カルロス・ゴーン前会長に続き、西川広人前社長(65)が報酬不正で“失脚”する非常事態となった日産自動車。経営統合の圧力を高める仏自動車大手、ルノーと日産のこじれた関係は、西川氏の辞任をきっかけにどう変化していくのか。
西川広人(さいかわひろと)氏は9月16日付で社長を辞任した。後任は10月中をメドに選考が進められている。ルノーは日産の取締役会にジャンドミニク・スナール会長(66)と、ティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO=56)の2人を送り込んでいる。後任選考で2人がどんな動きを見せるかが日産・ルノーの行方を占うカギとなる。
西川氏の辞任は取締役会を舞台にした“事実上の解任”だった。まず、ルノーの2人が取締役会でどう動いた…
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