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東京「寝耳に熱湯」「今さらないでしょう」 札幌「驚き」「ありがたい」 五輪会場変更検討

東京五輪・パラリンピックのカヌーのテスト大会で、観客席に降らせた暑さ対策の人工雪を浴びる人たち=東京都江東区で2019年9月13日午前10時12分、佐々木順一撮影

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 暑さを避けるため、東京から札幌へ――。国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪のマラソンと競歩の開催地を札幌に変更する検討に入ったと発表した16日夜、関係者には衝撃が走り、対応に追われた。

 組織委幹部は「寝耳に水。今日の朝から急にいろんな日程が変わり、ばたばたしていた」と困惑。大会関係者も「コースを考えたり、ボランティアを集めたり今からできるのか」と話した。

 地元の札幌市でも驚きの声が上がった。札幌市スポーツ局国際大会担当部の吉田満部長によると、発表内容を知ったのは16日夜の報道だという。「うわさにも出たことがない話で、ただただ驚いている。組織委を通してIOCに確認する」と困惑を隠さなかった。

 秋元克広市長は「突然の報道に大変驚いている。市としては大変ありがたいことととらえたい。アスリートファーストの視点とのことなので最大限尊重すべきだと考える」と歓迎のコメントを発表した。

 マラソンと競歩の札幌開催は、東京都にとっても「寝耳に水」だった。IOCのトーマス・バッハ会長は五輪1年前の記念式典でも「1年前にこれほど準備ができている都市を見たことがない」と絶賛していただけに、ある都幹部は「これまでの信頼関係を崩す話だ。チケットの販売も始まっているし、今さら札幌はないでしょう」と語気を強めた。都は、道路の遮熱性舗装やミストシャワーなどあの手この手で暑さ対策を進め、今夏のテスト大会でも実験を繰り返していた。この幹部は「『暑さ対策をもっと真剣にやってください』というメッセージだと受け止めたい」と話した。

 一方、別の幹部は「臨海部の五輪会場に行ったが、暑くて立っていられなかった。暑さ対策は無理だと思う」と札幌開催を歓迎する。ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会では、地方会場も盛り上がりを見せており「無理して東京や周辺でやらなくてもいい。『東京独り勝ち』の批判も受けているので、地方にもっと花を持たせるべきだ」と話した。

 「初めて知った。寝耳に水というか、熱湯」。警備を担う警視庁幹部は驚きを隠さなかった。ただ、「札幌開催になるのであれば、その対応を考えるしかない。東京マラソンや、(マラソンの五輪選考会の)MGCで培ったノウハウを北海道に伝え、お互い良い警備につなげる」と冷静に語った。【松本晃、土谷純一、竹内良和、森健太郎、金森崇之】

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