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理論派ジャンパー戸辺 男子走り高跳びで日本選手史上初のメダルに挑む

6月の日本選手権の男子走り高跳びで優勝した戸辺直人の跳躍=徳野仁子撮影

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 27日開幕の陸上の世界選手権(ドーハ)で、男子走り高跳びの世界ランキング1位、戸辺直人(27)=JAL=がメダルを狙う。筑波大大学院生時代には走り高跳びの研究論文をまとめた理論派ジャンパーで、日本勢のトラック・フィールド個人種目で最も表彰台に近い。この種目でメダルを獲得すれば五輪、世界選手権を通じて日本選手史上初となる。

 今年は2月に室内競技会で日本記録を13年ぶりに更新する2メートル35をマーク。世界室内ツアーでも3連勝し、日本選手初の総合優勝を果たした。6月の日本選手権も4年ぶりに制し、2大会ぶりの世界選手権に挑む。

 千葉県出身。194センチの長身ながら小顔で、モデルのようなすらりとした体形を誇る。学生時代から世代のトップクラスだったが、2016年リオデジャネイロ五輪、17年世界選手権はけがなどの影響で出場できなかった。

 今季は踏み切りで両腕を振り上げていたのを片手に変えることで、大きく飛躍した。両腕の方が効率良く跳べるが、両腕の動きを合わせる際に重心が浮くロスがあった。人が高く跳ぶには重心を一度ぐっと下げる必要があり、片手だと「準備動作がスムーズにロスなくできるようになった」と語る。さらに、助走の歩数も6~9歩だったのを6歩に固定し、助走スピードの安定感が増した。

 戸辺の転機は10年の世界ジュニア選手権で獲得した銅メダルだ。世界で戦える自信をつかみ、「陸上競技のプロフェッショナルとして生きよう。走り高跳びを一番知っている人間になりたい」と腹をくくった。高く跳ぶための動作分析などの研究に取り組み、論文執筆時は毎日昼以降、研究室で没頭した。技術などの裏付けを突き詰めてきたからこそ、「迷いがない感覚でやれている」と言い切る。

 屋外の今季世界最高は2メートル35で、世界選手権の表彰台は手の届く位置にある。「東京五輪の結果を占う大事な試合。メダルに絡むような戦いができるように」。男子走り高跳びは10月1日に予選、4日(日本時間5日)に決勝が行われる。【ドーハ新井隆一】

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