科学記者を名乗り「科学の○○」なんて本まで書いているが、大学入試直前に文転して敵前逃亡したクチである。新聞記者になって35歳で科学環境部配属になり、正直「ウソだろ~、なんで私が?」と泣きそうになった。
そんな私でも、本気で科学と向き合ってみたら面白かった。はい、夢中になりました。絶句するような超素人質問の嵐に根気よくつきあってくれた研究者たちには感謝しかないけれど、私自身にも、科学を面白いと感じる小さなアンテナがあったのだろう。
研究者という人たちはあらゆるものに疑いのまなざしを向けるのだ。エジソンは子ども時代、「なぜ?」「な…
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