神経系の難病「ギランバレー症候群」を患い、手足が動かなくなったのは30歳の時だった。寝たきりの状態で3年半にわたり入院した。退院後、体力の回復を図るため、34歳から始めたのが車いすテニスだった。以来、国際大会で着実に力を付けた。自国開催で3大会連続のパラリンピック出場を狙う。
諸石選手が戦うクアードは、四肢に障害を持つクラス。クアードとは四肢まひという意味だ。試合に男女別はなく、ラケットと手をテーピングで固定することが認められている。
諸石選手は45歳だった2012年のロンドン・パラリンピックに初出場。16年のリオデジャネイロ大会にも連続で出場した。ロンドンではシングルスは初戦敗退し、ダブルスはベスト4。リオはシングルスで1勝を挙げ、ダブルスは初戦敗退だった。
この記事は有料記事です。
残り800文字(全文1135文字)