹に比べればトラックの実績で劣り、目立たない存在だった。それでも箱根駅伝で活躍したのは高久だった。東洋大に進学し、3年時に8区で区間賞を獲得。1学年先輩の設楽兄弟とともに、2年ぶりの総合優勝に貢献した。テレビで見て少し驚いたとともに、ひたむきな努力の結果なんだろうと刺激を受けた。

 今回のMGCでも、東洋大の先輩の設楽悠太らに比べれば、目立つ存在ではない。それでもラストチャンスの4月のハンブルク・マラソンで自己ベストを大幅に更新して出場権をつかんだ勢いがある。ハーフマラソンの自己ベストも今年更新した。

 これまでも期待されないところで活躍し、一歩一歩階段を上ってきた。一発勝負のレースは何が起こるか分からない。デッドヒートが繰り広げられる中、周囲をあっと驚かせて東京五輪代表をつかみ取る。そして、あの日見せた笑みをまた広げてほしい。もう私も駆け出し記者ではない。今度は彼の努力と魅力がにじみ出る記事にしてみせる。

高久龍
松本晃記者

松本晃

 毎日新聞東京本社運動部。1981年、神奈川県生まれ。住宅メーカーの営業を経て、2009年入社。宇都宮支局、政治部を経て16年10月から現職。柔道、空手などを担当。文学部心理学科だった大学の卒論は「電車の座席位置と降りる早さの相関関係」。通勤に一時間半の今に生きているような、いないような。

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